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宮座【みやざ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

宮座
みやざ
神社の氏子祭祀組織。神職とは別に祭りをとりしきる役割を担い,祭りの際には,年齢や家格などの決められた序列に従って着して行なう座祭りの形を見せる。宮座の長老は,神にも等しい存在とみなされることも多い。また東座,西座のように,双分的に構成されるところも多い。構成員は,地域のなかでも特定の家だけで構成される株座と,すべての家が参加できる村座とがあり,近年は株座から村座に変化する例も少なくない。頭屋制を組織原理としており,構成員のなかから多くは 1年交代で祭りの神主役や中心的な所役を務める頭屋が選ばれる。頭屋制は宮座だけの制度ではなく単独でも見られるが,宮座には必ず頭屋制が見られる。宮座の分布にはかたよりがあり,近畿地方を中心に,中部地方中国地方九州地方に主として分布しており,東日本には少ない。(→氏子組織

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デジタル大辞泉

みや‐ざ【宮座】
近畿地方を中心に中国・九州地方に多く見られる、神社祭祀(さいし)の特定集団。氏子の中の一定の人々が中心になって氏神の祭祀を行う。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

みやざ【宮座】
神社の祭事に関係する村落内の特権的な集団をさす学術用語。宮座の語は中世の確実な史料のうちからは発見されていない。近世に吉田家,白川家管下にあった神職の関係しない村人たちだけの祭祀集団をさす語として用いられた。明治以降の祭祀集団の研究の進展により,上記の意味の学術用語として使用されるにいたった。
名称
 宮座は古代から中世の商工業や芸能などの〈座〉の成立と根底を同じくするが,のちには社殿での座席の意味と解されるようになった。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

みやざ【宮座】
氏子の一部によって組織され、氏神の神事を行う祭祀さいし集団。近畿地方を主として、西日本に多い。室町時代頃から顕著になった。宮仲間。宮講。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

宮座
みやざ
村氏神の経営や神事執行に関して、独占的な権利をもつ氏子内の集団組織。神事組合。宮座という呼称については、神前の限られた座席を占めることのできる仲間の意味であったともいわれるが、中世の油座・紙座など経済的な座(同業組合)の組織と密接な関係をもつ。経済的な座と神事組合としての宮座と、どちらが元かは明らかでないが、古くは村の組織として座に相当するものがあり、村氏神を中心に政治も経済も運営されていたのが、それぞれ独立したために神社中心の組織だけが宮座として残されたのであろう。宮座という呼び方は15世紀(室町時代中期)ごろから盛んに使われるようになってくる。現在、宮座とよんでいるのは、近畿から北九州にかけての地方に限られているが、同様の組織ははるかに広く分布しており、宮仲間、当(とう)仲間、祭り仲間、結(むすび)衆、宮衆、社人衆、宮株、当株、諸戸(もろと)、宮筋、宮方、宮講など種々の呼び方がある。
 滋賀県高島市のある集落を例にとると、氏神の神事を務める宮座が二つある。古くからの土着の人々が組織しているのをモロト株、途中で村外から移住してきた人々のをワキ株という。モロト株は神事に費用がかかるので、その負担に耐えるだけの資産をもっていなければならない。昔はモロトとワキとの差別が判然としており、互いに縁組みをすることもなかった。青年会の入会式のようなときでも、ワキ株の息子は年齢が上であっても、部屋を打ち抜いた中敷より上座には座れなかった。1944年(昭和19)までは、山と田の持ち地の評価が総額100円以上で、元からこのムラに住み着いている者をモロトといった。太平洋戦争が終末に近づいて、ムラの男が兵役に狩り出され、神事を務める人が少なくなってしまったので、地価30円までとしてモロトの範囲を広げた。
 この例で明らかなように、宮座は一株・一族で構成された形から、住民の移動によって複数の座が並立することがあり、その様相は各村の事情によって各様である。一つの宮座のなかでは年齢による序列があるほか、家柄や経験年数も重視され、「おとな」「中老」「若衆」などの階層を区別する例が多い。近代に専業神職制が成立する以前は、宮座のなかから神主(かんぬし)を選び、交替制のものを一年神主とよんだ。いずれにしても宮座の抱える独占・差別は現代社会に受け入れられにくく、存続が困難な場面が多くなっている。[井之口章次]
『肥後和男著『宮座の研究』(1941・弘文堂) ▽萩原龍夫著『中世祭祀組織の研究』(1962・吉川弘文館) ▽高牧実著『宮座と村落の史的研究』(1986・吉川弘文館) ▽安藤精一著『近世宮座の史的展開』(2005・吉川弘文館)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

みや‐ざ【宮座】
〘名〙 村落の祭祀をとり行なう集団。もとは村落の諸行事に関係していたが、後には神事にかかわる座の意でいう。座衆の中から輪番で、神主・頭屋(とうや)を選び出す場合もある。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社日本史事典 三訂版

宮座
みやざ
中世,村落の祭祀組織
年齢・家格を基準に構成され,神事は輪番の神主・頭屋 (とうや) (=神霊宿)が中心で行う。座員資格を株といい,長老はオトナ衆(年寄衆)と呼ばれた。15世紀ころ郷村制成立の精神的中核となり近畿地方を中心に盛行した。小農民自立化に伴い封鎖的株座から氏子全員参加の村座へと移行していった。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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