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大宝律令【たいほうりつりょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

大宝律令
たいほうりつりょう
古代の法制の一つ。6巻, 11巻。刑部 (おさかべ) 親王藤原不比等粟田真人 (まひと) ,下毛野古麻呂 (しもつけぬのこまろ) らにより大宝1 (701) 年に完成,同2年藤原京で施行された。律は今日でいう刑法,令は行政法的規定に近い。本文は散逸して伝わっておらず,17年後に改修された『養老律令』の注釈解説書『令集解 (りょうのしゅうげ) 』に引用されている古記などによって,一部分原文を復元するにとどまる。律令制定は,天智7 (668) 年の『近江令』 22巻に始り,天武 11 (682) 年の『飛鳥浄御原律令 (あすかのきよみはらりつりょう) 』 (律は編集されなかったとの説もある) を経て,『大宝律令』にいたる。養老2 (718) 年に改修された『養老律令』が実際に施行されたのが,天平宝字1 (757) 年であるから,半世紀の間,律令国家の基本法制であった。養老の改正は,全編わたって,用語を平易にしたり,字句,名称を変更したりしているが,内容を著しく変更したものは少い。したがって,現存の『養老律令』の条文をもって,『大宝律令』の全貌を把握することも可能である。

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朝日新聞掲載「キーワード」

大宝律令
刑法の「律」6巻と、行政法などの「令」11巻の全17巻からなる日本最初の本格的法典文武天皇在位の701(大宝元)年に完成し、翌年に施行された。この完成によって官僚制度が整い、中央集権政治体制ができあがった。
(2008-06-28 朝日新聞 朝刊 3社会)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

たいほう‐りつりょう〔‐リツリヤウ〕【大宝律令】
大宝元年(701)刑部(おさかべ)親王藤原不比等(ふじわらのふひと)らが中心となって編集した法令集。律6巻・令11巻からなり、天平宝字元年(757)の養老律令施行まで国の基本法典となった。全文は伝存しないが、令集解(りょうのしゅうげ)などによって条文の一部を知ることができる。→律令

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防府市歴史用語集

大宝律令
 日本で最初の律[りつ]と令[りょう]がまとめられた法典です。文武[もんむ]天皇の命令によって、刑部親王[おさかべしんのう]や藤原不比等[ふじわらのふひと]たちが701年につくりました。

出典:ほうふWeb歴史館
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世界大百科事典 第2版

たいほうりつりょう【大宝律令】
日本古代の法典。701年(大宝1)施行。律6巻,令11巻と伝えるが,いずれも現存せず編巻の状態は未詳。日本の律令法典の編纂は天智朝の近江令(おうみりよう)(律なし),天武朝の飛鳥浄御原令(あすかきよみはらりよう)(律なく,唐律を用したと推定されている),大宝律令,養老律令の4度にわたって行われたと考えられている。もっとも近江令は存在しなかったとする学説も有力だが,いずれにせよ法典の完成度からみれば,大宝律令はそれ以前のものにくらべ格段に整ったものであった。

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大辞林 第三版

たいほうりつりょう【大宝律令】
日本古代の基本法典。701年(大宝1)制定。律六巻、令一一巻。刑部おさかべ親王・藤原不比等らの撰。七世紀以来の諸制度の法的整備を示し、757年養老律令施行までの国家の基本法となった。現存しないが、養老令の注釈書「令集解りようのしゆうげ」などによりその一部が知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

大宝律令
たいほうりつりょう
日本古代の法典。唐の永徽律令(えいきりつれい)(651)、永徽律疏(りつそ)(653)を藍本(らんぽん)とする。文武(もんむ)天皇の即位(697)前後から、浄御原令(きよみはらりょう)および天武(てんむ)天皇の時代から編纂(へんさん)が進められていた律をもとにして新たな律令法典の編纂が開始された。編纂には撰令所が設置された。編纂は文武天皇の叔父の刑部(おさかべ)親王、中納言(ちゅうなごん)藤原不比等(ふひと)らを中心にして行われた。700年(文武天皇4)3月に令が完成し、翌701年3月大宝と建元し、位階(五位以上)と官制を新令に従って改正した。これが令の施行の開始である。六位以下の位階改正は5月に行われた。4月には親王以下官人に、6月には僧綱(そうごう)に、8月には諸国に対して令の講義が行われた。中央・地方の一般行政は6月から新令により執行された。日本で編纂された最初の律法典である大宝律は701年(大宝1)8月に完成し翌年2月に頒行された。ここに初めて令律二法典がそろったのである。
 757年(天平宝字1)には養老(ようろう)年間(717~724)に撰修(せんしゅう)された養老律令が大宝律令にかわって施行された。なお、大宝律令・養老律令の名称は後代に付された学術用語である。養老令は、その官撰注釈書の『令義解(りょうのぎげ)』(833撰、834施行)と『令義解』の注釈書の『令集解(しゅうげ)』(9世紀後半または10世紀初頭撰)に30篇(ぺん)953条のなかの28篇904条が収載され、残りもほぼ復原されている。しかし、大宝令は、養老令の施行以後散逸してしまい、現在はその逸文が『令集解』を中心とした法制史料により断片的に復原されているにすぎない。律は、養老律(約500条)がその写本の伝存により約3分の1ほど知られるのに対して、大宝律は令と同様に散逸してしまい、養老律の散逸部分とともに断片的に逸文が復原されている。これらの大宝律令復原研究の成果によると、大宝律令は令の篇名が若干異なり、また要所において条文の内容に違いがあるものの、条文数・条文内容ともに基本的には養老律令と同様のものであったと考えられる。また唐律令とは基本構成は同じであるが、令は日本の実状にあわせてきわめて多くの条文において改変が施され、律も律に律疏を組み入れるという体裁の変更を行うとともに条文内容でも令と同様に改変が施されている。[石上英一]
『井上光貞他編『日本思想大系3 律令』(1976・岩波書店) ▽律令研究会編『訳註日本律令』全10巻(1976~91・東京堂出版) ▽『新訂増補国史大系 令義解』(1968・吉川弘文館) ▽『新訂増補国史大系 令集解』全4巻(1972・吉川弘文館)』

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精選版 日本国語大辞典

だいほう‐りつりょう ‥リツリャウ【大宝律令】
(「たいほうりつりょう」とも) 文武天皇の大宝元年(七〇一)に制定された法典。律六巻・令一一巻。忍壁(おさかべ)親王・藤原不比等らが編纂にあたった。律は刑法に相当し、令は行政法・訴訟法・民法・商法などを包含し、あわせて国家統治の根本法典となった。養老二年(七一八)には大宝律令の辞句・名称を一部修正した養老律令が制定されたが、これはすぐには施行されず、天平勝宝九年(七五七)まで大宝律令が施行されていた。

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旺文社日本史事典 三訂版

大宝律令
たいほうりつりょう
701(大宝元)年制定され,翌年施行された律令政治の基本法
律6巻。令11巻。文武天皇の命で,刑部 (おさかべ) 親王・藤原不比等 (ふひと) ・粟田真人 (あわたのまひと) らの編纂。757年に養老律令が施行されるまで行われたが,両者の内容は大差ない。全文は今日伝わらないが,『令集解 (りようのしゆうげ) 』などにより条文の一部を知ることができる。中国の法典をとし,日本の国情に適合するよう変えてある。大化の改新の目標の完成とみることができる。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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