●嫁【よめ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
嫁
よめ
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デジタル大辞泉
か【嫁】[漢字項目]
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よめ【嫁/×娵/×媳】
「息子の―に菊子が来て」〈康成・山の音〉
2 妻。また、他人の妻。「彼の―さんは働き者だ」
3 結婚したばかりの女性。また、結婚式でこれから嫁となる女性。新婦。はなよめ。⇔婿。
4 旧民法2の下、息子の妻となりその家に入った女性。「―に行く」⇔婿。
「子供に―が出来れば」〈晶子・姑と嫁について〉
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世界大百科事典 第2版
よめ【嫁】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
嫁
よめ
家長夫婦からみて息子の妻として他家から嫁いできた女性。娘の夫たる婿に対する。よめとは「吉女」で、盛装した女の意、すなわち婚礼の晴れ姿の印象をとどめる新妻をさしたのが古い用法である。嫁の地位は、婚姻方式や「家」観念の変遷に伴い、大きく揺れ動いた。清少納言(せいしょうなごん)の『枕草子(まくらのそうし)』に「有りがたきもの、舅(しうと)にほめらるる婿、姑(しうとめ)に思はるる嫁の君」とあり、平安公家(くげ)社会にも入婚者の家族関係がむずかしかったことを示している。しかし当時は婿入り婚が支配的であり、舅と婿に比べて姑と嫁の場合はさほど深刻ではなかったと考えられる。ところが室町時代に至って、武家社会に嫁入り婚が多くなり、婚礼を婿方で催すとともに嫁が婿方に引き移るようになると、嫁の立場は大きく変わっていった。武家社会には厳しい「家」制度があり、婚姻は夫婦関係を結ぶだけではなく、新たに家の嫁、親の嫁として入家することを意味した。つまり新婚の女性は、妻として夫と和合するよりも、まずもって家長夫婦である舅・姑に仕えることが先決であった。とりわけ女性同士である姑との折り合いが重視され、もしもその気に入られなければ、たとえ夫婦関係は円満であっても、家風にあわぬとの理由で一方的に追い出されるというありさまであった。したがって嫁は、主婦になるまではと、ひたすら忍従の日々を過ごし、いったん主婦・姑となれば今度は嫁をいびる側に回るという悪循環ぶりであった。
武家社会に始まった嫁入り婚は江戸時代以降庶民の間にも浸透し、しだいに全国的に普及していった。農漁村では女子も一人前の働き手であり、主婦は家事・家政の担い手として重きをなした。そうした主婦の前に、嫁の座はとかく安定を欠き、嫁入り後も絶えず実家の助力を求め、子供が生まれてやや落ち着き、主婦となって初めて固まるという状況であった。しかしすべてがそんなありさまだったわけではなく、妻訪(さいほう)・夫所(ふしょ)婚や足入れ婚はなおも各地に伝承されていたし、また隠居制も西日本を中心に広く行われ、主婦となるときを待って婿方に移る所もけっして少なくはなかった。これらは親子二世代の夫婦の同居による人間関係の悪化を未然に防いだのであり、逆に二世代夫婦が同居する直系家族に嫁姑問題がおこりやすく、そうした家族形態をもって「家」の理念型とするところに問題がはらまれていたとすることができる。そして近来、核家族化の傾向が強まるとともに、この種の問題も大きく変質した。
[竹田 旦]
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精選版 日本国語大辞典
か‐・する【嫁】

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と‐つぎ【嫁】
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と‐つ・ぐ【嫁】
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か‐・す【嫁】
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