●小野妹子【おののいもこ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
小野妹子
おののいもこ
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デジタル大辞泉
おの‐の‐いもこ〔をの‐〕【小野妹子】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
小野妹子 おのの-いもこ
推古天皇15年(607)聖徳太子の命により「日出(い)ずる処の天子,書を日没する処の天子に致す」という国書をもって隋(中国)に派遣され,16年隋使の裴世清(はい-せいせい)をともなって帰国。隋の返書の尊大さをあやぶんでか,帰国途中返書をうしなったとして提出しなかった。同年僧旻(みん),高向玄理(たかむこの-くろまろ),南淵請安(みなぶちの-しょうあん)ら留学生,学問僧とともにふたたび隋にむかい,17年帰国した。隋では蘇因高(そ-いんこう)とよばれた。
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世界大百科事典 第2版
おののいもこ【小野妹子】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
小野妹子
おののいもこ
生没年不詳。飛鳥(あすか)時代の遣隋使(けんずいし)。隋では「小妹子」を字音でいいかえ蘇因高(そいんこう)とよんだ。607年(推古天皇15)聖徳太子が隋と国交するにあたり、第1回遣隋使となり通訳鞍作福利(くらつくりのふくり)を従えて渡海した。『隋書』倭国(わこく)伝に「大業三年(607)、其ノ王多利思比孤(たりしひこ)(聖徳太子)、使ヲ遣シテ朝貢ス」とあり、朝廷の使者は「聞ク、海西ノ菩薩(ぼさつ)天子、重ネテ仏法ヲ興スト。故ニ遣シテ朝拝セシメ、兼ネテ沙門(しゃもん)数十人、来ッテ仏法ヲ学ブ」と述べたとあるので、小野妹子は学問僧数十人を伴っていたのである。また国書に「日出ズル処ノ天子、書ヲ日没スル処ノ天子に致ス。恙(つつが)無キヤ」とあったので、煬帝(ようだい)はこれをみて悦(よろこ)ばず、鴻臚卿(こうろけい)に「蛮夷(ばんい)ノ書、無礼ナル者有リ。復(ま)タ以(も)ッテ聞スル勿(なか)レ」といったという。翌年隋使裴世清(はいせいせい)を連れて帰朝したが、煬帝からの国書は百済(くだら)人に奪い取られたと称して献上しなかった。そのため群臣議して妹子の責任を問い、流刑に処すべきだとしたが、推古(すいこ)天皇は妹子の書を失う罪を許した。608年9月、裴世清の帰国に際し、ふたたび大使となり、小使吉士雄成(きしのおなり)、通事鞍作福利とともに隋に渡った。僧旻(みん)、高向玄理(たかむこのくろまろ)、南淵請安(みなみぶちのしょうあん)らの学問僧、留学生も入隋した。妹子らは翌年9月に帰朝したが、福利のみは帰国しなかった。その後、妹子は大礼から大徳冠に昇進したらしい。妹子の子に小野朝臣(あそみ)毛人(えみし)がある。
[志田諄一]
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精選版 日本国語大辞典
おの‐の‐いもこ【小野妹子】
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旺文社日本史事典 三訂版
小野妹子
おののいもこ
7世紀の官人で,2度派遣された遣隋使
近江滋賀郡小野の豪族。607年聖徳太子の派遣した遣隋使として隋におもむき,「日出づる処の天子……」に始まる国書を呈し,隋の煬帝 (ようだい) の怒りをかった。608年隋使裴世清 (はいせいせい) を伴って帰国した。同年裴世清の帰国に際し高向玄理 (たかむこのげんり) ・南淵請安 (みなぶちのしようあん) ・僧旻 (みん) らの留学生・学問僧を伴って再び隋に渡り,翌年帰国した。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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