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女性語【じょせいご】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

女性語
じょせいご
女性の用いる言語。特に,女性に特有の特徴を問題にする場合にいわれる。音声や文字の面にも女性特有の特徴は現れるが,語法語彙のうえの特徴が普通問題にされる。遠回しの表現が好まれること,敬語が多く用いられること,男性の用いない単語 (アタシのような代名詞,マアなどの感動詞,ワなどの助詞) が用いられることがその特徴である。日本語は男性語と女性語の差が特に大きいといわれる。また,ヨーロッパの言語では,形容詞や過去分詞に女性形が現れることがある。ポルトガル語の「ありがとう」は,男性は obrigado (オブリガード) ,女性は obrigada (オブリガーダ) という。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

じょせい‐ご〔ヂヨセイ‐〕【女性語】
日本語に多くみられる、女性特有の言い回しや言葉。現代語では感動詞の「あら」「まあ」、終助詞の「わ」や、「だわ」「のよ」など。古くは、室町時代ごろからみられる宮中などでの女房詞や、江戸時代の遊女語など特殊な社会で発生した女性専用の言葉をいう。

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世界大百科事典 第2版

じょせいご【女性語】
女のことば。女と男のことばの違いは世界の諸言語に多少とも認められるが,日本語ほどいちじるしい言語は少ないといわれる。日本の女性語の特徴として,(1)太く低い男の声に対して細く高い,(2)抑揚の変化に富む,(3)露骨,乱暴な言い方を避けて,遠まわしでていねいな言い方を好む,(4)男の使わない語を使う,などがあげられる。(1)と(2)は女性の生理・心理的条件によるもので,世界の諸言語に共通の特徴と認められる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

女性語
じょせいご

学術的には女性の使用することば全体をさすが、狭義には男性語と差異の著しい女性特有の語をいう。ただし室町時代に宮中女性によってつくられたことばは「女房詞(にょうぼうことば)」、江戸時代に京都・大坂・江戸の遊女の使ったことばは「廓(くるわ)ことば」といって、学問上女性語には含めない。『枕草子(まくらのそうし)』に「おなじことなれども聞き耳ことなるもの、男女(おとこおんな)の詞」とあるように、平安時代では耳に聞く感じが異なるだけで、男女ともに同じ語を使っていたらしいが、室町時代以後「女房詞」が宮中から大名の奥向(おくむき)など外部に伝わり、女性語となってしだいに広がった。とくに江戸時代には、女性の使って好ましい女性語を集めた『女の詞』『女中詞』と名づける書が多数出たので、単語が急増した。「おひなる」(起きる)、「おしずまる」(寝る)、「おむずかる」(泣く)、「おひろい」(歩くこと)、「くこん」(酒)、「おめぐり」(おかず)、「おぐし」(髪)、「青物」(野菜)、「おかべ」(豆腐)、「おむし」(みそ)、「しゃもじ」(杓子(しゃくし))などほとんどの女房詞のほか、「浪(なみ)の花」(塩)、「卯(う)の花」(おから)、「あたり鉢」(すり鉢)、「ありのみ」(梨(なし))などの忌みことばなどである。さらにこれらの単語以外に、「お米」「ご本」などのように、語頭に「お」「ご」をかぶらせた言い方や、「まいります」「いたします」など、語末に「ます」をつけるていねいな言い方も加わり、明治になると「のよ」「だわ」「ねえ」などの文末の言い方も発達した。

[真下三郎]

『真下三郎著『婦人語の研究』(1969・東京堂出版)』『真下三郎著『女性語辞典』(1967・東京堂出版)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じょせい‐ご ヂョセイ‥【女性語】
〘名〙 女性特有のことば。現在では、丁寧の意の接頭語「お」を種々の語に付けたものや、感動詞の「あら」「まあ」、終助詞の「わ」「だわ」「よ」「のよ」など。古くは、宮中・斎宮・尼門跡・遊里など、特殊な社会で発生した女性専用の語をいう。特に、室町時代ごろから見られる女房詞、江戸時代の遊女語が有名。このほか、江戸時代広く一般の女性が用い、現在まで及んでいる手紙専用の「かしこ」「あらあらかしこ」などの書き言葉もある。
※国語研究(1942)〈金田一京助〉女性語と敬語「日本の女性語も正しく、日本婦人道と関聯する世界希有の事実ではないかと思はれる」

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