●定窯【ていよう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
定窯
ていよう
Ding-yao
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デジタル大辞泉
てい‐よう〔‐エウ〕【定窯】
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世界大百科事典 第2版
ていよう【定窯 Dìng yáo】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
定窯
ていよう
中国宋(そう)代(10~13世紀)に隆盛した白磁の名窯。窯址(ようし)は河北省曲陽県澗磁(かんじ)村と燕山(えんざん)村にあり、開窯は晩唐代の9世紀であるが、文献に名高い邢州(けいしゅう)窯が近くの臨城県に発見されていて定窯の初期の作風と共通するところから、邢州窯の支窯として発祥した可能性もある。晩唐から五代(10世紀)にかけては、純白色の粘土にやや青みのある透明釉(ゆう)を施した、やや肉取りの厚い重厚な趣(おもむき)の名作を焼いて頭角を現し、華北第一の白磁の名窯の地位を確立した。その後北宋(ほくそう)王朝(960建国)のもとで11世紀初頭からは作風を北宋様式へと変え、クリーム色の典雅な釉色を完成させている。器形は薄手で、細密なスタンプ文様、フリーハンドで篦(へら)を駆使した流れるような文様を創案して、精緻(せいち)な浮彫り、刻花、印花文など北宋白磁の洗練の極致を築いた。ほかに黒釉磁(黒定)や白化粧陶、掻落(かきお)とし技法を用いたり金銀彩を焼き付けた加飾陶磁、わずかながら緑釉磁(緑定)も焼き、皿、鉢、水注、瓶、壺(つぼ)、人形などをつくった。女真軍の華北進攻(1125)後の金王朝下にも製陶が続けられたことが近年判明しており、作風は粗悪化しつつもかなり量産されたようだが、元代以後、14世紀には極度に衰退していった。
[矢部良明]
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精選版 日本国語大辞典
てい‐よう ‥エウ【定窯】
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