●大工【だいく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
大工
だいく
carpenter
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デジタル大辞泉
だい‐く【大工】
2 律令制で、木工寮(もくりょう)・修理職(しゅりしき)・大宰府などに属し、諸種の造営に従った職。おおたくみ。おおきたくみ。
3 中世、木工職人の長。
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監修:松村明
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防府市歴史用語集
大工
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世界大百科事典 第2版
だいく【大工】
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家とインテリアの用語がわかる辞典
だいく【大工】
➁平安時代から室町時代に、家屋・船・車などを作る職人の長。棟梁(とうりょう)。家屋建築は大工が左官・屋根職・鳶(とび)などを統括する形で請け負った。◇「だいこう」ともいう。
出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)
大工
だいく
木造建築の職人。5世紀には木工(こだくみ)とよばれた。8世紀ごろ、大工(だいこう)とは技術官人の最高者の職名であり、木工・鍛冶(かじ)や壁塗(左官)職のそれぞれに大工(だいこう)が存在した。11世紀になって木工は独立した職人となって、年間のうち一定期間を上番して労務にあたるところから番匠(ばんじょう)ともよばれた。そして、16世紀に入ってから、一般に木工・番匠を大工と呼び習わすようになった。このころより建築技術は長足の進歩を遂げ、まず木割(きわり)術(建築各部材の大きさの割合を決める工法。つまり柱の径、柱間などを基準にして部材の大きさを決定する)が確立された。さらに、18世紀には、立体幾何の図式解法である規矩(きく)術が体系づけられ、それに伴い工作法も一段と高度化し、必然的に専門の家大工、宮大工、船大工、車大工、水車大工、機大工などに分化していった。
家大工は数も多く、大工といえば家大工が代表格であったが、19世紀になると有力な大工の親方や棟梁(とうりょう)が請負師の職も兼ねるようになったため、一般の大工の仕事は賃仕事でしかなくなった。さらに、近代に至って請負師を源流とする建設業者により、大工をはじめとする建設職人は下職または下請けといった立場に置かれた。これにより住宅の注文建築は激減し、さらに第二次世界大戦後に至り、新しい建築工法、新建材の誕生、電動工具の開発などによって、木割・規矩術を生かした伝統的建築はほとんどみることができなくなってきている。
宮大工は、17世紀以前、社寺の建築・改築を主なる業として、このほかに一般の住宅建築も行っていた。それが近世以後は住宅専門の家大工と分離し、社寺専門となった。社寺の建築においては、伝統を守らなければならず、やたらに新しい工法を取り入れることは許されない。今日、彼らは、文化財である社寺の修理・改築等を受け持つが、工具は伝統の槍鉋(やりがんな)、両刃(銀杏(いちょう)刃)、鑿(のみ)、手斧(ちょうな)などを使い、用材もヒノキを主とし、ケヤキ、クスノキ、スギ、マツなどに限定されている。このように宮大工に関しては、伝統技術は現在も後の世代に受け継がれており、その存在は貴重といえよう。
船大工は、古代・中世における造船技術の停滞を打ち破って、近世に大和(やまと)型とよぶ準構造船をつくった。大和型とは、肋(ろく)材は未熟・幼稚な代物であったものの、横木(ぬき)が船体補強の役割を果たす、当時としては注目に値する造船技術の粋といえた。大型荷船としては千石船があり、このほかに川船、関船(せきぶね)(軍船)、荷船など中小型船もつくった。用材は海船と川船では違い、前者の場合はクスノキ・ケヤキを、後者ではマキを中心に使用し、ヒノキ・スギは両方に使ったとする。技術面では、当然、木割・規矩術に頼ったが、宮大工のように厳しい制約はなく、外来のコンパスも大いに利用した。
19世紀後半以後、大型船は木造鉄船を経て鉄鋼船となったため、船大工は木造の中小荷船、漁船、川船などをつくるのみとなった。さらに現代に至ると、中小型船も原動機付きとなり、船大工に対する新規注文はばったりとだえた。しかも、彼らには宮大工のように文化財補修というような仕事もないため、伝統的技術は衰退の一途をたどっている。
[遠藤元男]
『西和夫著『江戸時代の大工』(1980・学芸出版社)』▽『西岡常一・青山茂著『斑鳩の匠・宮大工三代』(1977・徳間書店)』▽『須藤利一編「船」(『ものと人間の文化史 1』1968・法政大学出版局)』
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精選版 日本国語大辞典
おおい‐たくみ おほい‥【大工】
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だい‐く【大工】

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