●小さな政府【チイサナセイフ】
デジタル大辞泉
ちいさな‐せいふ〔ちひさな‐〕【小さな政府】
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世界大百科事典 第2版
ちいさなせいふ【小さな政府】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
小さな政府
ちいさなせいふ
政府による経済活動への介入を可能なかぎり減らし、市場原理による自由な競争を促すことで経済成長を図る思想・政策。具体的には国家公務員や政府予算の規模を縮小し、規制を緩和して民間企業にできることは民間企業へ移管する。税などの国民負担は少なくてすむが、公的サービスの水準も低くなる(低福祉低負担)。究極的な姿としては「夜警国家」(政府が外交、警察・軍隊のみに集中する国)がある。
「高福祉」を維持するためには、国民は「高負担」を受け入れなければならない。スウェーデン、デンマークなど北欧諸国は、高福祉高負担の「大きな政府」を揺るがない政策として取り入れている。
日本では、1980年代後半の中曽根康弘(なかそねやすひろ)内閣における国鉄、電電公社、日本専売公社などの民営化や、2000年代前半の小泉純一郎内閣での郵政民営化など、小さな政府を指向した時期がある。その後、麻生太郎内閣時に「中福祉中負担」という、あいまいなキャッチフレーズが持ち出され、「大きくも小さくもない政府」を目ざすようになった。
[編集部]
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
小さな政府
ちいさなせいふ
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