●宮崎県【みやざき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
宮崎〔県〕
みやざき
人口 110万4069(2015)。
年降水量 2508.5mm(宮崎市)。
年平均気温 17.4℃(宮崎市)。
県庁所在地 宮崎市。
県木 フェニックス(→カナリーヤシ),ヤマザクラ,オビスギ(飫肥杉。→スギ)。
県花 ハマユウ(→ハマオモト)。
県鳥 コシジロヤマドリ(→ヤマドリ)。
九州の南東部,日向灘に臨む県。北部-西部は九州山地で,南西部には霧島火山群,南部には標高 1000m内外の鰐塚山地がある。宮崎平野の西部には茶臼原,西都原などと呼ばれる洪積台地がある。五ヶ瀬川,耳川,一ツ瀬川,大淀川などが南東流し,日向灘に注ぐ。気候は温暖多雨で,南東部の海岸は無霜地帯。日本建国にまつわる神話,伝説の地で,古墳が多く,上代文化の中心地であった。8世紀初頭に日向国の範囲が確立。平安時代以後日本最大の島津荘ほか多くの荘園が置かれ,鎌倉時代からは特に島津氏の支配が長かった。豊臣秀吉の九州統一後は分断統治がはかられ,江戸時代は延岡(県),高鍋(財部),佐土原,飫肥(おび)の各藩のほか,諸県地域(薩摩藩領),椎葉米良地域(人吉藩領)に分割。富高(日向市)には元禄5(1692)年に日田代官(大分)の手代所(陣屋)が置かれ,その管理する天領も 29村に及んだ。明治4(1871)年廃藩置県時には,従来の区分をそのままに延岡県など 6県が誕生。その後分離合併を繰り返して,1883年現在のかたちの宮崎県となった。農業県の性格が強く,米作を主に,風水害を避けるための早期栽培や機械化が積極的に進められ,複合経営化も進んでいる。宮崎平野ではキュウリ,トマト,ピーマン,カボチャの施設園芸が盛んで,阪神,京浜地方へ高速フェリーで出荷される。都城盆地ではチャ(茶)の集団栽培,畜産が発達。霧島山麓では集約酪農が盛んである。山地が広く飫肥杉など木材を産し,県北部地域ではシイタケの生産が多い。沿岸を黒潮が流れ,日南市の油津はカツオ,マグロ漁業の根拠地。新産業都市に指定されていた日向延岡地区は東九州開発の拠点となっているが,延岡市の化学工業,日南市のパルプ工業を除いては農産加工や林産加工などの小規模なものが中心。霧島錦江湾国立公園,日南海岸国定公園,日豊海岸国定公園,祖母傾国定公園,九州中央山地国定公園と,六つの県立自然公園がある。
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精選版 日本国語大辞典
みやざき‐けん【宮崎県】
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デジタル大辞泉
みやざき‐けん【宮崎県】

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