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寄・寄席【よせ】

精選版 日本国語大辞典

よせ【寄・寄席】
〘名〙 (動詞「よせる(寄)」の連用形の名詞化)
① 迫り近づくこと。押しよせること。
※千五百番歌合(1202‐03頃)一三九四番「ふりぬれど杉はしるしは有ぬべし波のよせなき松が浦島〈慈円〉」
② ひと所に集めること。多く他の語に添えて用いる。「人寄せ」「季寄せ」など。
③ 気持をそちらに傾けること。頼ったり、信任したり、後援したりすること。
※枕(10C終)一八七「受領の家などにも、所につけたるおぼえわづらはしきものにしたれば、したり顔に、わが心地もいとよせありて」
④ うしろだてとなって世話をする人。後見。
※源氏(1001‐14頃)桐壺「無品親王の外戚のよせなきにてはただよはさじ」
⑤ 縁。ゆかり。ちなみ。
※高野山文書‐(弘安四年)(1281)八月二日・御室令旨「毎年八ケ度神馬、為氏長者之云云。非其寄哉」
⑥ 歌論で、縁語のこと。
※詠歌一体(1275頃)「歌にはよせあるがよき事 衣には、たつ、なか、うら。舟には、さす、わたる。橋には、わたす、たゆ」
⑦ 子細。わけ。いわれ。
※徒然草(1331頃)一五六「させることのよせなけれども、女院の御所など借り申す、故実なりとぞ」
⑧ 囲碁、将棋の終盤戦。詰め寄せて勝負を決めること。囲碁では侵分、収束、また、段階によって大寄せ、小寄せなどの用語も用いられる。
※検事霧島三郎(1964)〈高木彬光〉二二「碁で言うなら、よせの段階で」
⑨ ゴルフでアプローチをいう。
⑩ 小さい木を地に立てて銭を投げ、その木の近くに寄せるのを競う遊び。〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕
⑪ (寄席) (「よせせき」または「よせば」の略) 落語・講談・漫才・浪曲・手品・音曲などの大衆芸能を上演する場所。江戸初期から辻咄や講釈などが葦簀(よしず)張りの小屋で行なわれたが、後、咄家(はなしか)の自宅や貸席で行なわれるようになり、江戸に常設の演芸場ができたのは、寛政年間(一七八九‐一八〇一)という。ひとよせせき。よせせき。よせば。せき。席亭。
※洒落本・大通契語(1800)「今朝糀町の万長が内に用があったから寄たらば寄(ヨセ)がはじまっていやしたっけ」
⑫ 歌舞伎下座音楽の一つ。人物の登場する時に大小鼓を打ちはやすもの。〔戯場訓蒙図彙(1803)〕
⑬ 「よせしき(寄敷)」の略。
⑭ 歌舞伎用語。劇場が混雑した時、太鼓を打って観客に前に詰めるよう知らせること。
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下「『前がまばらで後が込ます。太鼓に続て前へ前へ』 是をよせといふ也」

出典:精選版 日本国語大辞典
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