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小正月【こしょうがつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

小正月
こしょうがつ
1月 15日を中心とする一連の正月行事。地方によってコドシ,ワカトシ,モチイなどともいう。1月1日のいわゆる大正月に比してはるかに行事内容は豊富で,特にその年の豊凶を占う行事が多い。餅花繭玉を飾り,軟らかい木を削って稲穂の形をこしらえ,土間や庭で田植えのまねごとをするほか (→田植踊 ) ,祝い箸や祝い棒で占いやまじないをする。成木をたたく成木責めや,粥杖で嫁の尻をたたくなどの行事は,いずれも豊作多産を祈るものである。粥占などの年占もある。秋田のなまはげに代表される小正月の訪問者を迎える行事や,子供たちが村の広場に集り,注連飾りやわらを集め,竹などで小屋形のものをつくったりして燃やす左義長 (ドンド焼き) ,鳥追いもぐら打ちの行事も,小正月の特徴的な行事である。

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デジタル大辞泉

こ‐しょうがつ〔‐シヤウグワツ〕【小正月】
陰暦の1月15日、またはその前後数日の称。小年(こどし)。二番正月若年(わかどし)。 新年》大正月

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世界大百科事典 第2版

こしょうがつ【小正月】
1月15日を中心とする新年の行事。1月1日の大正月に対する呼名。十五日正月ともいう。前夜十四日年越しといい,年越しの一つに数える。小正月で,正月行事は終わると考えるのが普通である。15日の朝,を食べる習慣は全国に広く,小豆粥にしているところが多い。15日のは歴史的にも古く伊勢神宮の《皇太神宮儀式帳》(804)に〈御粥〉とあり,《土佐日記》承平5年(935)のに小豆粥が見える。この日に用意する粥杖で,女のしりをたたく嫁たたき風習も,すでに《枕草子》に登場する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

こしょうがつ【小正月】
1月1日の大正月に対して、1月15日を中心にした数日をいう。農耕に関する様々な予祝・年占としうらの行事や、鳥追い・どんど焼き・なまはげなどの行事が行われる。二番正月。 [季] 新年。 松とりて世こゝろ楽し- /芭蕉

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日本大百科全書(ニッポニカ)

小正月
こしょうがつ
元旦(がんたん)正月に対して正月15日をいう。女正月ともいい、多くの行事の行われる日である。花正月といわれるように、14日に楊(やなぎ)やヌルデの木を切ってきてそれを削り、小さな花をつくり、粟穂稗穂(あわぼひえぼ)、稲の花などといって飾っておく。また物作りといって木の枝に餅(もち)や団子を刺して座敷に立て、豊作を祈願する。養蚕をやっている所では餅で繭玉(まゆだま)をつくって飾り木に成らせる。王朝時代には主水司(もいとりのつかさ)から七種粥(ななくさがゆ)を献上する儀があったが、民間では小豆粥(あずきがゆ)をたく。この粥をたく前に早稲(わせ)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)を表す早中晩3本の竹筒を入れておき、炊き上がり後その中に入っている粥の多少によって作物のできを占っている(粥占(かゆうら))。ほかにこの「世の中ためし」という年穀の豊凶を占うものに、白米を敷いたお膳(ぜん)の上に早中晩の三つの餅をのせ、餅に着いた米粒の多少によってその年の稲のできを占う年占(としうら)の行事も行われる。
 小正月の行事には子供の活躍するものが多い。この日は道祖神を祀(まつ)り火焚(た)きをするのであるが、その前に子供たちは家々を回って門松(かどまつ)や正月の飾り物を集めていく。小正月の行事に子供たちの籠(こも)る正月小屋をつくる所が各地にある。子供たちはこの中に泊まって餅を焼いて食べ、鳥追いの歌をうたったりする。サイト小屋という地方が多いが、北陸地方から東北地方の南部では鳥小屋といっている。秋田県ではカマクラという雪小屋の行事が有名である。雪穴の中に水神様を祀っている。サエノカミの火焚きはトンド、サギチョウ、オンベなどのほか、信州ではサンクロウ、北九州ではホッケンギョウといっている。この火に当たると風邪をひかないといい、また習字の紙をくべてそれが高くあがると字が上手になるという。正月14日にヌルデの木などで祝い箸(ばし)とか祝い棒をつくる例が各地にある。ヨメタタキ棒などといって子供が新婦の尻(しり)をこれでたたく。子供ができるまじないという。
 小正月には若者が家々を訪れ、お祝いといって簡単な藁(わら)製品などを持って行って餅をもらってくる風習が全国各地にある。晩方に戸をたたいて訪れるのでホトホトとかコトコトとかトタタキとかいい、蓑笠(みのかさ)を着ているのでカセドリという土地もある。土佐ではカユツリといっている。訪問者は顔を隠しているが、水をかけられたりする。秋田県の男鹿(おが)半島のなまはげ、石川県能登(のと)半島のアマメハギ(アマミハギ)などは、青年が蓑を着て鬼の面をかぶり、家々を訪れ、怠け者はいないかといって家中を探し回る。ナマミもアマメも怠け者の足にできる火斑(ひだこ)のことで、それを剥(は)ぎ取って食うといって懲らすので、子供たちは恐れ、おとなしくなる。なお、なまはげやアマメハギは「来訪神:仮面・仮装の神々」を構成する行事の一つとして、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されている。また小正月には果樹責めという行事がある。主人が斧(おの)を持って、柿(かき)の木などに、「成るか、成らぬか」といい、「成らねば切り倒すぞ」と脅す。すると子供が木の後ろに立って「成ります成ります」と答える。豊熟を期待する呪法(じゅほう)で、イギリスなどでもリンゴの木に対して行われている。[大藤時彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

こ‐しょうがつ ‥シャウグヮツ【小正月】
〘名〙 陰暦で、一月一日の大正月に対し、一月一五日の称。また、一月一四日から一六日までをいう。この日、繭玉(まゆだま)を飾ったりどんど焼きを行なったりする。小年(こどし)。二番正月。若年(わかどし)。《季・新年》
※雑俳・奈良土産(1694)「嘉例にて・天窓はられし小正月」

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