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家長権【かちょうけん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

家長権
かちょうけん
家族団体の長 (家父家長) がその構成員に対し有した絶対的な支配権家父長制をとる社会では,古今東西を問わず,いずこにおいても存在する制度であるが,特に古代ローマの家長権 patria potestasは,構成員の売却権や遺棄権,さらには生殺与奪権まで認められていたという点において,世界法史上最も特徴的である。旧来の中国では,家長は当家または当戸と呼ばれ,戸籍制度など公的関係では戸主といわれた。通例家族内で世代と年齢の高い男子があたり,家族共同体の指揮統率者であり,主婦の職分である日常の家事以外の家政または家務を担当した。家族は家長の手を通さずに任意に家産を処分したり,その同意を得ないで,家産の負担となるべき契約を締結することができなかった。しかし家族内の権力が,家長権と父権などに分立していることは,漢代以前からみられるところで,したがって家族生活において最も権威的なのは,家長が家族共同の父祖たる場合 (家父長) であったといえる。近代法は家長権を認めず,親権後見などが特別な理由によって認められるだけである。日本の民法では,昭和 22年法律 222号で廃止されるまで家長権の遺制として戸主権を認めていた。 (→父権制 )  

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デジタル大辞泉

かちょう‐けん〔カチヤウ‐〕【家長権】
家族制度において、家長が持つ、家族の統制のための支配権。旧民法戸主権はこの一形態。家父権。家父長権

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

かちょうけん【家長権】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

かちょうけん【家長権】
家長が家族員に対して有していた支配・統制の権利。日本の旧家族制度における戸主権はその一種。家父長権。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

かちょう‐けん カチャウ‥【家長権】
〘名〙 おもに家父長制度の家族で、家長が家族を統率し、家産を管理する権限。日本では、旧民法で認められていた戸主権がその一例とされる。古代ローマにみられるように、家族の生命、財産をも絶対的に支配する強い権限をもったが、のち、親権と夫権とに分化し、近代の家族において解消する。家父長権。〔改訂増補哲学字彙(1884)〕

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