●尾毛【びもう】
世界大百科事典 第2版
びもう【尾毛 cercus】
昆虫の末端体節(第10または第11腹節)の背板に生じる1対の突起をいい,腹節付属肢の変形したもので,多くの成虫や幼虫に見られる。バッタの尾毛は無節で短いが,コオロギ類のそれは長い。ゴキブリ類では多数の環節からなるものが多い。シミやイシノミ類では長くて3本あり,カゲロウ類は2~3本で,体長よりも長い。ハサミムシ類の尾毛は変形して,無節で堅い尾鋏(びきよう)となる。尾毛の形態は群や種の分類学上の特徴になっている。
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