@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

家産官僚制【かさんかんりょうせい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

家産官僚制
かさんかんりょうせい
patrimonial bureaucracy; Patrimonialburokratie
M.ウェーバー用語で,伝統的支配の一形態である家産制 (→家産制国家 ) のもとで,国王もしくは君主の世襲的財産維持,拡大にあたる官僚制組織をいう。家産制的支配は,没主観性を一般的特質とする近代の合理的な官僚制的支配と正反対の組織原理によって構成されているが,西欧中世から近代にいたる歴史においては,経済社会の発展に対応した「君主の官僚制」の拡充を通じて,徐々に合理化を余儀なくされていった。なお最初の家産官僚制として典型的なものは,古代エジプトにおいてみられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

かさんかんりょうせい【家産官僚制】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

家産官僚制
かさんかんりょうせい
patrimonial bureaucracy英語
Patrimonialbrokratieドイツ語
ドイツの社会学者マックス・ウェーバーが、近代的な合理的官僚制に対比して用いた概念。伝統的支配の典型である家父長制の支配範囲が拡大したために、家長に絶対的忠誠を誓う支配幹部、すなわち家産的官僚が、家長にかわって彼の家産である領土や人民の支配を中心としながら、それ以外の周辺領域をも支配する制度のことである。このような家産官僚制による支配の歴史的事例として、ウェーバーは、古代エジプトや古代中国における皇帝の支配や、近代の絶対君主による支配をあげている。家産官僚制においては、官吏の君主に対する支配服従関係は、恭順の感情に基づく隷従関係であって、官吏の人格は認められない。この意味で彼らは「家産的」官僚であった。官吏の天皇への忠誠を規定していた第二次世界大戦前の日本の官僚制は、多分に家産官僚的色彩を帯びていたといえる。[佐藤慶幸]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

家産官僚制」の用語解説はコトバンクが提供しています。

家産官僚制の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation