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太平洋戦争(南米)【たいへいようせんそう】

日本大百科全書(ニッポニカ)

太平洋戦争(南米)
たいへいようせんそう
La guerra del Pacfico
19世紀末、アタカマ砂漠の硝石地帯をめぐって戦われた、チリと、ペルー・ボリビア両国との戦争。チリ、ペルー、ボリビアの間ではスペインからの独立以来、国境紛争が続いていたが、1879年4月ボリビアがチリの硝石輸出会社に課税を強化したのに対抗して、チリ軍は海岸部のアントファガスタ(ボリビア領)を占領するとともに、ボリビアと秘密同盟を結んでいたペルーに宣戦布告した。チリの真のねらいはアントファガスタ、タラパカ(ペルー領)の硝石資源獲得にあった。80年5月のタクナの戦いでペルー・ボリビア同盟軍に決定的打撃を与えたチリ軍は12月ペルーに上陸、翌年1月リマに入城した。83年10月、ペルー、チリ間でアンコン条約が結ばれ、ボリビアは海岸部全域を失い海への出口を閉ざされた。またペルーはタラパカをチリに譲渡し、タクナ、アリカについては、10年後に国民投票を実施しその帰属を決定するまでチリの占領下に置かれることになった。しかし予定どおり国民投票が実施されなかったためアメリカが仲介に入り、1929年アリカはチリが、タクナはペルーが領有することで合意が成立した。ボリビアの海への出口については、1904年の対チリ条約で鉄道建設の権利が得られ、ペルー国境沿いのチリ領内に中立地帯を設ける案が長期にわたり検討されたが、うまくいかず、ボリビアとチリの関係は悪化している。[後藤政子]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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