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大仏【だいぶつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

大仏
だいぶつ
像高が1丈6尺 (丈六,約 4.85m) 以上ある大きな如来形仏像。インド,アフガニスタン,中央アジア,中国,朝鮮,日本など各国で大仏の造立が行なわれたが,最大を誇ったアフガニスタンのバーミアーン磨崖大仏 (53m) は 2001年3月にイスラム原理主義組織タリバンによって完全に破壊された。現存のものでは中国の竜門千奉寺の盧舎那 (るしゃな) 大仏が著名。日本では歴史的には,東大寺河内の太平寺,近江の関寺,鎌倉の高徳院,京都の雲居寺の大仏が著名であったが,現存するのは東大寺,鎌倉の大仏のみ。東大寺の大仏 (毘盧舎那仏,14.87m) は,初め天平勝宝4 (752) 年に開眼供養が行なわれたが,治承4 (1180) 年平重衡の兵火で焼失,重源上人らにより再興。のち永禄 10 (1567) 年に松永久秀の兵火で焼亡し,元禄5 (1692) 年公慶上人らによって再建,現在に及んでいる。大仏台座の蓮弁の一部に毛彫で表した創建当初の蓮華胎蔵世界図がある。鎌倉の大仏 (阿弥陀如来,11.5m) は建長4 (1252) 年の建立で,当初は殿堂があったが室町時代に倒壊し,以後露仏となった。

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デジタル大辞泉

だい‐ぶつ【大仏】
丈六(高さ1丈6尺、すなわち約4.8メートル)以上の大きな仏像。奈良東大寺盧舎那仏(るしゃなぶつ)、鎌倉高徳院阿弥陀如来などが有名。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

だいぶつ【大仏】
仏像のうち特に巨大なものを大仏という。紀元1世紀ころ,北西インドのガンダーラおよび中インドのマトゥラーで,初めて仏陀釈迦の像が造られた。それは仏陀一代の生涯を物語る仏伝図にまず現れた。仏陀は群衆の中で説法する姿で表現され,その像容は群衆のそれとほとんど変わらないものであった。しかししだいに,ひと目見ればこれが仏陀であるとわかるような,際立って大きな表現がとられるようになった。ここに仏陀存在の強調と誇張が始まったのである。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

大仏
だいぶつ

巨大な仏像。普通、像高が丈六(約4.8メートル)、坐像(ざぞう)では半分の8尺以上ある仏像の総称。石造、塑造、銅造、木造などがあるが、大きさの関係から石仏が多く、像容には立像、坐像、倚(い)像、臥(が)像などがある。早くからインドなどでつくられ、法顕や玄奘(げんじょう)の旅行記にも各地の大仏についての記事がみられる。インドのカシア(クシナガラ)の涅槃(ねはん)像(7メートル)、カーンヘリー石窟(せっくつ)の立像(7メートル)、アフガニスタンではバーミアンの磨崖(まがい)仏(摩崖仏)2体(38メートル、55メートル)が著名である。ただし、バーミアンの大仏2体は2001年タリバン政権により破壊され失われた。ミャンマーにも40メートルの巨像があるなど東南アジア各地でつくられている。中国でもきわめて多く、50メートルの像が敦煌(とんこう)でつくられたと記録にある。現存する敦煌莫高窟(ばっこうくつ)の南大仏・北大仏の2像、雲崗(うんこう)石窟の北魏(ほくぎ)時代造像の石仏、竜門石窟の北魏から唐代にかけてつくられた大仏、麦積山(ばくせきざん)の石仏などが知られている。朝鮮半島にも灌燭寺(かんしょくじ)、金山寺(きんざんじ)の弥勒(みろく)仏がある。

 日本では東大寺の銅造盧遮那仏(るしゃなぶつ)坐像(奈良の大仏、約15メートル、8世紀、国宝)、高徳院の銅造阿弥陀如来(あみだにょらい)坐像(鎌倉の大仏、約11.5メートル、13世紀、国宝)、奈良県長谷寺(はせでら)の木造十一面観音(かんのん)立像(約8メートル、16世紀)、京都方広寺の乾漆盧遮那仏像(京都大仏、現存せず、当初24メートル、16世紀末)などがよく知られ、そのほか各地に「何々大仏」と俗称される像がある。たとえば大分県下に散在するもの、栃木県の大谷(おおや)磨崖仏なども大仏としての大きさを備えている。大仏造立の意図は、存在の強調で仏の偉大さを表現し、また遠くからの礼拝(らいはい)も可能にするなど、仏の守護が遠くに及ぶようにとの意もあり、かつ造立者の権力誇示に役だてたと推測される。なお東大寺の大仏に加えて、河内(かわち)国(大阪府)智識寺(ちしきじ)の観音像(約18メートル、現存せず)と、近江(おうみ)国(滋賀県)関寺(せきでら)の弥勒仏(約6メートル、現存せず)を天下の三大仏と称したこともある。

[佐藤昭夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

おお‐ぼとけ おほ‥【大仏】
[1] 〘名〙
① 大きな仏像。だいぶつ。
※広本拾玉集(1346)四「是体如は東大寺なる盧遮那仏げにあかがねの大仏かは」
② 肥満した大男の異称。
[2] 江戸の芝高輪の天台宗帰命山如来寺の俗称。一丈の木像の五体仏があったところからいう。芝の大仏。
※浮世草子・日本永代蔵(1688)五「おのが姿も大仏(ヲヲホトケ)のあたりにて」

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おさらぎ【大仏】
姓氏の一つ。

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だい‐ぶつ【大仏】
〘名〙
① 一丈六尺(約四・八メートル)以上の大きな仏像。多くは坐像。奈良安居院(あんごいん)の釈迦如来(飛鳥大仏)・奈良東大寺の廬舎那仏(るしゃなぶつ)・鎌倉長谷高徳院の阿彌陀如来などが有名。また、現存しないが、豊臣秀吉が造った京都方広寺の廬舎那仏も史上名高い。おおぼとけ。
※観智院本三宝絵(984)下「大仏あらはれ給ふ日、堂塔出で来たりぬるに、此国もと金なくして塗りかざるにあたはず」 〔北史‐斉幼主紀〕
② 偉大な仏。巨大な仏。
※正法眼蔵(1231‐53)谿声山色「見仏にも、自仏佗仏をもみ、大仏小仏をみる。大仏にもおどろきおそれざれ、小仏にもあやしみわづらはざれ」

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