●導火線【どうかせん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
導火線
どうかせん
safety fuse; fuse
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デジタル大辞泉
どうか‐せん〔ダウクワ‐〕【導火線】
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世界大百科事典 第2版
どうかせん【導火線 safety fuse】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
導火線
どうかせん
safety fuse
黒色火薬を心薬(導火線または導爆線の中央に配置され、燃焼または爆轟(ばくごう)を伝播(でんぱ)する物質)として、麻糸、綿糸、紙テープなどにより被覆した紐(ひも)状の火工品で、端から点火すると一定の速さで燃焼が伝わる。工業雷管の点火や花火の点火などに用いられる。現在用いられている導火線は、イギリスの発明家ビックフォードWilliam Bickford(1774―1834)の名にちなんでビックフォード導火線(1831年に発明)、またはその性能から安全導火線ともよばれる。
導火線はスウェーデンのノーベルの発明したダイナマイトと工業雷管とが併用されて発破(はっぱ)の重要な付属品として使われてきた。日本では、1965年(昭和40)に耐静電気雷管の市販が開始されて以来、工業雷管があまり使われなくなり、電気雷管に移行したので、発破では導火線はあまり使われなくなってきたものの、打上げ花火では現在も使用されている。
発破用導火線には炭鉱用の第1種、一般鉱工業用の第2種、および土木その他の露天用の第3種導火線の3種があるが、現在使われているのは第2種導火線のみである。
導火線の性能としては正確な燃焼秒時と立ち消えのないことが重視される。速く燃えると点火してから爆発がおこるまでに逃げ遅れるおそれがあり、立ち消えがおこると装填(そうてん)爆薬の部分的な不発残留がおこり事故のもととなるからである。現在の導火線の燃焼秒時は、1箱からとった五つの試料について1メートル当り100~140秒の範囲内にすべて入り、しかもばらつきはその平均値のプラスマイナス7%以内に入るように規定されている。
[吉田忠雄・伊達新吾]
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精選版 日本国語大辞典
どうか‐せん ダウクヮ‥【導火線】
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化学辞典 第2版
導火線
ドウカセン
safety fuse
みちび,安全導火線ともいう.火工品の一種で,工業雷管を点爆させるために用いられる.その構造は中央に黒色火薬を心薬とし,その周囲を麻糸または紙糸で被覆し,これをアスファルト類で防水被覆し,外部を綿糸などで被覆し,外部にさらにタルクまたはビニル樹脂を塗布する.JISでは第一種(炭鉱用),第二種(一般鉱工業用),第三種(土木その他露天用)に区別しているが,現在市場にあるものは,ほとんど第二種である.線径は4.6 mm 以上,燃焼速度は1 m について,100~140 s の間に入る.水深1 m の水中に置いた状態で1 h 以上放置しても燃焼性がかわらないこととなっている.以前は,爆薬類を爆ごうさせるための手段としてもっとも重要なものであったが,電気雷管の登場により,しだいに使用量が減少してきている.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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