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寄合【よりあい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

寄合
よりあい
(1) 中世封建社会で,惣に付随するものとして設けられた合議機関で,一般には村寄合に代表される (→郷村制 ) 。 (2) 鎌倉幕府の職制の一部で,執権邸における重臣 (評定衆のうち得宗一族および被官 ) の会議のこと。 (3) 江戸幕府では旗本のうち 3000石以上ないし布衣以上の者で,役職についていない者の総称として用いられた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

より‐あい〔‐あひ〕【寄(り)合(い)】
人が集まること。ある目的をもって集まること。また、その集まり。会合。集会。「同業者の寄り合いがある」
種々雑多なものの集まり。「寄り合い世帯」
相撲で、双方の力士がたがいに寄ること。
中世・近世の郷村で、農民の自治的会合。祭礼や入会(いりあい)、年貢の割り付けのことなどを相談した。
江戸時代、旗本で3千石以上の無役の者の称。若年寄の支配下にあり、寄合肝煎(きもいり)が監督した。
連歌・俳諧の付合(つけあい)で、前句の中の言葉や物に縁のあるもの。例えば、松に、梅に(うぐいす)など。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

よりあい【寄合】
ものごとを協議するために会合すること。人が出会ったり,集まることを寄り合うとか寄合ということは古くからの表現であるが,社会的に重要な意味をもつようになるのは中世以降のことと考えられる。寄合とは原則として同じ資格をもつ者が,同一目的のために集会することをいい,政治の集会,連歌俳諧など趣味を同じくする人の会合から,惣村,惣町での村人(),町衆の集会まで寄合といった。政治史的には朝廷や鎌倉幕府室町幕府,江戸幕府における,合議のための関係人員の集合を寄合といい,その人員を寄合衆といった。

出典:株式会社平凡社
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よりあい【寄合】
江戸時代の旗本で,番方・役方に就かない者の呼称。享保期(1716‐36)に禄高3000石以上は寄合,それ以下は小普請組として再編成された。100石につき2両の小普請金上納が通常の義務であったが,江戸城門・中川番所の警衛駿府加番,御法事勤番,日光御門主差添,火事場見廻りなどを命ぜられることがあり,その場合は小普請金を免除された。1790年(寛政2)に寄合肝煎を置き,寄合の文武行儀作法を取り締まらせた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

寄合
よりあい

人々の会合や、その場所に出席できる家格・身分をいう。一般には近世の村寄合がよく知られている。村寄合は中世の惣(そう)寄合の発展したもので、村役人を中心に組織され、村落共同体の運営上必要とされる共同労働や用水・入会(いりあい)利用の配分、祭礼行事の執行、村極(むらぎめ)などを決定した近世的自治機関である。また年貢・夫役(ぶやく)の割掛けなども村寄合で相談されることもあり、幕藩領主支配の末端を担った。村寄合は名主の私宅や寺社などで開催されたが、参加資格は本百姓を中心とした。近世後期には水呑(みずのみ)百姓の参加が認められることもあったが、村内の家格によって着座の順が定まり、発言・決定などもこうした序列が重んじられた。

 江戸幕府では、3000石以上の旗本で無役の者を寄合といい、若年寄(わかどしより)支配であった。なお交替寄合は、1万石未満でも譜代(ふだい)大名なみの待遇を受けて参勤交代の義務を負い、老中支配に属した。

[白川部達夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

よせ‐あわ・す ‥あはす【寄合】
[1] 〘自他サ下二〙 ⇒よせあわせる(寄合)
[2] 〘自サ四〙 めぐりあう。出くわす。出あわす。
※虎寛本狂言・宗論(室町末‐近世初)「例の精強者によせ合いた、何と致う」
[3] 〘他サ五(四)〙 =よせあわせる(寄合)(二)
※虎寛本狂言・八句連歌(室町末‐近世初)「宿におらいで悲しう御座るに、又唯今是で御目に掛って嬉しさに、夫を寄せ合いてうれしがなしいと申まして御座る」

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よせ‐あわせ ‥あはせ【寄合】
〘名〙 寄せ合わせること。寄せ集めること。

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よせ‐あわ・せる ‥あはせる【寄合】
[1] 〘自サ下一〙 よせあは・す 〘自サ下二〙
① 近づいて攻撃をしかける。また、互いに攻撃する。
※平家(13C前)七「さる程に、源平両方陣をあはす。陣のあはひわづかに三町ばかりによせあはせたり」
② 出あう。出くわす。
※虎明本狂言・磁石(室町末‐近世初)「あんのことく人うりによせあわせた」
③ 雌雄が番(つが)う。また、男女が情を通じる。
※史記抄(1477)五「呂不韋が古きずを起して太后とよせあはするぞ」
[2] 〘他サ下一〙 よせあは・す 〘他サ下二〙 寄せて一つに合わせる。寄せ集める。寄せ合わす。
※咄本・醒睡笑(1628)六「大児と小児と額を寄せ合はせ」

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より‐あい ‥あひ【寄合】
〘名〙
① 互いに近づくこと。近づき接すること。また、そのところ。
※万葉(8C後)二・一六七「葦原の 瑞穂の国を 天地の 依相(よりあひ)の極み 知らしめす 神の命と」
② 人が集まること。同じ資格の人々が、目的を持って集まること。朝廷や幕府で合議のために担当の職員が集まること。あるいは村落で村民が集会して決議すること。また、そのような集まり。寄(より)
※吾妻鏡‐宝治元年(1247)六月二六日「今日内内有御寄合事
③ 江戸時代、旗本のうち祿高三千石以上で非職の者。若年寄の支配下にあり、寄合肝煎(きもいり)が監督した。寄合衆。
※禁令考‐前集・第三・巻二九・享保七年(1722)四月「出火之節屋敷々見廻之儀被仰渡候 寄合 村瀬伊左衛門」
④ 連歌や俳諧の付合で、前句のことばや物と縁のあること。たとえば松に鶴、雁に便りなど。より。
※連理秘抄(1349)「言葉あくまで優しく、よりあひすくなく、するするとすべし」
⑤ 親戚をいう。〔日葡辞書(1603‐04)〕
⑥ 相撲で、互いに四つ身に組み、自分の体を相手に密着させて押し合うこと。

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より‐あ・う ‥あふ【寄合】
〘自ワ五(ハ四)〙
① 互いに寄る。寄り集まる。集合する。参集する。
※万葉(8C後)一一・二三五一「新室の壁草刈りに坐し給はね 草のごと依逢(よりあふ)少女は君がまにまに」
② 夫婦になる。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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より‐あわ・す ‥あはす【寄合】
〘他サ下二〙 寄り集まるようにする。
※今鏡(1170)九「おなじやうにおいたるものとふたり、ごうちて、哥うたふ様によりあはせて、大方聞きも入れす」

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旺文社日本史事典 三訂版

寄合
よりあい
①人びとが集まり相談すること
南北朝時代以降,惣 (そう) が発達し,寄合は有力名主(乙名 (おとな) ・年寄など)を中心とした自治的決議機関となる。戦国末の自治的都市でも同様。江戸時代,私的寄合は禁止され,庄屋の役宅で本百姓以上が集まり行事・年貢割当てなどを行ったが主として伝達機関となった。のち水呑百姓も参加。また真宗教団では布教の足場として寄合を奨励した。
②江戸時代,3000石以上の旗本のうち,無役の者。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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