@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

寺田【じでん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

寺田
じでん
仏教寺院所有した田地をいい,施入,賜,買入れ,自力での開墾などによって寺院の所有地となった。 (1) 中国では,唐代両京の悲田養病坊に寺田 10頃 (けい) を給したいという例がみえ,宋代にはますます盛んとなり,福建では寺田が土地の大半を占め,福建の 漳州では7分の6が寺田であったという。浙江でも明州の阿育王寺,径山寺などは数万頃,台州には 1000畝以上の寺が 27寺あったという。しかし一般には 10~20頃と考えられている。荘園として経営されることが多かったようだ。 (2) 日本においても古代律制下,寺院は国家から厚い保護を受け,不輸租田として租税を免除されていた。そのため輸租田である墾田寄進田も次第に寺田として不輸租化したため,荘園制成立の一因となった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

じ‐でん【寺田】
奈良・平安時代、寺院の所有した不輸租田仏事や寺院の経営などの費用に充てた。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

じでん【寺田】
寺院の所有する田地で,食封(じきふ)とともに寺院を維持する経費にあてられる。令制以前から存在したが,律令制下では一般の田地と異なって,収授の対象から除かれている。令では官人・百姓が,田宅・園地を寺に布施または売買することを禁じたが,寺院が寺田を売ることは認められた。《令集解》にみえる明法家の古記説(大宝令を注釈した説)によれば輸租田とするが,田租は寺院の収入になり,実質的には不輸租田と同じである。〈民部例〉《延喜式》などでは不輸租田の中に入れられる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

じでん【寺田】
律令制下、寺院が特権的に所有を認められた不輸租田。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

てらだ【寺田】
姓氏の一。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

寺田
じでん
古代から中世にかけて存在した寺院の所有田。その起源は大化(たいか)(645~650)前代にさかのぼり、大化以後は国家の厚い保護を受け、班田収授制のもとでは収授の対象から外され、また不輸租田(ふゆそでん)とされた。寺田が不輸租田となったのは、寺院が国家の機関とみなされていたからであると思われる。令(りょう)の規定では、官人や百姓が寺院に田地を施入・売与することは禁じられていたが、墾田永年私財法発令(743)以後、寺院は開墾・買得などにより積極的に寺田の拡大を図った。不輸租田としての寺田は、国家機関としての寺院が活動するために要する寺田に限られていたが、寺院はそれを中核に新規水田にまで不輸租田を増やし、それが寺領荘園(しょうえん)成立の一要因となった。[村山光一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

じ‐でん【寺田】
〘名〙 令制で、寺院の所有した田地。布薩戒本田、出家得度田、放生田、長生田などの種類がある。この田地は、不輸租田であった。
※令義解(718)田「凡田。六年一班。〈神田寺田。不此限〉」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

てら‐だ【寺田】
〘名〙 寺院に所属する田地。
※新撰六帖(1244頃)二「今も猶てら田にたてるそほずかな秋はてぬべき世とはみながら〈藤原為家〉」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

てらだ【寺田】
(「てらた」とも) 姓氏の一つ。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社日本史事典 三訂版

寺田
じでん
律令制下,寺院に与えられた田地
不輸租田で,個人の寄進や墾田開発,買得などにより急速にふえ,政府の制限も効果なく,荘園制発達の一因となった。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

寺田」の用語解説はコトバンクが提供しています。

寺田の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation