●大日如来【だいにちにょらい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
大日如来
だいにちにょらい
Mahāvairocana
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デジタル大辞泉
だいにち‐にょらい【大日如来】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
大日如来 だいにちにょらい
太陽神に起源をもち,宇宙の根元とされ,あらゆる仏,菩薩(ぼさつ)の本地。密教の本尊で,日本には平安時代前期,空海による密教導入にともない伝来。大日経と金剛頂経の説く二つの種類があり,如来でありながら菩薩の形をとる。高野山金剛峰寺(こんごうぶじ)の像が有名。多宝塔,五輪塔もその象徴とされる。漢訳の正式名は摩訶毘盧遮那仏(まかびるしゃなぶつ)。
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世界大百科事典 第2版
だいにちにょらい【大日如来】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
大日如来
だいにちにょらい
真言(しんごん)密教の教主。大日とは「偉大な輝くもの」(サンスクリット語マハーバイローチャナMahāvairocanaの訳。摩訶毘盧遮那(まかびるしゃな)と音写)を意味し、元は太陽の光照のことであったが、のちに宇宙の根本の仏の呼称となった。『大日経』『金剛頂経(こんごうちょうぎょう)』など真言密教のもっとも重要な経の教主。思想史的には『華厳経(けごんきょう)』の毘盧遮那如来が大日如来に昇格したものと推定されるが、前者は経中で終始沈黙しているのに対し、後者は教主であるとともに説主でもある。普通、仏の悟りそのものの境地は法身(ほっしん)といわれ、法身は色も形もないから説法もしないとされる。けれども大日如来は法身であるにもかかわらず説法し、その説法の内容が真言(語)、印契(いんげい)(身)、曼荼羅(まんだら)(意)である。法身大日如来がこのような身・語・意の様相において現れているのが三密加持であり、これが秘密といわれるのは、この境地は凡夫(ぼんぶ)はもちろんのこと十地(じゅうじ)(菩薩(ぼさつ)修行の段階を52に分け、そのなかの第41から第50位をいう)の菩薩もうかがい知ることができないからであるとされる。しかし真言行者は瑜伽観行(ゆがかんぎょう)によってこの生においてこの境地に至るとされ、これは大日如来と一体になることを意味する。ゆえに大日如来は究極の仏でありながら衆生(しゅじょう)のうちに内在する。仏の慈悲と智慧(ちえ)の面から胎蔵界・金剛界両部の大日が説かれる。
[吉田宏晢]
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精選版 日本国語大辞典
だいにち‐にょらい【大日如来】

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