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封鎖【ふうさ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

封鎖
ふうさ
blockade
海軍力によって,あるいは占領地の,沿岸に対して海から十分な実力をもって一切の交通を遮断する戦争手段。戦時封鎖において国際法上封鎖が適法であるためには,(1) 実力を用いること,(2) 封鎖宣言を行うこと,(3) 封鎖宣言の告知をすることが必要である。封鎖地域に出入しようとする船舶は,その国籍いかんにかかわらず,これを拿捕することができる。封鎖を破った船舶は没収され,積貨もまた全部没収される。船舶の乗員罪人または捕虜として取扱われることはない。平時,相手国政府の義務の不履行,不法行為に対して平時封鎖 pacific blockadeを行うことがある。この場合効果の及ぶのは相手国船舶にかぎり,臨検も第三国船舶に対しては,国籍調査のためにかぎる。相手国船舶の場合も没収せず,事件解決後返還するのを例とする。第2次世界大戦後,宣戦布告のない事実上の戦争が多いため戦時封鎖と平時封鎖の区別がつきにくくなっている。また潜水艦や航空機,ミサイルなどの進歩により,従来形の封鎖は成立しにくくなった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ふう‐さ【封鎖】
[名](スル)
出入りまたは出し入れをできないように封じ閉ざすこと。「出入り口を封鎖する」「国境封鎖
国際法で、海軍力によって相手国の港や海岸への海上交通を遮断すること。平時封鎖と戦時封鎖とがあり、前者は封鎖された国の船舶のみが捕獲の対象となる。後者はすべての国の船舶の交通を遮断するもので、経済力・軍事力の封じ込めを目的として行われる。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ふうさ【封鎖 blockade】
戦時において敵に属する,または敵の占領した地域,都市,港を外部とのあらゆる交通を絶つために(包)囲する作戦行動を一般に意味するが,海戦では,交戦国の海軍力(ときには空軍)で敵の港または沿岸部分の海上交通を妨害するための作戦をさす(海上封鎖)。海上封鎖は敵国の海上通商とくに中立国との通商の阻止をねらうもので,近世初期以降中立制度の発展に伴い,戦時禁制品制度と関連しつつ,交戦国に認められてきた交戦権一種である。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

封鎖
ふうさ

海軍力によって他の国の港や海岸への交通を阻止し、抑圧することをいう。国際法で封鎖といわれるものに、平時封鎖pacific blockadeと戦時封鎖blockade in time of warとがあるが、単に封鎖といえば戦時封鎖をさすことが多い。平時封鎖の場合には、封鎖線を越えた船舶のなかで、封鎖された国の船舶・積み荷のみを拿捕(だほ)・抑留することが認められるが、没収はできない。第三国の船舶・積み荷は拿捕・抑留することもできない。かつては平時封鎖が復仇(ふっきゅう)の手段として用いられたが、現在では復仇として武力を行使することは禁止されているから、平時封鎖も許されない。戦時封鎖の場合には、敵国の船舶・積み荷のみならず、第三国すなわち中立国の船舶・積み荷でも封鎖線を越えれば捕獲・没収される。その積み荷が戦時禁制品たると否とを問わない。敵国船舶は封鎖の有無にかかわらず原則として捕獲・没収されるから、戦時封鎖の基本的な機能はむしろ中立国船舶による対敵通商を阻止することにある。このように、戦時封鎖は中立法規に関連するものであったが、法理的にも実際上でもこの種の制度は凋落(ちょうらく)している。最近では、湾岸戦争におけるイラクに対する海上封鎖のように、国連安全保障理事会の決議に基づく制裁の一部として封鎖が行われた例がみられる。

[石本泰雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ふう‐さ【封鎖】
〘名〙
① 封じ閉ざすこと。閉ざして出入りさせないこと。
※関税法(明治三二年)(1899)五八条「税関官吏は必要と認むるときは貨物を検査若は封鎖し」 〔欧陽脩‐論史館日暦状〕
② 国際法上、交戦国の一方が艦船その他の実力で敵国、または敵国占領地への、海上からの交通を遮断すること。
※明六雑誌‐九号(1874)運送論〈津田真道〉「今や我大日本政府遠く台湾土蕃の罪を問ひ、反て自から本国京師の港口を封鎖するに類似す」
③ 交戦国または対立国の対外的経済交流を遮ること。経済封鎖。〔現代語解説(1924‐25)〕

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