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【おく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


おく
愛知県西部,一宮市の一地区。 1894年町制。 1955年一宮市に編入。木曾川左岸にあり,とともに,古くからの結城縞産地。明治末期からは毛織物工業が盛んになり,その中心地域となった。近年は化学繊維織物も生産されるが,一般に農家兼業による小規模のものが多い。

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おく
沖縄県沖縄島最北部,奥川河口の集落国頭村に属する。林業を主としたが,東海岸に道路が通じるようになって耕地も拡大され,パイナップルサトウキビが栽培されるほか,チャ(茶)が特産

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おく
太夫節浄瑠璃一段の終りに近い部分。初期には今日でいう (きり) のことを奥または詰といった。現在では,切の部分はこれを許された太夫が語る場合のみ「切」といい,それ以外の太夫がつとめるときは「奥」という。また,立端場 (たては) の重要部分も「奥」という。

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デジタル大辞泉

おう【奥〔奧〕】[漢字項目]
常用漢字] [音]オウ(アウ)(呉)(漢) [訓]おく
〈オウ〉
おくまった場所。「胸奥堂奥内奥
意味が深い。おく深い。「奥義(おうぎ・おくぎ)蘊奥(うんおう・うんのう)深奥秘奥
陸奥(むつ)国。「奥羽奥州
[補説]原義は部屋の西南の隅。
〈おく〉「奥書(おくがき)奥底奥地大奥山奥
[名のり]うち・おき・すみ・ふか・むら
[難読]奥津城(おくつき)陸奥(むつ・みちのく)

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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おく【奥】

入り口・表から中のほうへ深く入った所。「洞窟の」「引き出しのを探す」

㋐家屋の、入り口から内へ深く入った所。家族が起居する部屋。また、奥座敷。「主人はにいます」「客をへ通す」
㋑江戸時代、将軍・大名などの城館で、妻妾(さいしょう)の住む所。「大(おお)

㋐表面に現れない深い所。内部。「言葉のに隠された本音」
㋑心の底。内奥(ないおう)。「心のを明かす」
㋒容易には知りえない深い意味。物事の神髄までの距離。「が深い研究」
㋓芸や学問などの極致として会得されるもの。奥義。秘奥。「茶道のを極める」
行く末。将来。
「伊香保ろの沿ひの榛原(はりはら)ねもころに―をなかねそまさかし良かば」〈・三四一〇〉
物事の終わりのほう。特に、書物・手紙・巻物などの末尾。
「―より端へ読み、端より―へ読みけれども」〈平家・三〉
2㋑から》身分の高い人が自分の妻をいう語。また、貴人の妻の敬称。奥方。夫人。→奥さん奥様
「この―の姿を見るに」〈浮・一代女・一〉
《「道の奥」の意》奥州。みちのく。
「風流の初(はじ)めや―の田植うた」〈奥の細道

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世界大百科事典 第2版

おく【奥】
現代では,山奥,奥座敷,奥の院のように,主として地理的,あるいは建築空間的に入口から遠ざかった部分を指すのに用いられるが,奥義(おうぎ),奥の手のように抽象的に深遠なことを指す場合もあり,本来は非常に広範な意味を含んだ言葉である。地理的に用いられるときは,奥秩父,奥飛驒のような例が多い。東北地方を表す古語の〈みちのく〉は,道の奥の意味である。これは線的に延びるものの最も遠ざかった部分を表しており,巻物や書籍の奥書,奥付もそれに似た用法である。

出典:株式会社平凡社
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精選版 日本国語大辞典

おく【奥】
[1] 〘名〙 (「沖」「遅る」などと同語源か) 入り口や表などから遠くはいった所をさしていう。
[一] 時間的に、現在から遠い先のこと。過去の意には用いない。将来。行く末。
※万葉(8C後)四・六五九「あらかじめ人言繁しかくしあらばしゑや吾が背子奥(おく)もいかにあらめ」
[二] 空間的に、表・入り口から深くはいったほう。
① 一般に、奥まった所。表には出ないところ。
※源氏(1001‐14頃)葵「つひに御車ども立て続けつれば、人だまひのおくにおしやられて物も見えず」
② 特に建物の内部で、外面から遠い部分をいう。
(イ) 家屋の内部のほう。室のすみなど。中古の家屋などでは、独立した室があまりないので、内部を漠然とさす。⇔端(はし)
※伊勢物語(10C前)六「あばらなる蔵に、女をばおくにおし入れて」
(ロ) 奥の間。家屋の内部で、外面から遠い部屋。口、表、店などに対して、家人、妻子などがいつもいるところ。
※徒然草(1331頃)一三七「おくなる屋にて酒飲み、物食ひ」
(ハ) 特に江戸時代、高位の武家、すなわち将軍、大名、旗本などの屋敷で、主人の寝食、休憩の場所。表が主人の公務のための部屋であるのに対して、夫人および奥女中などが住み、他の男性が立ち入ることは許されない場所をさす。将軍家の場合、大奥ともいう。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第一三「寝られぬ時の伽の村雨 腰もと衆奥より召れさふらふぞ」
(ニ) 芝居などで、舞台に対して楽屋をいう。また、舞台上手(かみて)から楽屋への出入り口(臆病口)をさすこともある。
※歌舞伎・天満宮菜種御供(1777)八「ト送りになって、白太夫・輝国・小磯こなしあって、皆々引連れ奥へ入る」
③ (②(ハ) から転じて) 身分が高い者の妻。奥方。奥様。はじめは高位の武家などに限って使ったが、のち、一般化してくる。
※浮世草子・好色一代女(1686)一「此奥(オク)の姿を見るに京には目なれず、田舎にもあれ程ふつつかなるは又有まじ」
④ 物の末尾。終わりに近いほう。
(イ) 書物や手紙の本文のあと。末尾。
※続日本紀‐天平一五年(743)四月甲午「新羅使調改称土毛。書奥注物数
(ロ) 巻き物をひろげたときの左のほう。
※名語記(1275)六「巻文をひろぐるには、はしをばみぎとなづけ、おくをばひだりにたてたり」
(ハ) 浄瑠璃を分けて数人で語るとき、段の最終である「切り」に対して、段にはいらない「端場(はば)」の最終の部分をさしていう。
⑤ 左の方。→奥手(おくのて)
[三] 抽象的に、奥深いこと。内部、内面などをさしていう。
① 内密なこと。事が深遠で測りがたいこと。奥深いこと。
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)雲岸寺「山はおくあるけしきにて、谷道遙に、松杉黒く、苔(こけ)しただりて、卯月の天、今猶寒し」
② 特に、心の底。深く考えていること。ひそかに期するところ。
※万葉(8C後)三・三七六「蜻蛉羽(あきづは)の袖ふる妹を玉くしげ奥(おく)に思ふを見たまへ吾(あ)が君」
[四] 「おくて(奥手)」の略。
(イ) 人間の成長の遅いことのたとえ。
※落語・宮戸川(1890)〈三代目春風亭柳枝〉「『偶(たま)には女の一人も引っ張って来るが宜(い)いんだ。〈略〉』『あの子は晩(オク)だよ』」
(ロ) 収穫期の最もおそい稲。
※小学読本(1874)〈榊原・那珂・稲垣〉三「稲の種類、三百余品に至るといへども、糯(もち)と粳(うるし)との早(わせ)、中(なか)(オク)に由て、名を異にせるなり」
[2] 「みちのおく」の意。
[一] 白河以北の地の総称。みちのく。奥州。陸奥。
※霊異記(810‐824)下「聟、舅に語りて曰はく『奥に共せ将(む)とす』といふ。舅聞きて往き、船に乗りて奥に度(わた)る」
※俳諧・猿蓑(1691)二「風流のはじめや奥の田植うた〈芭蕉〉」
[二] 西海道の南の果て。薩摩、大隅など。
※檜垣嫗集(10C後か)「おくのくににぞくだりにける おくといふは大すみさつまのところなるべし」

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おく【奥】
愛知県一宮市、木曾川左岸の地名。旧中島郡奥町。織物が盛んで、尾西(びさい)機業地の一中心。

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