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屋久島【やくしま】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

屋久島
やくしま
鹿児島県南部,佐多岬南方約 60kmの海上に浮かぶ。行政上は屋久島町に属する。大部分は白亜紀層を貫いた花崗岩からなる険しい山地で,宮之浦岳(1936m),永田岳(1886m),黒味岳(1831m)の屋久三山をはじめ,1000m以上の高峰が多い。北東部から東回りに南西部までは海岸段丘が発達し,段丘面に耕地と集落が点在する。北部に宮之浦港と屋久島空港があり,鹿児島本島を結ぶ。年降水量平地では約 4500mm,山地では 8000~1万mmに達する多雨地帯で,気温も高く亜熱帯気候の特色を示すが,山地では冬季積雪をみる。植生も変化に富み,特に屋久杉は有名。農林業が行なわれ,ポンカンパイナップルサトウキビを産し,屋久杉の加工品は特産。南岸に尾之間温泉,平内海中温泉,湯泊温泉などがある。島の約 40%が屋久島国立公園に属する。1993年国際連合教育科学文化機関 UNESCO世界遺産条約に基づき世界遺産の自然遺産に登録。2005年には,アカウミガメ産卵で知られる北西部の永田浜がラムサール条約に登録された。面積 504.55km2。人口 1万3706(2000)。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

屋久島
鹿児島県大隅半島の南にあり、面積約500平方キロ。推定樹齢2千年を超える「縄文杉」をはじめ、多くのスギ巨木で知られる。九州最高峰の宮之浦岳(1936メートル)などがあり、「洋上アルプス」とも呼ばれる。島の約2割の地域が93年、世界遺産に登録された。
(2007-12-11 朝日新聞 朝刊 鹿児島全県 1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

やく‐しま【屋久島】
鹿児島県南部、佐多岬の南方海上にある島。面積503平方キロメートル。ほぼ円形をしており、中央には宮之浦岳がそびえる。年間を通して降水量が多い。島全域が屋久島国立公園に属する。屋久杉原始林の広がる区域は平成5年(1993)世界遺産(自然遺産)に登録された。また平成17年(2005)には北西部の砂浜ラムサール条約に登録されている。

出典:小学館
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世界遺産詳解

やくしま【屋久島】
1993年に登録された日本の世界遺産(自然遺産)で、鹿児島県大隅(おおすみ)諸島に属する島。九州最南端佐多(さた)岬の南約60kmに位置し、屋久島町にある。中央に宮之浦岳(標高1935m)がそびえ、年降水量は日本一。島全体の面積は504.8km2で、そのうち107.47km2が登録対象となった。霧島屋久国立公園に含まれる。樹齢7200年といわれる縄文杉をはじめとした屋久杉、亜熱帯から亜寒帯におよぶ植物相といった類例を見ない自然景観などが評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はYakushima

出典:講談社
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世界大百科事典 第2版

やくしま【屋久島】
鹿児島県南部,大隅諸島中の島。大隅半島の南端から南へ約60km,種子島の南西約20kmに位置し,面積503km2,周囲約105kmの五角形状の島である。熊毛郡に属し,北半の上屋久町と南半の屋久町に分かれる。人口約1万3430(1995)。古第三紀層とそれを貫く花コウ岩層からなる高峻な島で,最高所は九州一の標高をもつ宮之浦岳(1935m)。これを取り巻くようにして永田岳(1886m),黒味岳(1831m)などがあり,いわゆる八重岳を構成している。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

やくしま【屋久島】
鹿児島県大隅諸島の一島。面積503平方キロメートル。九州の最高峰宮之浦岳(海抜1936メートル)がある。屋久杉を産する。林業が盛ん。
鹿児島県大隅諸島の屋久島と口永良部島からなる町。屋久杉などの特異な自然環境により世界的に知られている。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

屋久島
やくしま
鹿児島県佐多岬の南約60キロメートルの洋上(北端が北緯30度30分付近)に位置する、ほぼ円形の島で大隅諸島(おおすみしょとう)の1島。面積504.88平方キロメートル。最高点は宮之浦岳(みやのうらだけ)の1936メートル、九州の最高地点である。鹿児島県熊毛(くまげ)郡屋久島町に属する。東方20キロメートルにある種子島(たねがしま)が細長い低平な地形であるのとは対照的に、本島には1000メートルを超す山峰が30座以上もあり、急峻(きゅうしゅん)な地形の山岳島である。北西部の一部を除き島の周囲には基盤をなす熊毛層群(白亜紀から古第三紀)や段丘堆積(たいせき)物がみられるが、内側の山地はすべて貫入した花崗(かこう)岩類で覆われる。種子島との地形・地質上の相違はこの貫入岩の有無に起因する。本島の気候は、これら地形的特異性と相まって複雑である。降水量の多いことはよく知られ、海岸部の平年値でも4000ミリメートルを超える。内部の高地では、その2倍以上とも推定される。これは「屋久島では月に33日雨が降る」という俗諺(ぞくげん)に言い表されるように、降水日数の多いことによる。山と水の島とよぶにふさわしい。気温は、海岸部では年平均19℃ぐらいで最寒月でも10℃を下回る日は少ない。しかし、内部ではその高度のため降雪や積雪もある。これら地形や気候条件により、植生分布に著しい特色がある。縁辺の200メートルまでは、アコウ、ガジュマル、ヘゴなどの亜熱帯植生、200~800メートルは、クス、シイなど暖帯林、そこから1600メートルまでがヤクスギ帯、それ以上がシャクナゲ、ヤクザサ帯となっている。農業は縁辺部の海岸段丘上で行われ、サトウキビ、サツマイモ、タンカン、ポンカンなどの柑橘(かんきつ)類、ガジュツなどが栽培される。集落は、島の内部が国有林であるため、すべて海岸部に分散立地する。人口1万3375(2009)。屋久島国立公園に属し、動・植物相の観賞や登山を目的とする観光客が多い。鹿児島市から毎日船便があり飛行機も利用できる。[塚田公彦]

植生

屋久島には亜熱帯から亜寒帯にわたって生育する多様な植物群落が一定の垂直分布を示しながら凝集している。多量の降水量と花崗岩起源の貧養性の母岩(ぼがん)のため、中腹以上には針葉樹林がよく発達し、なかでも樹齢2000年以上ものヤクスギの自然林(タカサゴシダ‐スギ群集他)の生育はきわめて顕著である。さらに高海抜地にはヤクシマシャクナゲ、ヤクシマダケ、イッスンキンカといった同島固有の群落が発達している。「屋久島スギ原始林」は特別天然記念物。なお、屋久島は1993年(平成5)、世界遺産の自然遺産として登録されている(世界自然遺産)。また、屋久島北西部の永田浜は、2005年にラムサール条約登録湿地となった。[奥田重俊]
『日下田紀三著『屋久島の自然』(1984・八重岳書房) ▽松田幸治著『屋久島――自然と文化』(1985・南国出版)』

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事典・日本の観光資源

屋久島
(鹿児島県熊毛郡屋久島町)
日本の重要湿地500」指定の観光名所。

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事典 日本の地域遺産

屋久島
(鹿児島県熊毛郡屋久島町)
世界遺産」指定の地域遺産。
屋久島は九州本島最南端から60km南の東シナ海と太平洋の間に位置する面積約500k【m2】の島。その約2割にあたる約1万747haが世界遺産リストに登録されている。登録地域には国立公園や森林生態系保護地域の一部のほか、原生自然環境保全地域と国指定の天然記念物(屋久島スギ原始林)の全部が重複しており、海岸線近くの亜熱帯的な要素を含む照葉樹林帯から、山岳部のスギ林帯、ヤクシマダケ草原帯までが含まれている。1980(昭和55)年に屋久島ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)に登録されている

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精選版 日本国語大辞典

やく‐しま【屋久島】
鹿児島県大隅諸島にある島。宮之浦岳(一九三五メートル)、黒味岳(一八三一メートル)、永田岳(一八八六メートル)などの高山から成り、亜熱帯植物が繁茂する多雨地。標高一〇〇〇メートル以上の屋久杉の原始林は特別天然記念物。大部分は霧島屋久国立公園に含まれる。面積五〇三平方キロメートル。平成五年(一九九三)、世界遺産として登録された。

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旺文社日本史事典 三訂版

屋久島
やくしま
鹿児島県南方洋上にある円形の島。大隅諸島の一つ
日本書紀推古天皇の条に掖玖 (やく) 人来朝のことがみえ,天武朝(673〜686)以後,遣唐使の南方航路安全の中継地として勢力範囲に入れられた。中世には種子島氏領有。近世には島津氏直轄地となった。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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