●多硫化ゴム【たりゅうかゴム】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
多硫化ゴム
たりゅうかゴム
polysulfide rubber
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
たりゅうかゴム【多硫化ゴム polysulfide rubber】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
多硫化ゴム
たりゅうかごむ
polysulfide rubber
一般式-(R-Sx)-n(R:炭化水素基など、x:2~4)で表され、硫黄(いおう)を主鎖に含む構造をもった合成ゴムである。ASTM(アメリカ材料試験協会)の規格による略称はT。歴史的にもっとも古いゴムの一つで、1929年、アメリカでチオコールの商品名で工業化された。代表例はビス(2-クロロエトキシ)メタンと多硫化ナトリウムの重縮合によって合成され、縮合度によって液状から固体状に至る多硫化ゴムができる。酸化亜鉛や有機過酸化物‐金属酸化物によって架橋されたゴムは、耐油性と耐候性が優れている。液状ゴムは室温加硫ができるので航空機、船舶、車両などのシーリング材や土木建築のコーキング材として使われるほか、エポキシ樹脂改質材、ガスケットや印刷ロール用などの用途がある。固体ゴムは樹脂の耐衝撃性改善、天然ゴムやスチレン・ブタジエンゴムの耐油性改善などに用いられる。
[福田和吉]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「多硫化ゴム」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●多硫化ゴムの関連情報