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奄美諸島【あまみしょとう】

世界大百科事典 第2版

あまみしょとう【奄美諸島】
鹿児島県南部,薩南諸島の南半を占める島群。北から奄美大島(または大島,本島),喜界島徳之島沖永良部(おきのえらぶ)島与論島とほぼ列をなし,鳥島(硫黄鳥島,沖縄県具志川村)も含まれる。古くは琉球に属したが1609年(慶長14)以後薩摩藩に支配され,明治以後は鹿児島県大島郡となった。第2次世界大戦後は沖縄のアメリカ軍政府統治下にあったが,1953年12月日本に復帰した。大島支庁が名瀬にある。北緯27~31゜の間にあるため気候は亜熱帯的でソテツ,ビロウ,ガジュマル,アダンなどの亜熱帯樹が茂り民家の庭にもバナナ,パパイヤが実る。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

奄美諸島
あまみしょとう

鹿児島市の南方380~580キロメートルの海上に点在する島々。鹿児島県大島郡に属す。奄美群島ともよぶ。南西諸島(琉球列島(りゅうきゅうれっとう))のうち鹿児島市から約380キロメートルの地点(北緯29度付近)にはじまる奄美大島から、さらに約200キロメートル南西に進んだ位置(北緯27度付近)にある与論(よろん)島まで。ここには奄美大島、喜界島(きかいじま)、加計呂麻島(かけろまじま)、与路島(よろじま)、請島(うけじま)、徳之島、沖永良部島(おきのえらぶじま)、与論島がほぼ北東から南西に向かって点在する。奄美大島、徳之島、加計呂麻島、与路島、請島などは古生層、中生層、旧期火山岩層の基盤がそのまま露出し、起伏の大きい地形を示す。一方、喜界島、沖永良部島、与論島では島の大部分が隆起サンゴ礁などで覆われ、起伏の小さい、低い島影の地形を示す。このため、奄美大島、徳之島などの前者のグループでは水系の発達はよく、喜界島などの後者のグループはカルスト地形で、鍾乳洞(しょうにゅうどう)やドリーネなどが多く、表流水系の発達は著しく悪い。奄美大島にある694メートルの湯湾岳(ゆわんだけ)が最高で、徳之島の井之川岳(645メートル)がこれに次ぎ、そのほかの島々では300メートルを超える部分はきわめて少ない。気候は緯度や海流などの影響から終年無霜、亜熱帯性で、ソテツ、アダン、ガジュマルのほか、ハイビスカス、ブーゲンビリアなどの花々がみられる。台風の常襲地帯にもあたっている。これらの自然条件は、各島内の集落立地、交通路、家のつくり、防風垣、用水確保の方法、その他多くの生活や産業などに如実に反映し、個々の島にあう方法がとられている。

 古くは「道の島」として大陸や琉球との交易の要路にあったこれらの島々は、中世初期以来琉球王朝に属していたが、1609年(慶長14)の島津家久(しまづいえひさ)による琉球征服以来、日本領となり薩摩(さつま)藩、そして明治以後、鹿児島県に属している。第二次世界大戦後の約8年間は北緯30度以南の島々はすべてアメリカ軍の軍政下に置かれたため、この諸島も例外ではなく、1953年(昭和28)12月25日の日本復帰まで、十分な戦災復興のための資金援助もないまま放置された状態にあった。これらの事情が重なり、国内の経済社会発展に取り残されてきた。現在もさらに加速された発展過程のなかで、遅れを取り戻すべく港湾、道路、観光施設の充実など懸命の努力が続けられている。大陸、琉球、日本の各文化の接点に位置したこれら諸島には、いまもって言語、風俗、宗教行事、芸能などに各々の影響が入り交じって残存し、独特な地域を形成している。政治、経済の中心は奄美大島の奄美市名瀬(なぜ)地区で、大島支庁が置かれている。

[塚田公彦]

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精選版 日本国語大辞典

あまみ‐しょとう ‥ショタウ【奄美諸島】
鹿児島市南方海上の島々。奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部(おきのえらぶ)島、与論島などから成る。気候は亜熱帯性で、ソテツ・ガジュマルなどが繁茂。特産物に大島紬(つむぎ)、黒砂糖がある。奄美群島。奄美。

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デジタル大辞泉

あまみ‐しょとう〔‐シヨタウ〕【奄美諸島】

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