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子宮内膜症【しきゅうないまくしょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

子宮内膜症
しきゅうないまくしょう
endometriosis
子宮内膜組織子宮内腔以外の組織,臓器増殖した状態をいう。成熟女性にみられる。子宮体部に好発し,次いで卵巣に発症しやすい。子宮筋内に増殖したものは腺筋症と呼び,子宮筋腫を合併することが多い。月経時の疼痛の主要な原因となる。ホルモン剤による治療が有効なことが多いが,手術による除去が必要な場合もある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

子宮内膜症
本来、子宮内にある内膜の組織が子宮の内側以外の筋肉層で増殖(内性子宮内膜症)したり、卵巣、卵管、子宮と直腸間、直腸などで増殖(外性子宮内膜症)する病気。特に卵巣内の内膜症では、たまった血液が次第に黒ずんでくるのでチョコレート嚢胞(のうほう)という。性周期に一致して子宮内膜組織の増殖、出血再生を繰り返すため、月経時や性交時の痛み、月経異常腰痛不妊などの障害がある。35〜45歳に多く、近年増えている。
(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

子宮内膜症
子宮の内膜、あるいはこれに似た組織が、子宮の内側以外のところにできる病気で、20歳代から閉経までの女性にみられる。子宮内膜症によって子宮内膜や似た組織ができるのは、卵巣、膣(ちつ)、外陰部といった女性器に限らず、直腸、S状結腸、膀胱(ぼうこう)、腹膜など腹腔(ふくくう)内の臓器であることもある。子宮外にできた内膜も月経周期に伴って増殖・剥離(はくり)を繰り返すが、通常の月経のように剥離した組織を排泄(はいせつ)できない臓器にできた場合、他臓器との癒着を起こしたり、卵巣ではチョコレート嚢胞(のうほう)になったりすることもある。
有病率は女性の5~10%に上るとみられ、妊娠・出産経験のない女性に多いこと、不妊症の女性に多いことが知られている。
ほとんどの患者が、激しい月経痛を訴える。また、月経のたびに痛みがだんだんと強くなっていくのが特徴である。その他にも、経血過多や不正出血があったり、できた部位によっては性交痛、排便痛、腰痛などを訴えたりすることもある。病巣の活動は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌と関係があり、妊娠・出産・授乳期間で月経がない間は症状がみられないことが多い。
診断は、内診、画像(超音波やMRI)、血液検査などによって行われる。治療法としては、腹腔鏡を使うか、あるいは開腹して病巣を切除する手術療法と、ホルモン剤によって病巣の活動を抑える薬物療法があり、併用することも可能である。進行度や妊娠を希望するかどうかなどを考慮しながら選択することになる。
なぜ子宮内以外のところに子宮内膜ができるのかは、いまのところ分かっていないが、月経時に経血が逆流して起こるのではないかという説が有力である。
なお、卵巣のチョコレート嚢胞は、卵巣に子宮内膜ができて卵巣がチョコレート状になり、排卵障害などが起こるもので、0.5~1%に卵巣がんが発見されたという報告がある。
最近では、女性アイドルグループJuice=Juiceのメンバー金澤朋子が子宮内膜症であることを公表したほか、これまでも歌手の大黒摩季がこの病気で2010年に無期限活動休止を発表したことがあった。
不妊の原因にもなりうるが、治療しながら妊娠・出産に至るケースも多い。松浦亜弥、石田ひかりは、子宮内膜症に苦しんだことを公表した後、いずれも出産している。
(石川れい子 ライター/2016年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

朝日新聞掲載「キーワード」

子宮内膜症
子宮の内側にある子宮内膜細胞が、卵巣や腹膜など子宮の内側以外の場所で増殖し、炎症を起こす病気。月経痛のほか、性交痛、月経時以外の腹痛などの症状がある。不妊につながる場合もある。子宮内膜細胞は月経周期に合わせて増殖するため、生涯の月経回数が多くなった現代女性に増えている。
(2012-06-07 朝日新聞 朝刊 石川全県 2地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

しきゅうないまく‐しょう〔‐シヤウ〕【子宮内膜症】
子宮内膜の組織が、子宮腔以外の部位に生じる病気。月経周期に一致して増殖・出血・再生を繰り返し、障害を起こす。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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家庭医学館

しきゅうないまくしょう【子宮内膜症 Endometriosis】
◎内膜組織が異常な部位に発生する
[どんな病気か]
[症状]
[原因]
[検査と診断]
[治療]

[どんな病気か]
 子宮の内側は、子宮内膜という重要な粘膜(ねんまく)によっておおわれています。子宮内膜は妊娠が成立しない場合、卵巣(らんそう)から分泌(ぶんぴつ)される女性ホルモンのはたらきによって、一定の性周期ではがれ、月経をおこします。この子宮内膜や子宮内膜に類似した組織が、子宮内腔(しきゅうないくう)以外の部位に発生してくることがあり、これを子宮内膜症といいます。
 これらの組織は、本来の子宮内膜と同様に女性ホルモンの影響を受けるので、子宮の内側以外の部位に発生しても、性周期に応じて月経のように出血をおこすと考えられています。
 このように子宮内膜症は、女性ホルモンの作用を受けて増殖、進行するため、月経のある女性だけにおこる病気で、思春期前や妊娠中、閉経後の女性にはほとんどみられません。また、この病気は良性で、がんのように生命を脅(おびや)かすようなことはありません。
●発生しやすい部位
 発生しやすい部位は、子宮とそれ以外に大別されます。子宮の場合は筋層内に発生するもので、子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)といわれ、子宮内膜症の約50%を占めています。
 子宮以外の臓器に発生する場合は、腹膜内(ふくまくない)(おなかの中)と腹膜外の2つに分かれます。前者は骨盤内(こつばんない)に発生することがもっとも多いのですが、腹膜自体に発生することもあります。後者は、腟(ちつ)、外陰(がいいん)などの性器のほかに、肺やリンパ節に発生することもあります。
 子宮内膜症がおこると、その部位に腫瘤(しゅりゅう)(こぶ)ができたり、周囲の組織と癒着(ゆちゃく)したりするため、痛みをおこします。非常に進行した場合は、骨盤内の臓器すべてが癒着し、一かたまりになってしまうこともあります。この癒着の程度により、病気の進行状況が3~4段階に分類されています。

[症状]
 月経困難症(げっけいこんなんしょう)は、子宮腺筋症および子宮内膜症の約70%にみられるたいせつな症状です。それまではなんでもなかったのに、最終の分娩(ぶんべん)や妊娠中絶後しばらくたって、下腹部痛や腰痛が生じたりします。回を重ねるごとに増強していくのが特徴的で、このような場合は婦人科を受診することをお勧めします。
 子宮以外にできた子宮内膜症では、腰痛、下腹部痛や排便痛、排尿痛などをともなうことがあり、月経時以外にもこれらの症状を訴えるようになることがあります。
 このほか、いろいろな臓器の癒着にともない、性交痛が現われたり不妊症になることもあります。ときには、卵巣(らんそう)に発生した子宮内膜症(卵巣子宮内膜症)の腫瘤が破裂して腹膜炎をおこしたり、腸管が癒着して腸閉塞(ちょうへいそく)をおこすなどして重態となり、進行卵巣がんのような症状を示し、緊急処置が必要となる場合もあります。

[原因]
 子宮内膜症がおこる原因としては、2通りの説があります。子宮内膜症の組織発生を、本来の子宮内膜以外の組織に求めた説と、子宮内膜組織に求めた説です。
 前者では、腹腔内(ふくくうない)の漿膜(しょうまく)がなんらかの原因で子宮内膜組織に変化するというもので、近年なお有力な説です。一方、後者は、子宮内膜が直接筋層に入り込んで子宮腺筋症をおこしたり、月経血の逆流現象により、子宮内膜が他の部位に転移生着すると考える説で、やはり多数の支持者があります。

[検査と診断]
 腟や外陰部などの見てわかる部位に発生した子宮内膜症以外は、確実に診断することはむずかしいものです。年齢、症状、内診所見などを総合的に検討して診断しますが、子宮内膜症を確実に診断できる検査法はなく、子宮内膜症を疑って開腹手術を行ない、初めて確実に診断できることも多いのです。
 超音波検査 簡単で苦痛もなく、くり返し検査できる長所をもった性能のよい超音波断層機器が一般に普及しており、補助診断法として有用です。
 とくに腟式超音波の進歩は著しく、卵巣子宮内膜症や子宮腺筋症などに高い診断的意義があります。
 CT、MRI検査 CTおよびMRIも一般病院での普及率が高くなってきており、これらの所見は超音波像に似ていますが、形態的な異常を描出する能力はさらにすぐれています。
 直視下診断法 子宮内膜症の診断は、原則として腹腔鏡(ふくくうきょう)または開腹手術によって診断すべきとされています。腹腔鏡による病態診断は、子宮や卵巣の形態、色調の異常や癒着の状況を内視鏡により拡大観察するもので、やはり高い診断的意義があります。
 血清学的検査 卵巣がんの抗原である血液中のCA125(腫瘍(しゅよう)マーカー(「腫瘍マーカー」))は、本来、卵巣がんや子宮内膜がんの場合に高値を示すとされています。しかし今日では、これらのがん以外の婦人科疾患でも検討され、とくに子宮内膜症や子宮腺筋症で高値を示すことが注目され、補助診断法の1つとして用いられています。

[治療]
 治療は、手術療法とホルモン剤による薬物治療の2つに大きく分けられます。
 治療方針を決定する因子としては、患者さんの年齢、これまでの分娩歴、自覚症状、進行の程度(病気の範囲と癒着の程度)があげられます。
 子宮内膜症は比較的若い人に発生しやすく、不妊症をともないやすいので、治療法の主体は、特有の痛みなど、自覚症状の除去とともに、妊娠率を上げることにあり、病気の進行具合と将来子どもを希望するか否かという点で、年齢を考慮しながら保存的な治療法か根治的な治療法かを選択します。
 最近、とくに進行していない場合にはホルモン療法を先行させることが多いので、病歴の慎重な検討と診察を必ず受けて、担当の医師と相談し、治療方針を決めていけばよいでしょう。
●手術療法
 将来子どもを希望する場合の手術療法では、子宮内膜症の病変部だけを摘除するのが原則ですが、手術後も病変部が残っている場合は、3~6か月の術後ホルモン療法を行なうと、妊娠する可能性が高いようです。とくに子どもを希望しない場合、子宮、両方の卵巣およびその他の病気の部位すべてを取り除く根治的な手術を行ないます。
 いずれの場合も、必要があれば、手術を行ないやすくするように、手術前3~4か月間のホルモン治療が勧められます。
●ホルモン療法
 ホルモン療法は、ホルモン剤を直接的あるいは間接的に病巣に作用させ、無月経状態にして病気の勢いをとめようとするものです。
 女性ホルモンのうちの1つであるプロゲステロンを使用し、子宮内膜症の組織を縮小させる方法や、プロゲステロンに少量のエストロゲンを加えて使用する方法があります。
 しばしば行なわれるのは、避妊に用いる経口避妊薬の使用で、子宮内膜症の組織の増殖が抑えられます。
 この場合は、20~21日間内服した後、月経のような出血があってから再び内服を開始する方法と、薬の内服量を徐々に増やしていき、月経様出血をまったくとめてしまう2つの方法があります。後者は、妊娠時と同じようなホルモン環境をつくり出そうとする偽妊娠療法(ぎにんしんりょうほう)と呼ばれるものです。
 一方、今日では男性ホルモンの誘導体を用い、4~6か月服用して、更年期様の無月経状態にもちこむ治療法がさかんに用いられ、現在ではホルモン療法の主役となっています。
 しかし、ホルモン療法には副作用の問題があり、際限なく続けられず、また、この療法を行なっている間は絶対に妊娠しません。さらにホルモン療法は、肝臓および心臓疾患、内分泌系疾患などを含めた慢性疾患がある場合には行なえないので、注意が必要です。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

しきゅうないまくしょう【子宮内膜症 endometriosis】
子宮内膜ないし内膜様組織が,本来あるべき子宮腔内面以外の部位で異所性に拡大増殖する場合をいう。好発部位としては子宮が最も多く,子宮筋層内で増殖する内性子宮内膜症(子宮腺筋症adenomyosis uteriともいう)と,卵巣,卵管,ダグラス窩(か),腹膜,S状結腸と直腸,卵管,子宮の靱帯(じんたい),直腸腔中隔,膀胱および膀胱腹膜などに増殖する外性子宮内膜症とがある。子宮内膜症とくに外性子宮内膜症が婦人の病気として特異な点は,良性の非腫瘍性の病気であるにもかかわらず,隣接組織を浸潤・破壊するとともに,リンパ性に浸潤して他の組織を侵し,繊維症,強い癒着をひき起こす結果,卵巣破壊,卵管変形などの骨盤内臓器障害を起こし,不妊症などの原因となることである。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

しきゅうないまくしょう【子宮内膜症】
子宮内膜組織が本来の部位以外で発育増殖するもの。卵巣をはじめ子宮周辺の臓器に多くみられる。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

子宮内膜症
しきゅうないまくしょう
子宮内膜組織または類似組織が、本来あるべき子宮腔(くう)以外の部位(異所)に生じ増殖する疾患。そのため異所性子宮内膜症ともよばれる。進行性の病変であり、原因不明の部分もあるが、卵巣から分泌される性ステロイドホルモンであるエストロゲンが強く関与して増殖する。おもな症状は月経痛で、ほかに排卵期などのエストロゲン増加や病変の進行につれて、下腹部痛や腰痛、頭痛あるいは排便時痛のほか、性交痛などを伴う。卵巣の腫瘍(しゅよう)に似た病変である子宮内膜症性嚢胞(のうほう)(チョコレート嚢胞)やダグラス窩(か)病変などもみられ、習慣性流産や不育症の原因ともなり、不妊となることもある。
 疼痛(とうつう)に対する治療としては、痛みを軽減する消炎薬投与などの対症療法を行う。病変に対しては、薬物療法としてダナゾールやGnRHアゴニスト(gonadotropin releasing hormone agonist)を投与する偽閉経療法(卵巣を刺激するホルモンの分泌を抑制し、疑似的に閉経した状態にする)を行い、それでも改善が望めない場合は手術により病変部を切除する。[編集部]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しきゅうないまく‐しょう ‥シャウ【子宮内膜症】
〘名〙 子宮内膜が子宮腔以外の場所で増殖する疾患。子宮筋層内で増殖する内性子宮内膜症と、卵巣、子宮後腹膜などで増殖する外性子宮内膜症とがある。過多月経、月経痛などの症状がみられ、不妊の原因となる。

出典:精選版 日本国語大辞典
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内科学 第10版

子宮内膜症(後腹膜腫瘍ほか,腹膜疾患)
(3)子宮内膜症
 通常は婦人科疾患だが内科領域でも遭遇する.子宮内膜組織が子宮内腔以外の場所に存在する状態.内膜組織自体は正常だが場所が異常なため,性周期に伴って内膜の増殖や剥離が起こり,月経時に出血する.出血すると血液は局所に貯留し,血性の囊胞となる.骨盤腹膜に生起して進行すると広汎な癒着を生じるに至り,その過程で月経痛,月経困難症を起こす.ときに腹膜腫瘍や腹膜炎などと鑑別を要することがある.[藤沢聡郎・松橋信行]
■文献
Debrock G, Vanhentenrijk V, et al: A phase II trial with rosiglitazone in liposarcoma patients. Br J Cancer, 89: 1409-1412, 2003.
Saab S, Hernandez JC, et al: Oral antibiotic prophylaxis reduces spontaneous bacterial peritonitis occurrence and improves short-term survival in cirrhosis: a meta-analysis. Am J Gastroenterol, 104: 993, 2009.

出典:内科学 第10版
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六訂版 家庭医学大全科

子宮内膜症
しきゅうないまくしょう
Endometriosis
(女性の病気と妊娠・出産)

どんな病気か

 子宮内膜症は、子宮内膜あるいはそれと似た組織が子宮内腔以外の部位に発生し、女性ホルモン(エストロゲン)の刺激を受けて増殖する疾患です。

 子宮内膜症の大部分は骨盤内に発生し、その病変部は月経時に、子宮内膜と同じようにはがれて出血します。卵巣内で増殖すると、毎月、卵巣にチョコレート状になった古い血液がたまって大きくふくれ、いわゆるチョコレート嚢胞(のうほう)を形成します(図12)。

 子宮内膜症は生殖年齢にある女性の10~15%に存在するといわれていますが、とくに最近増えています。その理由としては、腹腔鏡検査が進み診断能力が向上して病気が見つかるようになっていること、初婚年齢・初産年齢が上がっていること、出産回数の減少などが指摘されています。

原因は何か

 子宮内膜移植説と体腔上皮化生説(たいくうじょうひかせいせつ)の2つが有力です。

 子宮内膜移植説は、卵管を経て逆流した月経血中にある子宮内膜細胞が腹腔内に到達し、腹腔面に生着するという説です。ただし、この説では、なぜすべての女性に子宮内膜症が発症しないのかという疑問が残ります。

 一方、体腔上皮化生説は、腹膜がエストロゲンや月経血の刺激を受け、子宮内膜組織のように変化して子宮内膜症が発生するというものです。子宮内膜症の発症メカニズムを一元的に説明することは困難であり、現時点では、子宮内膜移植と体腔上皮化生のいずれもが重要であると考えられています。

症状の現れ方

 主な症状は、疼痛と不妊です。最近の全国調査によると、日本では子宮内膜症女性の約90%が月経困難症(げっけいこんなんしょう)を訴えており、月経時以外の下腹部痛は約50%、性交時痛・排便痛は約30%にみられます。病気の進行度と疼痛の程度とは、一般に関連は少ないとされています。

 子宮内膜症は、卵管周囲の癒着によって卵の捕獲や輸送が損なわれれば不妊の原因になり得ます。まれに、性器外の胸膜・肺、腸管、尿路などに発生し、月経時に気胸・血痰(けったん)、下血、血尿などの症状が現れたり悪化することがあります。

 一般に、子宮内膜症は徐々に進行するとされていますが、長年にわたって変化しない場合もあります。また、妊娠・分娩を契機に治ることもあります。閉経後は卵巣機能がなくなり低エストロゲン状態になるので、病巣は自然に萎縮し、症状もなくなります。

検査と診断

 内診、超音波検査、MRI、腹腔鏡検査などにより診断されます。

治療の方法

 薬物療法と手術療法がありますが、いずれを選択するかは、症状の種類、程度、進行度、年齢、子どもをつくる希望の有無などを総合的に考慮して決めます。

 薬物療法としては、月経時だけ鎮痛薬を服用する対症療法があります。また中長期的には経口避妊薬による()妊娠療法(擬似的(ぎじてき)に妊娠したような状態にする)、ダナゾールやGnRHアゴニストによる偽閉経療法(擬似的に閉経したような状態にする)があります。最近、ジエノゲストという黄体ホルモン製剤によるホルモン療法が導入されました。

 いずれにしても薬物療法は根治的なものではないため、治療終了後は再発・再燃をみることが多くなっています。そこで手術療法と組み合わせたり、副作用の違いを考慮しながら交互に用いているのが現状です。

 手術療法は、病巣だけを摘出して子宮や卵巣を温存する保存療法と、子宮・卵巣を摘出する根治手術があります。後者は、子どもを希望しない患者さんに限られます。最近は、腹式手術以外に腹腔鏡下手術が行われるようになりました。

矢野 哲

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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EBM 正しい治療がわかる本

子宮内膜症
どんな病気でしょうか?

●おもな症状と経過
 子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)は、子宮の内側にある粘膜(子宮内膜)と同じような組織が、子宮の内側以外のいろいろな場所で増殖する病気です。
 特徴的な3症状は強い月経痛(下腹部痛)、性交痛、不妊といわれています。このほかに、腰痛や下痢、便秘、排便痛などもみられます。痛みが激しい場合は、通常の生活ができず、寝込んでしまうこともあります。反対に、まったく自覚症状のない人もいます。

●病気の原因や症状がおこってくるしくみ
 組織の増殖がよくみられる場所は、直腸と子宮のすき間(ダグラス窩(か))、膀胱(ぼうこう)と子宮の間(膀胱子宮窩)のほか、卵巣(らんそう)、卵管(らんかん)、子宮筋層(しきゅうきんそう)、骨盤腹膜(こつばんふくまく)などです。また、肺や直腸などに発生する場合もあります。
 子宮内膜は女性ホルモンによって一定の周期ではがれ、月経をおこします。異常に増殖した組織も、子宮内膜にできる正常な組織と同じ周期ではがれ落ちるため、月経がくるたびに子宮の内側でも、外側でも出血がおこるようになります。これが痛みの原因です。さらに、子宮の外側の血液には排出できる出口がないためそこにたまっていき、徐々に周りの組織と癒着(ゆちゃく)をおこすことになります。この場合、排便時などにひどい痛みを伴います。
 卵巣に発症した場合は、血液がチョコレートのような茶色いかたまり(のう胞)になるため、「チョコレートのう胞」と呼ばれます。子宮の筋層内に発症した場合は「子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)」と呼ばれます。

●病気の特徴
 初潮前後では稀で、妊娠中やホルモン療法をしていない閉経後の女性をのぞく、月経のある年代の女性におこる病気です。30歳代に多くみられ、また、不妊に悩むカップルの原因の25パーセントが子宮内膜症によるものといわれています。
 腹腔鏡(ふくくうきょう)にて腹腔内を直接みたり、組織診をしないと確定診断はつかないのですが、多くの場合、臨床症状により診断します。


よく行われている治療とケアをEBMでチェック

[治療とケア]鎮痛薬により痛みをやわらげる
[評価]☆☆
[評価のポイント] 大規模試験で有効であることを証明した研究はありませんが、手に入りやすく、安価なため、最初に選択される治療です。(1)(2)
 軽症から中等度の場合、効果のある治療ですが、効果が乏しい患者さんもいます。(3)(4)

[治療とケア]ホルモン療法を行う
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] ホルモン療法とは、各種ホルモン薬によって、月経をおこすとともに子宮内膜症とも深い関連のある女性ホルモン(エストロゲン)の働きを抑え症状を改善させる療法です。用いられるホルモン薬には、低用量ピル、ジエノゲスト、中用量ピル、GnRHアゴニスト、ダナゾールなどがあります。いずれの薬も非常に信頼性の高い臨床研究によって、痛みが軽減することが確認されています。ただし、不妊症を合併している場合、不妊はホルモン薬では改善しないことも確認されています。(1)(5)~(9)

[治療とケア]ホルモン療法で効果がない、またはホルモン療法が使えない場合、手術で部分切除をしたり癒着をはがす
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] 通常は腹腔鏡(ふくくうきょう)によって、子宮や卵巣などの病気の部分を切除したり癒着をはがす手術が行われます。非常に信頼性の高い臨床研究で、この手術は痛みと不妊のどちらにも効果があると確認されていますが、不妊については、手術をしても改善しないという結果を示した研究もあります。(1)(8)
 また、チョコレートのう胞がある場合、疼痛(とうつう)の原因となったり、卵巣茎捻転(らんそうけいねんてん)や破裂、不妊、悪性化のリスク(40歳以上、10センチ以上)があり、目的に応じて術式を選択します。(10)(11)

[治療とケア]部分切除で効果がみられない場合、根治術として子宮や卵巣を摘出する手術を検討する
[評価]☆☆☆
[評価のポイント] 子宮を摘出するときに卵巣を残すと痛みの再発が多いという臨床研究がありますが、根拠は弱いものです。症状が強くて、ホルモン療法や部分切除では改善しない場合、さらに出産を希望しない場合、最終的に考慮される治療法といえます。(12)


よく使われている薬をEBMでチェック

鎮痛薬
[薬名]ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム水和物)(4)
[評価]☆☆
[薬名]ブルフェン(イブプロフェン)(4)
[評価]☆☆
[薬名]ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)(4)
[評価]☆☆
[薬名]ポンタール(メフェナム酸)(4)
[評価]☆☆
[薬名]カロナール(アセトアミノフェン)(4)
[評価]☆☆
[評価のポイント] 鎮痛効果は「プラセボ(偽薬)に比べて変わらなかった」という報告と、また、「どの鎮痛薬が他に比べてよりよく効くという結果が出なかった」という報告があり、効果を証明する大規模臨床研究はありません。しかし安価で手に入りやすく、ホルモン療法のような副作用も少ないため、臨床現場ではホルモン療法を始める前に、治療の第一選択として勧められています。実際多くの女性が、医療機関を受診する前やホルモン療法を始める前に鎮痛薬を内服しています。20パーセントほどの女性で効果がないともいわれています。

ホルモン療法薬/低用量ピル(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)
[薬用途]一相性 第一世代ピル
[薬名]オーソM-21/ルナベル配合錠(ノルエチステロン・エチニルエストラジオール複合剤)(5)(6)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬用途]一相性 第四世代ピル
[薬名]ヤーズ配合錠(ドロスピレノン・エチニルエストラジオール ベータデクス錠)(5)(6)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬用途]三相性 第一世代ピル
[薬名]オーソ777-21/シンフェーズT28(ノルエチステロン・エチニルエストラジオール複合剤)(5)(6)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬用途]三相性 第二世代ピル
[薬名]トリキュラー21・28/アンジュ21・28(レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール複合剤)(5)(6)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬用途]三相性 第三世代ピル
[薬名]マーベロン21・28(デソゲストレル・エチニルエストラジオール複合剤)
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] 低用量ピルは、エストロゲンとプロゲステロンの合剤ですが、これらの女性ホルモンを補充して、体を妊娠中と同じような状態にすることで月経を抑えます。非常に信頼性の高い臨床研究によって、痛みが軽減することが確認されています。副作用としては吐き気や乳房の張りなどがありますが、後述のGnRHアゴニストによるホルモン療法に比べて副作用が少なく、長期使用可能なため、鎮痛薬が効かない場合や、避妊希望の場合、低用量ピルが勧められます。

ホルモン療法薬/第四世代黄体ホルモン
[薬名]ディナゲスト(ジエノゲスト)(3)
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] ジエノゲストは、プロゲステロン(黄体ホルモン)に似せて人工的に作ったプロゲスチンという合成薬です。男性ホルモン作用はなく、内膜組織の増殖を抑える、性腺(せいせん)刺激ホルモン放出ホルモンの分泌を抑えて卵巣ホルモン分泌を抑制するなどの効果があり、ほかのプロゲスチンよりも内膜症治療に適しています。
 コストを抑えたい場合や、後述のGnRHアゴニストによる骨密度減少のリスクを避けたい場合、より副作用の少ないプロゲスチンが勧められます。低用量ピルでリスクのあがる血栓症(けっせんしょう)のリスクも少ないため、40歳以上の場合、鎮痛薬の次に選択しやすい薬です。

ホルモン療法薬/GnRHアゴニスト
[薬名]スプレキュア(ブセレリン酢酸塩)(8)(9)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬名]ナサニール(酢酸ナファレリン)(8)(9)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬名]リュープリン(リュープロレリン酢酸塩)(8)(9)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬名]ゾラデックス(ゴセレリン酢酸塩)(8)(9)
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] これらの薬はGnRHアゴニストと呼ばれるもので、下垂体からでる卵胞刺激ホルモンを抑えることで卵巣からでるエストロゲンの働きを抑えます。いわば閉経のような状態をつくる薬です。非常に信頼性の高い臨床研究によって、痛みが軽減することが確認されています。ただし、副作用として、エストロゲン低下による更年期障害のような症状(ほてり、のぼせ、発汗、骨量減少、不眠、うつなど)がおこりやすいとしています。

ホルモン療法薬/抗エストロゲン薬
[薬名]ボンゾール(ダナゾール)(8)
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] ダナゾールは、卵巣の働きを抑えて月経を止める、やはり閉経のような状態をつくる薬です。非常に信頼性の高い臨床研究で痛みが軽減することが確認されています。副作用としては、更年期障害のような症状(ほてり、のぼせ、発汗、肩こり、頭痛、精神的な憂うつ感や不眠など)や肝機能障害、体重増加、浮腫(ふしゅ)、にきび、血栓症がおこりやすいこともわかっています。


総合的に見て現在もっとも確かな治療法

まずは、鎮痛薬を内服
 子宮内膜症は良性の病気です。月経痛や腰痛、排便痛、性交痛などの症状が強くなく、不妊の原因になっていない場合には、疼痛管理が治療の中心となります。鎮痛薬(非ステロイド抗炎症薬)を使用し、経過観察を行います。

鎮痛薬を内服しても症状が強い場合は低用量ピルなどを内服
 20パーセントの子宮内膜症患者さんでは鎮痛薬のみで痛みが改善しないといわれています。低用量ピルの内服が次の選択薬として勧められます。鎮痛薬、低用量ピルを内服しても3~6カ月症状が続く場合は、ジエノゲストの内服が勧められますが、異常出血、妊娠が疑われる場合には使えません。
 手術による部分切除では、術後再発して手術をくり返すことがありますが、そのリスクを減らすためにも、妊娠を目的としない場合には低用量ピルやジエノゲストなど長期間投与可能な薬剤を組み合わせて、子宮内膜症の再発を予防することが必要でしょう。これらの内服で再発のリスクを劇的に減らせることが示されています。(13)

そのほかのホルモン薬療法は副作用を考慮して続ける
 GnRHアゴニスト、ダナゾールなどのホルモン療法を行います。
 副作用として、更年期障害のような症状(ほてり、のぼせ、発汗、肩こり、頭痛、精神的な憂うつ感や不眠など)や肝機能障害がおこることもあります。一度開始した治療でも、副作用と思われる症状が現れたときには、かかっている婦人科医に症状をよく説明して相談のうえ、継続するかどうか決めるとよいでしょう。

薬物療法では効果がない、あるいはホルモン療法が使えない場合は腹腔鏡手術を行う
 薬物療法(鎮痛薬、低用量ピル、ジエノゲスト、そのほかのホルモン療法など)では疼痛のコントロールが難しい場合、あるいはホルモン療法に対する禁忌(きんき)がある、不妊があるといった場合には、腹腔鏡により病巣(びょうそう)を切除、焼灼(しょうしゃく)、癒着剥離(ゆちゃくはくり)することがあります。病巣切除術、焼灼術ともに症状を改善する効果に差はないとされています。(14)
 チョコレートのう胞に対しては、穿刺(せんし)吸引や焼灼術に比較して、のう胞摘出術のほうが疼痛改善効果が高く、再発率も低いと考えられています。ただし、将来の妊娠を視野に入れた場合、正常卵巣組織へのダメージによる卵巣予備能低下の危険性を考慮する必要があります。

出産を希望しない、または閉経が近い場合はIUD(子宮内避妊器具)や根治術も考慮
 出産を希望しない場合、または、閉経に近い年齢の場合は、保険適用はありませんが、LNG-IUS(ミレーナ)という、レボノルゲストレル徐放(じょほう)型子宮内避妊器具や、子宮摘出、卵巣摘出といった根治術も考慮します。(1)

(1)日本産科婦人科学会, 日本産婦人科医会. 産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2014. 日本産科婦人科学会事務局. 2014.
(2)Robert S Schenken, MD. Overview of the treatment of endometriosis. Uptodate.
(3)Dunselman, G. A. J., et al. ESHRE guideline: management of women with endometriosis. Human Reproduction 29.3 (2014): 400-412.
(4)Allen, Claire, et al. Nonsteroidal anti-inflammatory drugs for pain in women with endometriosis. Cochrane Database Syst Rev 2 (2009).
(5)Kennedy S, Bergqvist A, Chapron C, et al; ESHRE Special Interest Group for Endometriosis and Endometrium Guideline Development Group. ESHRE guideline for the diagnosis and treatment of endometriosis. Hum Reprod. 2005; 20: 2698-2704.
(6)Harada T, Momoeda M, Taketani Y, et al. Low-dose oral contraceptive pill for dysmenorrhea associated with endometriosis: a placebo-controlled, double-blind, randomized trial. Fertil Steril. 2008; 90:1583-88.
(7)Harada T, Momoeda M, Taketani Y, et al. Dienogest is as effective as intranasal buserelin acetate for the relief of pain symptoms associated with endometriosisa randomized, double-blind, multicenter, controlled trial. Fertil Steril. 2008.
(8)Farquhar C. Endometriosis. Clin Evid. 2002;8:1864-1874.
(9)Brown J, Pan A, Hart RJ. Gonadotrophin-releasing hormone analogues for pain associated with endometriosis. Cochrane Database Syst Rev. 2010.
(10)Chapron C, Vercellini P, Barakat H, et al. Management of ovarian endometriomas. Hum Reprod Update. 2002; 591-597.
(11)日本産科婦人科学会編. 子宮内膜症取扱い規約 第2部 治療編・診療編 第2版. 金原出版. 2010.
(12)Shakiba K, Bena JF, McGill KM, et al. Surgical treatment of endometriosis: a 7-year follow-up on the requirement for further surgery. Obstet Gynecol. 2008; 111:1285.
(13)Vercellini P, DE Matteis S, Somigliana E et al. Long-term adjuvant therapy for the prevention of postoperative endometrioma recurrence: a systematic review and meta-analysis. Acta Obstet Gynecol Scand. 2013; 92: 8-16.
(14)Wright J, Lotfallah H, Jones K, et al. A randomized trial of excision versus ablation for mild endometriosis. Fertil Steril. 2005; 83: 1830-1836.

出典:法研「EBM 正しい治療がわかる本」
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