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大将【タイショウ】

デジタル大辞泉

たい‐しょう〔‐シヤウ〕【大将】
《「だいしょう」とも》
全軍または一軍の指揮・統率をする者。
軍人の階級の一。将官の最上位で、中将の上。
近衛府(このえふ)の長官。左右各一人。
剣道や柔道などの団体戦で、最後に戦う人。→先鋒次鋒中堅副将
一つの集団の中のかしら。「お山の大将
同輩・目下の男性を、親しみやからかいの気持ちを込めて呼ぶ語。「よう大将、元気か」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

たいしょう【大将】
古くはだいしょうとも
軍隊の階級で、将官の最高位。中将の上。 海軍-
全軍または一軍を指揮する者。 敵の-を討ち取る
集団のかしら。 お山の- 餓鬼-
他人を親しみ、また、からかったりして呼ぶ語。 -、一杯いこうよ -例の琥珀のパイプで、きな臭い烟草をふかしながら/坊っちゃん 漱石
近衛府このえふの長官。左右一人ずつある。
中心的人物。 悋気講を奥様の-にて/咄本・露が咄

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

おおい‐いくさのきみ おほい‥【大将】
〘名〙 大将軍。おおきいくさのかみ。
※書紀(720)雄略九年三月(前田本訓)「拝(ことよ)さして大将(オホイイクサノキミ)と為」

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たい‐しょう ‥シャウ【大将】
〘名〙 (古くは多く「だいしょう」)
① 近衛府の長官。左右一人ずつある。兵士を率いて皇居を警固し、儀式の際には威儀を整えた。
※続日本紀‐天平神護元年(765)二月甲子「改授刀衛近衛府、其官員、大将一人為正三位官
② 全軍または一軍の指揮・統率をつかさどるもの。
※平家(13C前)五「都の大将軍をば宗盛といひ、討手の大将をば権亮といふ間」 〔漢書‐高帝紀上〕
③ 一群の首長。かしら。長(おさ)。頭領。
※神道集(1358頃)三「是以て伝教大師は仏法の大将として」
④ 軍隊の階級の一つ。将官の最上位で、中将の上に当たる。〔軍制綱領(1875)〕
⑤ (代名詞的に用いることが多い) 人に親愛の情を示して呼びかけたり、戯れて言ったりする語。また、町工場や商店の主人を呼ぶ語。「旦那(だんな)」「先生」などという類。
※人情本・春色恵の花(1836)二「ヲイヲイ大将大将、〈これはおいらんこの糸にいふことば、しゃれていふ也〉なんぞうめへものを好んでやらねへか」
⑥ 十二神の一つ一つ。
[語誌](1)①は、天平神護元年、授刀衛を近衛府と改めたときは正三位相当官一名であったが、大同二年(八〇七)に左右近衛府ができて二名となる。以後、従三位相当で、多く大納言が兼任したが、大臣や参議で兼ねる者もいた。タイシャウと読んだのかダイシャウと読んだのかは不明。
(2)②は、武士の台頭が起こる院政期から見え始める。この時期の読みの清濁も不明。読みがはっきりするのは、中世末期、「永祿二年本節用集」で、官職の場合はダイショウ、軍統率者の場合はタイショウと読み分けている。以後の節用集の多くも同様。「日葡辞書」にも「Daixǒ 内裏の宮廷における或る官職」と「Taixǒ 大将」とが別項目になっているが、江戸期になると判然としなくなる。

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