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孤立語【こりつご】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

孤立語
こりつご
isolating language
単語語形替変を行わず,文法的関係がおもに語順により表わされる言語中国語が代表。孤立にかなり共通にみられる特徴としては,前置詞が多い,代名詞を除いて性・数の範疇がない,単語が単音節で1形態素から成る傾向が強い,などがあげられる。しかし,中国語にも多音節単語がふえつつあるなど,孤立語とされる言語のすべてが前述の特徴をもつとはかぎらず,膠着語的特徴や屈折語的特徴をあわせもつことがあるし,逆に非孤立語のうちにも孤立語的特徴もみられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

こりつ‐ご【孤立語】
言語の類型的分類の一。単語は実質的意味だけをもち、それらが孤立的に連続して文を構成し、文法的機能は主として語順によって果たされる言語。中国語・チベット語タイ語など。→屈折語膠着語(こうちゃくご)抱合語

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

こりつご【孤立語】
言語の類型論的分類の一つである,単語の構成という形態論的観点からの分類に基づくタイプの一つ。孤立語では単語は常に一定の語形であらわれ,文中でそれが果たす機能に応じて姿を変えることはない。すなわち,通常一つの単語は一つの形態素だけからなっていて,それに種々の文法的カテゴリー,文法的諸関係を標示するための接辞が付加されることはないのである。したがって,格,数,人称,時制などを示す標識はなく,語と語との間の文法的関係は,その相対的な配列順といった手段にたよって示されることになる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

孤立語
こりつご

言語の構造類型の一つ。文中における単語間の文法的な関係が、語順や接続詞などによってしか表されず、いわゆる語形変化のまったくないとされる言語。普通、中国語がその典型的なものとされているが、それは種々の意味であまり正しくない。なぜかというと、その現代語(北京(ペキン)方言を基礎とする標準語)は、名詞句に対しては「学校」(学校)、「街道」(通り)のように後置助詞を発達させてしまったし、動詞句では「吃」(食べ)、「看」(見ている)のように、不定法以外の動詞は一定の時制や体(たい)を示す語尾なしにはあまり現れなくなっているからである。したがって、もしも孤立語ということがその定義どおりの意味でありうるとしたら、それは、こうした名詞後置詞や動詞語尾(接尾辞)をまだあまり発達させていなかった古代中国語にしか当てはまらないであろう。しかし、その古代中国語も、漢字という一見表意文字であるかのようにみえる書記法によって記録されているから、語形変化がまったくないかのように見受けられるが、それは外見だけであって、実際には各種の語形変化があったとみる人も多い。したがって、孤立語とは、人間の話す言語のなかの一方の極に想定されるタイプをいうものであって、現実のどの言語をさすものでもないと考えてよいと思われる。

[橋本萬太郎]

『泉井久之助著『言語の構造』(1967・紀伊國屋書店)』『Y・R・チャオ著、橋本萬太郎訳『言語学入門――言語と記号システム』(1980・岩波書店)』『B・カールグレン著、大原信一・辻井哲雄・相浦杲・西田龍雄訳『中国の言語――その特質と歴史について』(1958・江南書院)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

こりつ‐ご【孤立語】
〘名〙 屈折語、膠着(こうちゃく)語、抱合語と並び、言語の類型的分類の一つ。単語は実質的意味を示すだけで、語尾変化や接辞がなく、文法的機能は主として語順によって表わされる言語。中国語・チベット語・タイ語の類。〔日本語学一班(1890)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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