●大蒜・蒜・葫・忍辱【にんにく】
精選版 日本国語大辞典
にん‐にく【大蒜・蒜・葫・忍辱】
〘名〙 ユリ科の多年草。西アジア原産と考えられ、漢以後西域から中国に伝わり、東漸して日本にも渡来した。鱗茎を食用または強壮薬に用いるため畑で広く栽培される。高さ〇・六~一メートル。全体に強烈な臭気をもち、地中に淡褐色で大形の鱗茎がある。葉は線形。夏、くちばし状の総苞葉の中に紫色を帯びた白い小さな花をつけ、花の間には「むかご」がまじる。健胃・発汗・利尿・袪痰・整腸薬などに用いるほか、古くから、肉類・ソースの重要な香辛料の一つである。漢名、葫。ひる。おおびる。ににく。にもじ。ろくとう。ガーリック。《季・春》
▼にんにくの花 《季・夏》 〔文明本節用集(室町中)〕
※浮世草子・好色五人女(1686)四「根深(ねぶか)・にんにく喰し口中もしれず」
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「大蒜・蒜・葫・忍辱」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●大蒜・蒜・葫・忍辱の関連情報