●奇稲田姫【クシナダヒメ】
デジタル大辞泉
くしなだ‐ひめ【奇稲田姫/櫛名田比売】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
奇稲田姫 くしいなだひめ
記・紀にみえる神。
出雲(いずも)(島根県)簸(ひ)の川にすむ脚摩乳(あしなずち)・手摩乳(てなずち)の8番目の娘。八岐大蛇(やまたのおろち)にのみこまれようとするところを,素戔嗚尊(すさのおのみこと)にたすけられて結婚する。真髪触(まかみふる)奇稲田姫とも。6世の孫に大己貴命(おおなむちのみこと)(大国主神)がある。「古事記」では櫛名田比売(くしなだひめ)。
出雲(いずも)(島根県)簸(ひ)の川にすむ脚摩乳(あしなずち)・手摩乳(てなずち)の8番目の娘。八岐大蛇(やまたのおろち)にのみこまれようとするところを,素戔嗚尊(すさのおのみこと)にたすけられて結婚する。真髪触(まかみふる)奇稲田姫とも。6世の孫に大己貴命(おおなむちのみこと)(大国主神)がある。「古事記」では櫛名田比売(くしなだひめ)。
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世界大百科事典 第2版
くしなだひめ【奇稲田姫】
記紀の八岐大蛇(やまたのおろち)退治神話に出てくる乙女。脚摩乳(あしなずち)・手摩乳(てなずち)の娘でその名は稲田の豊饒をあらわしている。年ごとにやってきて娘(=稲田)を食う大蛇の犠牲となろうとしたところを,素戔嗚(すさのお)尊によって櫛に変身させられて救われ,のち出雲の須賀の宮を定めたスサノオの妻となる。《出雲国風土記》に見える久志伊奈太美等与麻奴良比売(くしいなだみとよまぬらひめ)も同じく稲田の化身と考えられる。
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