●大理石【だいりせき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
大理石
だいりせき
marble
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デジタル大辞泉
だいり‐せき【大理石】
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なめ‐いし【大=理石】
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リフォーム用語集
大理石
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岩石学辞典
大理石
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世界大百科事典 第2版
だいりせき【大理石 marble】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
大理石
だいりせき
marble
石灰岩が熱変成作用を受けて再結晶し、粗粒な方解石や苦灰石(ドロマイト)の結晶の集合体となった岩石。岩石学的には結晶質石灰岩である。装飾用の建築石材として広義に用いる場合には、石灰岩の総称である。石灰岩が純粋な炭酸カルシウムからなる場合には、熱変成を受けても粗粒な方解石からなる白色の大理石であるが、普通はそれ以外の種々の成分が少量含まれているので、熱変成の結果いろいろな鉱物が生じていることが多い。たとえば、もとの岩石が苦灰岩であれば、苦灰石から方解石とブルース石ができて、両者からなる岩石ができる。石灰質成分に加えてシリカ(二酸化ケイ素)成分が含まれていると珪灰(けいかい)石ができ、これにマグネシウム成分が含まれていると、透輝石ができることが多い。さらにマグネシウム成分に富んでいる場合には、苦土橄欖(かんらん)石や透輝石のほかにヒューム石などができる。また、石灰質泥岩や泥質石灰岩のような石灰岩と泥岩の中間的組成の岩石が熱変成作用を受けると、珪灰石、透輝石、緑簾(りょくれん)石、石灰ざくろ石、ベスブ石、スカポライト(柱石(ちゅうせき))など、カルシウムで特徴づけられる珪酸塩鉱物ができる。このような鉱物の集合体である岩石はスカルンとよばれ、石灰岩が熱変成作用を受けたときにできる特徴的なものである。
装飾用建材あるいは彫刻用材料などに用いられる石灰岩は、再結晶する・しないにかかわらず大理石とよばれる。大理石は色や模様がいろいろで、きめが細かく、研磨すると美しい光沢をもつという性質があり、硬度も低く加工して利用しやすい。石灰岩ではないが、暗緑色の地に白色の方解石の脈が網目状に発達した蛇紋岩(蛇灰岩)も大理石とよばれることがある。大理石という名称は、中国雲南省大理府の地名に由来する。大理石の利用の歴史は古く、西洋においては古代エジプト以来、彫刻や工芸品あるいは建造物に使用されている。とくに有名なものはイタリアのトスカナ州カッラーラ産の白大理石で、建築用石材として世界中で利用されてきた。そのなかで均質細粒のものは彫刻用にとくに優れており、数多くの神像が制作された。日本の白大理石としては、白雲(はくうん)(岩手県)、寒水(かんすい)(茨城県)、霞(かすみ)(山口県)などがあるが、いずれも産出量は少ない。大理石の色は灰色から黒色、黄褐色、桃紅色、ときには青色など多彩で、模様も多様である。角礫(かくれき)岩あるいは礫岩状の石灰岩は、その網目状の斑(まだら)模様から更紗(さらさ)とよばれている。平行な縞(しま)模様が発達し、淡褐色・多孔質のものはトラバーチンとよばれ、装飾用建材として多量に使用されている。淡黄緑色の地に木目模様のある半透明の石灰質沈殿物は、オニクスの名で有名であるが、産出量が限られるため高価で、もっぱら工芸品に利用されている。近代建築の発展に伴い日本では大理石の需要が増大し、イタリア、ギリシア、ポルトガル、台湾などから輸入されている。
[斎藤靖二]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典
だいり‐せき【大理石】
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なめ‐いし【大理石】
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化学辞典 第2版
大理石
ダイリセキ
marble
商品的価値のある石灰質岩石.粒状結晶質石灰岩,あるいはほとんど方解石からなる岩塊として産出する.利用されるものには,石灰岩,しょう乳石,トラバーチン,蛇紋岩などがある.トラバーチンは固結したサンゴ礁,石灰質温泉沈殿物をいう.人造大理石は,着色の悪い大理石を砕き,白色セメントで固めたもの.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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