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山伏【ヤマブシ】

デジタル大辞泉

やま‐ぶし【山伏/山×臥】
山野に住んで修行する僧。
修験者(しゅげんじゃ)のこと。
山野に野宿すること。また、その人。
「―も野伏もかくて心満つ今は舎人(とねり)のねやぞゆかしき」〈拾遺・雑下〉

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

やまぶし【山伏】
山岳で修行することによって超自然的な力を体得し,その力を用いて呪術宗教的な活動を行うことをとする修験道の宗教的指導者。山に伏して修行することから山伏と呼ばれた。山臥とも書く。また験を修めた者という意味で修験者,一宗一派にかたよらず諸山を歴訪するところから客僧ともいわれる。 日本では古来山岳は霊地としてあがめられていたが,奈良時代以降仏教や道教の影響で山岳で修行し,験力をえて呪術を行う者があらわれてきた。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

山伏
やまぶし
修験道(しゅげんどう)の宗教的指導者。山岳で修行することによって超自然的な力を体得し、その力を用いて呪術(じゅじゅつ)宗教的な活動を行う宗教者で、山に伏して修行することから山伏といわれた。山臥とも書く。また験を修めた者という意味で修験者、一宗一派によらず諸山を歴訪することから客僧ともいわれる。教義的には、山伏の山の字は報身・法身(ほっしん)・応身の三身即一、伏は人と犬の2字を組み合わせるゆえ、無明(むみょう)(犬)法性(ほっしょう)(人)不二(ふに)を示すとされている。この2字によって山伏が大日如来(だいにちにょらい)と同一の性格をもち、成仏しうる存在であることを説明しているのである。
 山伏は鈴懸(すずかけ)を着、結袈裟(ゆいげさ)をかけ、頭に斑蓋(はんがい)と頭巾(ときん)、腰に貝の緒(お)と引敷(ひっしき)(坐具(ざぐ))、足に脚絆(きゃはん)を着けて八つ目の草鞋(わらじ)を履き、笈(おい)と肩箱(かたばこ)を背負い、腕に最多角(いらたか)の数珠(じゅず)を巻き、手に金剛杖(こんごうづえ)か錫杖(しゃくじょう)を持って法螺(ほら)を吹くという独自の服装をしている。教義上では、鈴懸や結袈裟は金剛界と胎蔵界、頭巾は大日如来、数珠・法螺・錫杖・引敷・脚絆は修験者の成仏過程、斑蓋・笈・肩箱・貝の緒は修験者の仏としての再生というように、この衣装の着用によって、山伏が大日如来や金胎の曼荼羅(まんだら)と同じものとなり成仏しうることを示すと説明されている。山伏がもっとも活躍したのは中世期で、吉野(よしの)(奈良)、熊野(くまの)(和歌山)、白山(はくさん)(石川・岐阜)、羽黒(はぐろ)山(山形)、英彦(ひこ)山(福岡)などを跋渉(ばっしょう)して修行、加持祈祷(かじきとう)や調伏(ちょうぶく)などの活動を行い、戦乱などの際は従軍祈祷師や間諜(かんちょう)として活躍した。しかし近世以降は遊行(ゆぎょう)を禁止され、町や村に定着して巷(ちまた)の祈祷師的存在になっていった。[宮家 準]
『和歌森太郎著『修験道史研究』(1972・平凡社) ▽宮家準著『山伏――その行動と組織』(1973・評論社) ▽五来重著『修験道入門』(1980・角川書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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事典・日本の観光資源

山伏
(山梨県南巨摩郡早川町)
山梨百名山指定の観光名所。

出典:日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」
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旺文社日本史事典 三訂版

山伏
やまぶし
修験道に基づき,山岳で修行する者
修験 (しゆげん) 者ともいい,「山臥」とも書く。修行によって験力を得,それによって加持祈禱を行う。奈良時代の役小角 (えんのおづぬ) を始祖と伝える。中世には熊野を中心とする天台系山伏(本山派)と,吉野を中心とする真言系山伏(当山派)とがあった。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

山伏
やまぶし
修験者」のページをご覧ください

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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