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大義名分論【たいぎめいぶんろん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

大義名分論
たいぎめいぶんろん
江戸時代の封建体制下の支配的イデオロギー。江戸幕府が設定した士農工商の身社会制は,儒教思想を基本とする君臣の支配服従関係を絶対化する大義名分論によって支えられた。大義は重大な義理,名分は名義に伴う分際の意味である。この支配原理により,臣下,被治者は,いかなる状況のもとでも主君,支配者に対する服従の名分を尽すべきであるとの観念が普遍化し,封建関係を制度化した。朱子学的名分論のもとでは,幕府の権力は朝廷から委任されたものであるから正統であると解釈されてきたが,幕末の政治情勢のもとで民族主義の要請に適応して,幕府は朝廷の命に服すべきであるとの尊王主義の原理を生み出すにいたった。 (→尊王論 )

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

たいぎめいぶん‐ろん【大義名分論】
君臣・父子のをわきまえ、上下秩序礼節を重んじる思想。江戸時代封建社会倫理的支柱とされ、幕末には天皇に対する忠誠を求める尊王論へとすり替えられた。

出典:小学館
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大辞林 第三版

たいぎめいぶんろん【大義名分論】
主従関係において、臣下の分を尽くすべきことを主張する思想。江戸時代、封建的主従関係の倫理とされ、幕末には尊王攘夷運動にも利用された。

出典:三省堂
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旺文社世界史事典 三訂版

大義名分論
たいぎめいぶんろん
儒学の経典春秋』の大義にもとづいて君臣関係の絶対性を説く思想上の立場
北宋の欧陽脩 (おうようしゆう) が唱道し,南宋朱熹 (しゆき) に至って大成宋学の一大支柱となった。

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旺文社日本史事典 三訂版

大義名分論
たいぎめいぶんろん
君臣の大義を明らかにし,特に臣民として守るべき節義と分限を正すことを主張したもの
戦国時代ごろから形成され江戸時代に固定された将軍を首長とする封建的身分秩序を,永久に維持するために,君臣の関係の絶対性を強調する朱子学が特に武士階級の倫理として主張された。江戸後期,封建制矛盾が激化すると,大義の内容が変わり幕政批判の目的から皇室の尊厳を強調,幕末の尊王攘夷運動の思想的背景となった。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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