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対馬(市)【つしま】

日本大百科全書(ニッポニカ)

対馬(市)
つしま
長崎県北端にある市。対馬とその群島(海栗(うに)島、泊島、赤島、沖ノ島、島山島など)を含む。2004年(平成16)下県(しもあがた)郡の厳原(いづはら)、美津島(みつしま)、豊玉(とよたま)の3町と、上県(かみあがた)郡の上県、峰(みね)、上対馬の3町、計6町が合併、市制施行して成立。九州本土と朝鮮半島の間のほぼ中間に位置し、九州本土とは壱岐(いき)水道、壱岐島および対馬海峡で、朝鮮半島とは朝鮮海峡で隔てられる。日本でいちばん韓国に近い「国境の市」である。北の比田勝港(ひたかつこう)(上対馬)から南の厳原港(厳原)までを国道382号が縦断する。南部の美津島に対馬空港があり、長崎、福岡両空港へ空の便がある。比田勝港、厳原港からは博多港へジェットフォイル、フェリーが就航するほか、韓国の釜山(ふざん)へも高速船(不定期)が通じる。イカ釣り漁業が盛んで、ブリ、タイの漁獲もあり、サザエ、アワビなど貝類の採取も行われる。総面積の88%が林野であるため、林業が盛んであるが、近年はその主流が木材産業からシイタケ栽培に変わってきている。漁業、林業ともに従事者の高齢化や減少が目だち、後継者不足が問題となっている。
 古くは対馬国とよばれ、近世には対馬藩が置かれた。厳原の清水山山麓(さんろく)には、藩主であった宗家の菩提寺・万松院(ばんしょういん)があり、山腹に墓所(国指定史跡)がある。山頂には、毛利高正(もうりたかまさ)が1591年(天正19)築城した清水山城の城跡(国指定史跡)がある。遺跡が多く、上県には縄文時代の志多留貝塚(したるかいづか)、弥生時代後期のクビル遺跡などがあるほか、国指定史跡の矢立山古墳(やたてやまこふん)(厳原)、根曽古墳群(ねそこふんぐん)(美津島)がある。国指定天然記念物では、竜良(たてら)山原始林(厳原)、洲藻白嶽(すもしらたけ)原始林(美津島)、御岳(みたけ)鳥類繁殖地(上県)、鰐浦(わにうら)ヒトツバタゴ自生地(上対馬)などがある。ツシマヤマネコ、ツシマテンは対馬全域で国の天然記念物に指定されており、対馬野生生物保護センター(上県)では、野生生物保護についての普及啓発活動が行われているほか、保護しているツシマヤマネコを一般公開している。峰の海神神社(わたつみじんじゃ)の銅造如来(にょらい)立像は国指定重要文化財である。海岸景勝地を中心に壱岐対馬国定公園に指定されている。面積708.63平方キロメートル、人口3万1457(2015)。[編集部]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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