●小説神髄【しょうせつしんずい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
小説神髄
しょうせつしんずい
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デジタル大辞泉
しょうせつしんずい〔セウセツシンズイ〕【小説神髄】
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世界大百科事典 第2版
しょうせつしんずい【小説神髄】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
小説神髄
しょうせつしんずい
坪内逍遙(しょうよう)の小説論。1885年(明治18)9月~86年4月、松月堂刊。全9冊。86年5月、上下2巻の合本刊行。著者名坪内雄蔵。東京大学時代からの小説探求をイギリスの諸文献、『ブリタニカ』などから得た知識をもとに組織した日本最初の体系的小説論である。上巻は原理編。人知と文化の発達とともに発達してきた文学の頂点にたつ小説、その小説によって可能となる人間世界の観察、という基本認識を通し、小説の自立と必要を強調した。全5章の中心が「小説の主眼」。「人情」の模写を通して人生の因果の理法と人間界の構造を照出し、人生批評たらしめるという主旨は、近代小説の骨格をとらえている。下巻は技術編。文体、脚色、主人公論など6章。小説という虚構を描写の真実性で支える配慮が潜在している。日本近代小説展開の導因となったが、人間心理の描出をもって人間世界の深さを計ろうとする理論深度に、不変の意義がある。
[中村 完]
『『現代日本文学大系1 坪内逍遙他集』(1971・筑摩書房)』
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精選版 日本国語大辞典
しょうせつしんずい セウセツ‥【小説神髄】
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旺文社日本史事典 三訂版
小説神髄
しょうせつしんずい
1885〜86年刊。上下2巻。江戸文芸にみられる戯作 (げさく) 性・勧善懲悪主義を排し,文学そのものの自律的価値と心理・感情をありのままに描写する写実主義を提唱した。日本近代文学の出発点を画した先駆的著作。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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