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封建制度【ホウケンセイド】

デジタル大辞泉

ほうけん‐せいど【封建制度】
天子がその領土を諸侯に与え、さらに諸侯はそれを臣下に分与して、各自にその領内の政治を行わせる制度。中国で周代に行われた。→郡県制
中世社会の基本的な支配形態。封土給与とその代償としての忠勤奉仕を基礎として成立する、国王領主家臣の間の主従関係に基づく統治制度。また、領主が生産者である農民を身分的に支配する社会経済制度。

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世界大百科事典 第2版

ほうけんせいど【封建制度 feudalism】

定義用法
 〈封建〉の語は,もともとは中国周代の国家制度を指す語であったが,現在日本の学術用語では,この意味で〈封建制度〉の語が用いられることはほとんどなく,ヨーロッパのフューダリズム訳語として転用されている。この後者の意味での用語法も学者によって一様ではなく,やや言すれば,それぞれの学者が多少とも異なった意味でこの語を用いている。しかし,細部の違いを捨象して巨視的にみれば,ほぼ次の四つの概念類型を区別することができよう。

出典:株式会社平凡社
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精選版 日本国語大辞典

ほうけん‐せいど【封建制度】
〘名〙
① 天子・皇帝・国王などの直轄領以外の土地を、諸侯に分割領有させ、諸侯はそれをさらに臣下に分与してそれぞれ自領内の政治の実権を握る国家組織。
② 国王・領主・家臣の間に、封土の給与と忠勤奉仕を媒介として成立している、私的・人格的・階層的主従関係による統治形態。西欧では、六世紀頃に一般化。日本では、荘園制に胚胎し、鎌倉幕府の成立とともに発展、江戸幕府によって変質しながら、完成した。フューダリズム。
※日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉六「徳川政府の組立は封建制度なり」

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

封建制度
ほうけんせいど
feudalism
広義には農奴制を基礎とする中世の社会制度全般をさし,狭義には,封土 (ほうど) を媒介として結ばれた主君と家臣間の保護,軍役奉仕の双務的関係を意味する,中世社会の法制・政治制度
【西洋】ゲルマンにおこった従士制(家臣制)と,ローマにおこった主君の家臣に対する封土授与の関係である恩貸地制(ベネフィキウム)との結合した政治制度をいう。この結合は8世紀にフランクのメロヴィング朝の王および地方豪族の下で行われた。やがて国王を最高の封主とし,封建関係がしだいに下級領主におよんで,ピラミッド形の封建的階層秩序が全面的に成立した。
【中国】周代の封建制度は,外面的にはヨーロッパ中世の制度に類似するが,本質的には異なる。王と諸侯との関係は契約によって結ばれたのでなく,氏族的・血縁的関係に立脚している。周王は一族・功臣にを与えて諸侯とし,貢納と軍役の義務を負わせ,諸侯はそれを卿・大夫・士に与えた。諸侯は周王のもとで宗法によって秩序づけられ,宗廟と社稷 (しやしよく) への祭祀を行った。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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旺文社日本史事典 三訂版

封建制度
ほうけんせいど
土地を媒介として成立する政治的あるいは社会的な制度
わが国における封建制度の概念規定については,以下のような諸説がある。(1)中国周代に天子天下諸国に分け,国ごとに諸侯をおき,分権的に統治させた行政支配の形態で,つぎの秦代の郡県制度と対立する概念。江戸時代の儒学者が日本の近世社会を封建制度と理解した。(2)ヨーロッパの7〜8世紀のフランク王国などに発達したフューダリズム(feudalism)の概念で,土地の恩給制度と主従制度が結合したところに生まれる政治社会。明治時代以降,日本に西洋史学が導入されると,主君を頂点としてピラミッド的に身分秩序が構成される点が(1)に相似しているので,フューダリズムを封建制度と訳し,以後,封建制度を土地の恩給を媒介として成立する主従制度とする法制史的な概念が成立し,一般にはこの意味で理解する場合が多い。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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