●大麦【オオムギ】
デジタル大辞泉
おお‐むぎ〔おほ‐〕【大麦】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
朝日新聞掲載「キーワード」
大麦
(2020-12-19 朝日新聞 朝刊 岡山全県・1地方)
出典:朝日新聞掲載「キーワード」
食の医学館
おおむぎ【大麦】
《栄養と働き》
大麦(おおむぎ)は穂の形によって、おもに六条種と二条種にわけられます。六条種は粒が6列につくもので、麦味噌(むぎみそ)、麦茶(むぎちゃ)、麦焼酎(むぎしょうちゅう)にも利用されるなど、食用にされる種類です。二条種は粒が2列につき、ウイスキーやビールの原料にされます。
食用とされている大麦は、おもに押し麦、丸麦、白麦などの形で売られています。
なかでも一般的で馴染(なじ)み深いのは押し麦でしょう。これは、加熱してやわらかくしてからローラーで平たく圧したものです。
〈水溶性食物繊維が腸内の善玉菌をふやす〉
○栄養成分としての働き
大麦にはビタミンB2、カルシウム、食物繊維が精白米よりも多く含まれています。
食後に胃がはる人、口内炎(こうないえん)ができやすい人、便秘(べんぴ)の人は大麦を主食にすると効果的です。
食物繊維は水溶性繊維が多く、腸内の善玉菌をふやし、腸の働きを活発にします。
その結果、体内の老廃物や余分なコレステロールの排泄(はいせつ)をうながし、便秘はもちろん、脳梗塞(のうこうそく)や心筋梗塞(しんきんこうそく)の原因となる脂質異常症の予防にもつながります。
大麦は非常に消化がよいのが特徴で、白米の3分の1の時間で消化されます。そのため、胃腸の弱い人や胃下垂(いかすい)ぎみの人には最適な食材といえます。
○漢方的な働き
中国ではかっけに効く漢方薬としても使われているといいます。最近では、薬用として大麦のモヤシ「大麦芽(だいばくが)」が多用されているそうです。
《調理のポイント》
精白されたものはビタミン類が激減するので、ビタミンB1などが強化された強化精麦を利用するのがおすすめです。
大麦の食べ方というと、とろろ汁をかけて食べる麦めしがよく知られています。麦めしの米と麦の割合は、8対2が目安。
六条麦は麦茶の原料としても利用されていますが、これは六条麦を殻付きのまま炒(い)って、熱湯で煮だしたものです。
○注意すべきこと
体を冷やす作用があるので、冷え症の人はとりすぎないほうがいいでしょう。
出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。食品は薬品ではありません。病気にかかったら、かならず医師の診察を受けてください。
動植物名よみかた辞典 普及版
大麦 (オオムギ・オオバク;ダイバク)
植物。イネ科の越年草,薬用植物
出典:日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」
(C) Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
おお‐むぎ おほ‥【大麦】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「大麦」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●大麦の関連情報