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太公望【たいこうぼう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

太公望
たいこうぼう
Tai-gong-wang; T`ai-kung-wang
中国,王朝の建国伝説の名将。姜。師尚父,あるいは呂尚と呼ばれる。周の文王が渭 (い) 水のほとりで出会い,これが先君太公の待ち望んだ賢人であるといったところから太公望といわれた。文王に召されて周に仕え,武王のとき,周革命に際しての武功により侯に封じられた。その出身,事には各種の所伝がある。おそらく姜姓族の族長であったといわれる。

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デジタル大辞泉

たいこう‐ぼう〔‐バウ〕【太公望】
中国、代の政治家。姓は呂(りょ)、名は尚、(あざな)は子牙(しが)。渭水(いすい)りをしていて、周の文王に見いだされ、先君太公の望んでいた賢人だとして太公望とよばれたといわれる。文王武王を助けて殷(いん)を滅ぼし、そのによってに封ぜられた。兵書六韜(りくとう)」の著者ともいわれる。
故事から》釣りをする人。釣りの好きな人。

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世界大百科事典 第2版

たいこうぼう【太公望 Tài gōng wàng】
中国古代,西周建国の際の功臣。名は呂尚。師尚父と尊称される。姓は姜(きよう)で,周王室の姫(き)姓と通婚関係にあった姜族に出るのであろう。彼は,貧窮の中に年老いて,渭水で釣をするところを周の文王に見いだされ,周の先公の太公が望んでいた人物だということで太公望と呼ばれたという。軍師として武王の殷王朝討伐に力を尽くし,斉に封ぜられてその始祖となった。その事跡については,・漢時代にすでに物語的な要素が多く,後世それがより発展して,《封神演義》などの小説の中では魔術師的能力を備えた軍師として活躍する。

出典:株式会社平凡社
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精選版 日本国語大辞典

たいこう‐ぼう ‥バウ【太公望】
[1] 中国、周の政治家。春秋斉の始祖。姓名、呂尚。渭水(いすい)で釣りをしていて文王に見出されてその師となり、文王、武王をたすけて殷を滅ぼした。周の祖太公(古公亶父)が待ち望んでいた賢者という意味で、太公望と名づけられた。兵法の書「六韜(りくとう)」の著者という。生没年不詳。
[2] 〘名〙 ((一)の、釣りに関する故事から転じて) 釣りをする人。釣りの好きな人。
※俳諧・昼礫(1695)「他(ひと)知らぬ大公望が釣加減」
※草枕(1906)〈夏目漱石〉一三「一行の舟は静かに太公望の前を通り越す」

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故事成語を知る辞典

太公望
釣り人のこと。また、高い地位の人から補佐役に迎えられるような、才能に富んだ人物のこと。

[使用例] 久一さんの頭の中には一尾のふなも宿る余地がない。一行の舟は静かに太公望の前を通り越す[夏目漱石*草枕|1906]

[使用例] 御当人は悠々自適して時世が動き会社が自分を迎えに来るまで太公望の心境だと意気けんこうなんだがね[有吉佐和子*恍惚の人|1972]

[由来] 「史記せいたいこうせい」に見えるエピソードから。紀元前一一世紀ごろの中国でのこと。しゅうという国の西せいはくという君主が、あるとき、狩りに出る前に占いをしたところ、「獲物は動物ではなく、覇王の補佐役でしょう」とのお告げ。そのまま狩りに出かけると、すいという川のほとりで釣りをしていた老人に出会いました。話してみてその才能に惚れ込んだ西伯は、「わたしの父、太公は、『いつか聖人が現れて、わが国に隆盛をもたらすだろう』と待ち望んでいたが、あなたがまさにその人だ」と言い、老人を補佐役に迎えたのでした。この老人、りょしょうの助言により、周は国力を蓄え、やがて、中国全土の盟主と仰がれるようになりました。

[解説] ❶周の西伯とは、後世、文王と呼ばれるようになった人物。文王は狩りにでかけて補佐役を捕まえたわけですが、呂尚からすれば、釣り糸を垂れていたら君主が引っかかった、という次第。どちらも動物を捕まえるつもりで人間とめぐり会ったというのが、おもしろいところです。❷現代の釣り人が自分たちを「太公望」と呼ぶ背景にも、そういう「大物」を釣り上げたいという野心がないとは言えないのかもしれません。

〔異形〕ひんぎょ渭浜の器

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日本大百科全書(ニッポニカ)

太公望
たいこうぼう

呂尚

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