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小口【コグチ】

デジタル大辞泉

こ‐ぐち【小口】
切った所。切断面。切り口。
書物の、の部分を除いた三方の辺。上辺の天、下辺の地、背の反対側の前小口のこと。また、特に前小口をいう。
事の始まり。端緒。いとぐち。「話の小口
扱う金額・数量の少ないこと。「小口の預金」⇔大口
虎口(こぐち)」に同じ。
小口袴(こぐちばかま)」の略。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

こぐち【小口】
棒状のものを横に切った切り口。
ものの端。
物の数量や金額が小さいこと。 ⇔ 大口 -の預金 -の貸し付け
本の部分の名。製本で、本の背を除いた三方の断ち口。特に本を開く側の断ち口の部分。
袋綴じの和装本で、本文上下の切り口が見える部分。特に下の方(下小口)のみをいい、普通この部分に書名・巻数などを記す。→ 製本
物事のほんのはじまり。いとぐち。はじめ。 -のところを申しやせう/黄表紙・艶気樺焼
小口袴の略。
虎口こぐちに同じ。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

こ‐ぐち【小口】
〘名〙
① 切ったところ。切り口。切断面。横断面。切れ端。
※咄本・高笑ひ(1776)虚空「『御月さまはそばで見たら、どれほど有らうの』『あれは十方もなく長い物だ』『何さ丸いによ』『何さあれはこぐちだ』」
② 物事のはじまり。きっかけ。いとぐち。はじめ。
※浮世草子・男色十寸鏡(1687)上「いかな男をもこぐちからひとのみにしてのあいさつ也」
③ 小区分。小さな分け方。わずかなところ。小さな部分。
④ 奉書、書物などの紙の切り口。書物の背の部分以外の三方をいい、上・下を天・地、背の反対のところを前小口という。
※実隆公記‐文明一七年(1485)二月一〇日「三十冊一帖々々の小口にいろは文字書之」
⑤ ものの端。先端。
※滑稽本・古朽木(1780)二「新川新堀の問屋の数、両岸の蔵の小口(コグチ)にても知るべし」
※安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三「葱を小口(コグチ)からざくざくに切って」
⑥ 小さな口。物を食べるときなどの小さな口つき。
※日葡辞書(1603‐04)「Coguchini(コグチニ) クウ〈訳〉少しずつ食べる」
⑦ 小さな入口。また、ほんの入口のところ。
※長唄・越後獅子(1811)「室の小口に昼寝して」
⑧ 少しの量。金などの少額。
※浄瑠璃・伽羅先代萩(1785)八「何と御覧じたか。身動きならぬ此一通。ちょっと小口(こぐち)がこんな物さ」
⑨ 取引関係で、少額の売買取引をいう。〔取引所用語字彙(1917)〕
⑩ 江戸時代、江戸の町方に政令が順達される順序として、最初に通達を受けることにきめられている名主組合。〔市中取締類集‐名主取締之部八冊之内一・四・天保一四年(1843)正月一一日〕
⑪ ちょっとした弁才のある口ぶり。→小口をきく
※紫式部日記(1010頃か)寛弘七年正月一五日「うへは、御直衣、こくち奉り」

出典:精選版 日本国語大辞典
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