●夾炭層【きょうたんそう】
世界大百科事典 第2版
きょうたんそう【夾炭層】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
夾炭層
きょうたんそう
石炭層を挟む地層で、日本では通常、累(るい)層の単位でよぶ。1メートルから200~300メートルの厚さの地層で、粘土岩、頁(けつ)岩、シルト岩、砂岩、礫(れき)岩、石灰岩などからなる。夾炭層に挟まれる石炭層は1層から数十層であり、これらはある一定の層序をもった堆積(たいせき)層が何回も繰り返して累重し、サイクロセムcyclothemという一連の地層を形成することが多い。サイクロセムは不安定な石炭堆積盆の上昇、沈降または海進、海退によって形成され、一つのサイクロセムの下半部は非海成層、上半部は海成層よりなる。石狩、釧路(くしろ)、常磐(じょうばん)各炭田の夾炭層中にも多くのサイクロセムが認められていた。
[村田明広]
『アイザク・アシモフ著、竹内均訳・監修『科学発見シリーズ17 石炭ってなに?』(1989・日本ライトハウス)』▽『木村敏雄ほか著『日本の地質』(1993・東京大学出版会)』▽『町田洋・新井房夫・森脇広著『地層の知識――第四紀をさぐる』(2000・東京美術)』
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精選版 日本国語大辞典
きょうたん‐そう ケフタン‥【夾炭層】
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デジタル大辞泉
きょうたん‐そう〔ケフタン‐〕【×夾炭層】
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
夾炭層
きょうたんそう
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