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屋敷神【やしきがみ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

屋敷神
やしきがみ
屋敷の一角または屋敷の付属地域に祀られている神。一般に屋敷と土地を守護する神とされる。現在最も多くみられるのは,各家に祀られる屋敷神であるが,原初的な型は,本家にある屋敷神をその一族守護神として祀るものであった。一族の結合がゆるんで,本家を中心とする旧家だけで祀る形となり,分家が独立して次第に各戸で祀るようになった。屋敷神の祭りは,春は旧暦2月,秋は旧暦 10月または 11月に行われるのが通例で,田の神山の神交代の時期と一致する。また祭神を家の開拓先祖とか祖霊とする場合もあり,祖霊信仰との関連を示している。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

やしき‐がみ【屋敷神】
屋敷内の一隅に祭る神。稲荷熊野明神などが多い。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

やしきがみ【屋敷神】
屋敷すなわち宅地内の一隅やこれに接続した小区画に,小祠を構えあるいは古木や石などを依代(よりしろ)にするなどしてまつられている神をいう。
[日本]
 屋敷神という呼称は学術用語で,実際には地方ごとにウジガミ,ウチガミ,チジン(地神),荒神(こうじん),イワイジン(祝神)などの呼称があり,さらにまたまつられている神に即して稲荷,熊野など雑多な神名で呼ばれている。屋敷神呼称の雑多性は,勧請神進出の事実を示すとともに,修験巫女(みこ)など信仰伝達者の活躍を物語るものと推定される。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

やしきがみ【屋敷神】
屋敷地の一隅やその隣接地にまつる神。山の神・稲荷などをまつることが多い。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

屋敷神
やしきがみ
宅地内の一隅や宅地続きの小区画に祀(まつ)られている神をいう。屋敷神というのは学術語であって、実際には地方ごとにさまざまな呼称が行われている。祭神としては、全国的にみて稲荷(いなり)が優勢であるが、そのほか神明(しんめい)、祇園(ぎおん)、熊野(くまの)、天王、白山、八幡(はちまん)、山の神などさまざまである。このような祭神の雑多性は、勧請神進出の事実を示すとともに、修験(しゅげん)、巫女(みこ)、念仏など信仰伝達者の活躍を物語るものと考えられる。
 次に祭祀(さいし)者の範囲という観点からみると、屋敷神には次の三つの類型が指摘できる。(1)村落内のほとんど各戸で屋敷神を祀る型で、これを「各戸屋敷神」とよぶ。(2)村落でも特定の旧家・本家筋に限って祀る型で、これを「本家屋敷神」とよぶ。(3)本家の屋敷神を同族が参加して祀る型で、これを「一門屋敷神」とよぶ。この三つの類型は、いずれも全国的な規模で分布している。この三者の関係については、一門屋敷神の祭祀組織がもっとも古い形で、それが同族結合の崩壊、分家群の脱落によって、本家屋敷神へ移行するとともに、分家の実力が台頭し、家意識が高まり、同族結合の枠が崩れることによって、各戸屋敷神へ分化する傾向をたどったものと考えられる。屋敷神の神格については、一般神、自然神を祀るとする土地も多いが、また祖先神を祀るとする土地も広い分布を示している。ことに家代々の死者が屋敷神になるとの伝承があったり、屋敷神と墓との密接な関係を示す資料も少なくない。そこで屋敷神の祖霊的性格ということが、大きな問題になってくる。[直江広治]
『直江広治著『屋敷神の研究』(1966・吉川弘文館)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

やしき‐がみ【屋敷神】
〘名〙 屋敷内の一隅にまつった神。稲荷(いなり)・八幡・熊野・神明・秋葉などを勧請(かんじょう)したものや祭神不明のものもある。
※氏神と氏子(1947)〈柳田国男〉一九「村々の氏神の社、又めいめいの屋敷神」

出典:精選版 日本国語大辞典
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