@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

対偶【たいぐう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

対偶
たいぐう
contraposition
形式論理学の用語。ある命題について,その帰結部分の否定を前提とし,前提部分の否定を帰結とした命題をもとの命題にして対の関係にあるという。たとえば,「すべてのギリシア人が白いならば,ソクラテスは白い」を原命題とすれば,その対偶命題は「ソクラテスが白くないならば,すべてのギリシア人が白くあるのではない」となる。このように対偶関係にある2つの命題はトートロジーで,その真偽は常に相一致する。これを記号論理学の用語で記せば,(pq) ≡ (~q⊃~p) となる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

対偶
たいぐう
pair
番 (つがい) ともいう。2つの機素 (機械を構成する個々の部品) が相接して相対的な運動をする場合,互いに対偶をなしているといい,面で接触しているときを面対偶,点または線で接触しているときをそれぞれ点対偶,線対偶と呼ぶ。ある一種の運動しかできないように拘束する場合を限定対偶といい,(1) 軸線方向にのみ運動する直進対偶,(2) 軸線のまわりに回転だけする回転対偶,(3) 回りながら一定割合で軸方向に進むねじ対偶,の3種がある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

たい‐ぐう【対偶】
二つで組みになっているもの。対(つい)。
「この線は、鬢(びん)の下端の線などと目立った―をしている」〈寅彦・浮世絵の曲線〉
対句(ついく)。
論理学で、「pならばqである」に対して、仮定および結論を否定し同時に両者を逆にした「qでなければpでない」という形の命題。原命題が真ならば、その対偶も必ず真となる。→

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

たいぐう【対偶 contraposition】
論理学の用語。伝統的論理学では,命題pに対してまず換質を次に換位を施して命題qが得られるとき,qpの対偶と呼ぶ。例えば,p:〈すべてのSPである〉の対偶は,q:〈いかなる非‐PSでない〉である。現代論理学では,A,Bを論理式とし,⊃は〈もし……ならば……〉,~は〈……でない〉を表す記号とするとき,式ABに対して,式~BBAを対偶と呼び,〈ABと~B⊃~Aの真偽は一致する〉を対偶の法則law of contrapositionと呼ぶ。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

たいぐう【対偶】
スル
ついになっていること。対称をなすこと。 此雲の変幻出没と彼水の寂静不動と-す/日本風景論 重昂
修辞上、対比的な語句を対称して配置すること。漢詩文などで多用される。対句。
数・論 contraposition 一つの命題「 p ならば q である」に対して、その後件の否定を前件とし、前件の否定を後件とする命題「 q でなければ p でない」をいう。ある命題が真ならば、その対偶も必ず真である。 →

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

たい‐ぐう【対偶】
〘名〙
① (━する) 二つで一そろいになっていること。つい。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)六「当は対偶している事ぢゃが、夫婦にえなるまいと恐るるぞ」
※日本風景論(1894)〈志賀重昂〉四「此雲の変幻出没と彼水の寂静不動と対偶す」
② たぐい。とも。なかま。
③ 夫婦。つれあい。配偶。〔春秋左伝疏‐昭公二年〕
④ (━する) 修辞上、相対した二つの物事をならべて置くこと。対句(ついく)
※円照上人行状(1302)「名僧唱導必用対偶、以法対法、以喩対喩」
※授業編(1783)九「此邦の地名も詩中に用て雅馴なるも多く対偶(タイクウ)すべきもすくなからず」
⑤ 「AならB」というかたちの命題に対し、「BでなければAではない」という命題。前者は、また後者の対偶となっている。命題とその対偶(命題)の正否は一致する。
※致知啓蒙(1874)〈西周〉下「対偶法にて、其否定の標しを、肯定となせば、丁の対偶なる乙を得」
⑥ 機械の機構で、相接触する二つの機械要素を組み合わせたもの。軸と軸受け、ボルトとナットなど。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

対偶」の用語解説はコトバンクが提供しています。

対偶の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation