@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

宇宙船【うちゅうせん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

宇宙船
うちゅうせん
spacecraft
地球を回る軌道上で,あるいは地球の引力圏を脱出して,宇宙飛行を行うよう設計された飛行体の総称。 spacecraftという語は,有人無人のいずれをも含むが,ボイジャーなど無人のものは「探査機」と訳し,旧ソ連ソユーズアメリカアポロなどのような有人のものは「宇宙船」と訳すことが多い。 J.ベルヌなどの小説にあるように,宇宙飛行についてのごく初期の考えでは,宇宙船は流線形乗物とされていたが,宇宙空間には大気がないので,流線形であることの利点はなく,実際には宇宙船の使命によって種々の形のものが設計されている。 1957年に最初の宇宙船スプートニク1号が,61年には最初の有人宇宙船ボストーク1号が打上げられた。宇宙船は基本的には推進力をもたず,打上げ用ロケットによって必要な速度を得ている。しかし,軌道修正などの目的で小さなロケットを装備することが多い。宇宙船は数百万個の部品から構成され,設計はきわめて複雑で,構成部品は高度の小型化と 99.9999%以上の信頼度の達成とを要求される。有人宇宙船の場合には,さらに精巧な生命維持装置が必要である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

うちゅう‐せん〔ウチウ‐〕【宇宙船】
地球を周回するか、他の天体へ行くことを目的とする有人の飛行体。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

うちゅうせん【宇宙船 space craft】
元来は宇宙空間を飛行する人工飛行物体の総称として用いられた言葉であり,海洋における船の概念を宇宙にもあてはめたものと思われるが,その定義は国や時代によって差異がみられる。過去において,ソ連(現ロシア)では小型の人工衛星に対してもこの用語が使われ,一方,アメリカではアポロ宇宙船などの主として有人のものに対して用いられていた。しかし,宇宙空間を飛行する人工飛行物体の種類が多くなるにつれ,これらの中には宇宙船とはいえないようなものもある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

うちゅうせん【宇宙船】
宇宙空間に打ち上げられ、長時間人間を乗せて運航する飛行体。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

宇宙船
うちゅうせん
spaceship
宇宙機のなかで、とくに人の乗るものをいう。宇宙船の最初は、1961年4月12日のウォストーク(ボストーク)1号であり、搭乗者はソ連のガガーリン、近地点181キロメートル、遠地点327キロメートルの楕円(だえん)軌道を描き、1時間48分の所要時間で地球を1周した。その後ソ連、アメリカから多くの宇宙船が打ち上げられ、大気圏外を飛行した。
 宇宙船はその基本的な条件として、第一に、人間の生命が維持される環境が確保されていなければならないし、第二に、無事に回収される対策ができていなければならない。第一の環境問題について、生命の保持に不可欠な酸素に関しては、アメリカとソ連とでは異なった考え方をもっていた。アメリカは、空気中の窒素は呼吸には不必要とみなし、酸素だけですむとした。しかし純粋に酸素だけでは発火の危険があるので、アポロ宇宙船では酸素を3分の1気圧とした。これによって搭載重量は減少できるし、内部の圧力の減少のために耐圧の問題も楽になるのである。これに対しソ連は、使用するロケットの推進能力に余裕があったためであろうが、空気と同じ成分のものを1気圧で使う方針をとった。また、呼気に含まれる二酸化炭素の除去も重要である。それには、二酸化炭素を吸収する物質(ゼオライトが多く用いられる)を用意し、二酸化炭素を吸収させては、それを船外に放出させることを繰り返す。そのほか、温度や湿度なども適当な範囲内に調整しておかなければならない。したがって宇宙船は、居住区と機械室ならびに推進装置室とに分けてつくられる。なおアメリカとロシアの共同のアポロ・ソユーズ(ドッキング)テスト計画(ASTP)、スペースシャトル計画および国際宇宙ステーションでの居住区については、地球表面上の1気圧と同様の環境維持が行われている。
 第二の回収について、その作業は、まず居住区を他の部分から切り離し、そこに設けてある逆噴射ロケットで減速して着陸降下経路に入れ、地球大気へ再突入させる。超高速で、しだいに濃密となる大気に減速しながら突入して行くので、衝撃波が発生し、高速飛行体の周辺、とくにその前面は2000℃を超す高温となる。居住区をその熱から守るために、耐熱材を厚く張ったり、その表面にプラスチックを混入してそこを融けやすくし、それによって熱を吸収し放熱するなどのくふうがなされた。これを融除法(アブレーション)方式という。今後の宇宙船の主力となるスペースシャトルでは、回収を数十回にわたって行うために、新しくセラミックの耐熱材を開発し、そのタイルを機体表面に張るなどの熱防御システム(TPS)が使用されている。
 スペースシャトルの出現によって、同一の宇宙船(オービタ、OV)を何回も往復させて宇宙空間で大型の国際宇宙ステーションを組み立て、運用できるようになった。[新羅一郎・久保園晃]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

うちゅう‐せん ウチウ‥【宇宙船】
〘名〙 宇宙空間航行のための飛行体。
※子供の科学‐昭和六年(1931)一二月号・月世界旅行は実現出来るか!〈佐々木民部〉「ロケット宇宙船は十二門或はそれ以上のロケットが後方に少し突出して配置されてゐる」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

宇宙船」の用語解説はコトバンクが提供しています。

宇宙船の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation