@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

安息香酸【あんそくこうさん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

安息香酸
あんそくこうさん
benzoic acid
化学式 C6H5COOH 。安息香 (天然樹脂の1つ) 中に存在する。融点 122℃。無色針状または小葉状の結晶。無臭かベンズアルデヒド様の臭いがする。工業的にはトルエンを塩素化し,ベンゾトリクロリドとし,次いで加水分解するか,無水フタル酸水蒸気とともに熱した触媒の上に通して得られる。最近はトルエンの空気酸化によっても製造される。実験室的にはトルエンを硝酸または二クロム酸カリウムで酸化して得られる。冷水には溶けにくいが熱水にはよく溶ける。防腐作用があり,醤油や清涼飲料 (炭酸飲料も含む) に保存剤として,また膀胱炎や気管支炎治療に使用される。工業的には媒染剤として,学術上はアルカリ標準液の標定に使われる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

あんそくこう‐さん〔アンソクカウ‐〕【安息香酸】
安息香昇華して得られる白色針状結晶。最も簡単な芳香族カルボン酸防腐剤・媒染剤・医薬品・合成繊維原料などに利用。化学式 C6H5COOH

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

安息香酸

 C7H6O2 (mw122.12).食品の保存料として使う.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

あんそくこうさん【安息香酸 benzoic acid】
最も代表的な芳香族カルボン酸。天然樹脂である安息香(ドイツ語でBenzoe)の加熱によって得られたためにこの名(ドイツ語でBenzoesäure)がある。天然には,安息香中に遊離の状態で存在するほか,ペルーバルサムやトルーバルサム中にベンジルエステルとして含まれる。融点122.5℃の無色鱗片状結晶。アルコール,エーテル,アセトン,熱水に易溶,水から再結晶される。水にわずかに溶けて酸性を示す(pKa=4.21)。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

安息香酸
あんそくこうさん
benzoic acid

代表的な芳香族カルボン酸。昇華性のある無色の結晶。天然には、安息香中に遊離およびエステルとして存在するほか、ペルーバルサム、トルーバルサム中にもベンジルエステルとして存在する。実験室的にはトルエンを重クロム酸塩と硫酸により酸化すると得られる。工業的には、以前は無水フタル酸の脱炭酸反応により製造していたが、現在はトルエンの空気酸化により製造している。冷水には溶けにくいが熱水にはよく溶け、アセトン、エタノール(エチルアルコール)などの有機溶媒にもよく溶ける。食品衛生法により許可された防腐剤としてしょうゆに用いられているほか、媒染剤などに用いられる。そのほか、医薬として局所の殺菌・防カビ剤や角質軟化剤にも用いられる。水溶性のナトリウム塩は肝機能診断薬や防腐殺菌剤、清涼飲料水の保存料として用いられる。

[廣田 穰]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

あんそくこう‐さん ‥カウ‥【安息香酸】
〘名〙 芳香族カルボン酸の一つ。安息香を加熱・昇華して得られるが、工業的に合成もされる。無色で鱗片状・針状の結晶。防腐剤・袪痰(きょたん)剤・媒染剤・安息香酸ナトリウムの原料などに用いる。安息酸。あんそっこうさん。〔模範新語通語大辞典(1919)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

あんそっこう‐さん アンソクカウ‥【安息香酸】

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

安息香酸
アンソクコウサン
benzoic acid

benzenecarboxylic acid.C7H6O2(122.12).C6H5COOH.安息香中に存在するのでこの名称がある.工業的には,トルエンの空気または硝酸酸化,ベンゾトリクロリドの加水分解などでつくられる.結晶.融点122 ℃,沸点250 ℃.熱水,エタノール,エーテルなどに可溶.酸として種々の金属塩,エステル,アミドなどをつくる.pKa 4.00(25 ℃).防腐剤,媒染剤,化粧品,香料などに使用される.LD50 2700 mg/kg(ラット,経口).[CAS 65-85-0]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

安息香酸」の用語解説はコトバンクが提供しています。

安息香酸の関連情報

関連キーワード

カルボン酸塩化ベンゾイルベンズアルデヒド誘導体アセトフェノンホモ共役反応一塩基酸

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation