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孫悟空【そんごくう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

孫悟空
そんごくう
Sun Wu-kong
中国,明の小説『西遊記』の主人公仙石から生れた神通力をもつ。天界を騒がせた罪で五行山下に閉じ込められていたが,のち天竺に取経に行く三蔵法師に助けられ,法師の従者となり,猪八戒 (ちょはっかい) ,沙悟浄 (しゃごじょう) とともに三蔵をさまざまな危難から守る。史実であった唐の玄奘 (げんじょう。三蔵法師) の取経旅行は唐末にはすでに伝説化し,宋代には講談題材となった。架空の従者孫悟空の原型は南宋末の書とみられる『大唐三蔵取経詩話』に猴行者 (こうぎょうじゃ) の名で登場し,その後の物語の発展過程で徐々に重要人物化していった。『西遊記』では,生一本でおだてに乗りやすい底抜けに明るい性格に描かれ,縦横の活躍をし,元来主人公であるはずの三蔵法師の影を薄くしている。

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デジタル大辞泉

そん‐ごくう【孫悟空】
中国の長編小説西遊記」に登場する怪猿。石から生まれ、変化の術と觔斗雲(きんとうん)の術とを修得して天宮を騒がせ、如来によってとりおさえられる。のち、天竺(てんじく)に経文を取りにいく玄奘(げんじょう)三蔵(さんぞう)に助け出され、猪八戒(ちょはっかい)、沙悟浄(さごじょう)とともに道中の81難から玄奘を守り、目的を果たす。

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世界大百科事典 第2版

そんごくう【孫悟空 Sūn Wù kòng】
中国の小説《西遊記》に登場する猿の名。花果山の石から生まれ水簾洞で美猴王と称し,やがて仙人より72般の仙術を教わって神通力を身につけ,孫悟空の名を与えられる。次いで斉天大聖と名のって竜宮,地府,天界を荒らしまわったあげく,釈迦如来によって五行山のに閉じこめられ,母の胎内たる石の中で再生を期す。500年後にここを通りかかった玄奘(げんじよう)に助けられ,その弟子として猪八戒(ちよはつかい),沙悟浄(さごじよう)とともに西天取経の旅に出,妖怪どもを退治しつつめでたく目的を達し,その功績で闘戦勝仏となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

孫悟空
そんごくう

中国、明(みん)代の長編小説『西遊記』の主人公。花果山(かかざん)の仙石から生まれた石猿の悟空は、変化(へんげ)の術を身につけ、自由自在に伸び縮みする如意棒(にょいぼう)を振るい天宮を騒がすが、如来(にょらい)によって五行山下に取り押さえられる。三蔵法師玄奘(げんじょう)の従者となることで救い出された悟空は、猪八戒(ちょはっかい)、沙悟浄(さごじょう)とともに九九八十一難(くくはちじゅういちなん)から法師を守り無事取経の目的を果たす。玄奘の取経旅行は唐代にすでに伝説化されるが、悟空は南宋(なんそう)の『大唐三蔵取経詩話』のなかに猴行者(こうぎょうじゃ)として初めて登場する。その後の物語の成長発展に伴い、悟空は縦横無尽の活躍をするようになる。悟空の起源については種々の説があり、仏典に、あるいは中国の古い説話のなかに、あるいはインドの『ラーマーヤナ』に起源を求めるが、まだ確定的な説はない。この人・猿・神の三性を兼ね備えた悟空は勇猛果敢に妖怪(ようかい)どもと闘うが、単純・短気で、おだてにものりやすい。底抜けに明るい悟空の野性味は、倫理の枠を超えて読者に強く迫り、優柔不断な三蔵法師にかわり完全に主人公化している。

[桜井幸江]

『中野美代子著『孫悟空の誕生――サルの民話学と「西遊記」』(1980・玉川大学出版部)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

そん‐ごくう【孫悟空】
中国、明代の通俗小説「西遊記」の主人公。猿身で、石から生まれ、七二般変化の神通力を持ち、天上界で大暴れするが、如来により五行山下に閉じ込められる。五〇〇年後、唐僧玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)に救い出され、猪八戒(ちょはっかい)、沙悟浄(さごじょう)とともに玄奘に従い、苦難をともにして天竺(インド)に行き、経文を得る。インド古代叙事詩「ラーマーヤナ」の英雄ハヌマットをモデルにしたものともいう。

出典:精選版 日本国語大辞典
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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典

孫悟空
(通称)
そんごくう
歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
五天竺
初演
明治2.7(大阪・天満芝居)

出典:日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」
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