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履行不能【りこうふのう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

履行不能
りこうふのう
Unmöglichkeit der Leistung
成立時には履行可能であった債権 (債務) の履行が,債務者めに帰すべき事由によって履行不可能になること。債務不履行一種家屋売主が不注意で家屋を全焼し,買主に引渡せない場合など。履行不能は,目的物の滅失など物理的不能だけに限らず,債権の内容によっては,履行期に債務者が病気,破産などで債務の履行不能の状態が生じうるし,また,土地の売主が買主以外の第三者に目的の土地を二重売買したうえ,登記まで済ませてしまったような場合も履行不能といえる。なお,履行不可能な状態が債権の成立前から存在していた (原始的不能) 場合は,債権が成立しないので履行不能の問題は生じない。債権成立後に履行不能な状態が生じた (後発的不能) 場合でも,それが債務者の責めに帰すべからざる事由によるときは,履行不能でなく危険負担の問題である。履行不能の場合,債権者は債務者に履行に代る損害賠償 (填補賠償) を請求しうるほか,契約によって生じた債権の履行不能の場合は,契約の解除権が発生する (民法 543) 。

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デジタル大辞泉

りこう‐ふのう〔リカウ‐〕【履行不能】
債務不履行の一。債権成立のときは履行が可能であったが、その後発生した債務者の責めに帰すべき事由によって履行が不能となること。債権者塡補(てんぽ)賠償の請求ができる。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

りこうふのう【履行不能】

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

履行不能
りこうふのう

債務者が債務の履行をできなくしてしまうことをいう。債務不履行の一態様である。たとえば、建物の売り主が買い主に引渡しをする前に失火によって焼失させたとか、二重売買をして登記も他に移転してしまったときは、売り主の履行不能となる。履行不能により損害賠償義務(民法415条)と債権者の契約解除権(同法543条)が生ずる。履行できなくなったことにつき、債務者に過失がないときは履行不能とならず、危険負担の問題(同法534条以下)となる。たとえば家屋の売買契約において引渡し前に類焼で焼失してしまったときは、売り主の引渡義務は消滅するが、買い主の代金支払義務はそのまま残る。なお履行不能ということばは、危険負担における給付不能の意味に用いることがあるが、一般には債務不履行の一態様としての履行不能の意味に用いる。

[伊藤高義]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

りこう‐ふのう リカウ‥【履行不能】
〘名〙 債務成立の当時には履行可能であったが、のちに債務者側の責に帰すべき事由によって履行が不可能になること。債権者は債務者に対して、損害賠償を請求し、または契約を解除することができる。

出典:精選版 日本国語大辞典
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