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山名氏【やまなうじ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

山名氏
やまなうじ
室町時代の守護大名室町幕府の四職 (→三管四職 ) の一家。清和源氏新田義重の長子義範が上野国多胡郡山名に住し山名三郎を称したのに始る。鎌倉時代には里見氏,大館氏らとともに新田氏を惣領家と仰ぎ,南北朝時代には足利方に属して侍所の所司となり,また但馬因幡など 11ヵ国の守護を兼ね六分一殿と称せられた。明徳の乱一族相争い,伯耆,因幡,但馬3国が残るのみとなり勢力は一時衰えたが,嘉吉の乱に際し持豊 (宗全) が勢力を回復。応仁の乱には持豊が西軍の大将となって細川勝元対立。乱後は衰勢し,やがて徳川家康に仕えて但馬村岡 6700石を与えられ,交代寄合となった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版

やまなうじ【山名氏】
南北朝・室町時代の守護大名(図)。室町幕府の四職(ししき)家の一つ。上野国山名郷を名字の地とする新田氏一族(義重の子義範が)であるが,元弘の乱で山名政氏,山名時氏父子は足利高氏(尊氏)に従い活躍する。1337年(延元2∥建武4)には時氏が伯耆の守護職に任され,名和氏ら南朝勢力を一掃する。観応の擾乱(かんのうのじようらん)期には時氏は直義(ただよし)党に属して分国伯耆に拠り,足利直義の養子直冬(ただふゆ)を盟主とし,文和年間(1352‐56)には2度にわたって南朝軍として京都に攻め込み,一時占領する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

山名氏
やまなうじ

室町時代の守護。四職(ししき)家の一つ。清和源氏(せいわげんじ)新田(にった)氏の一族。家祖は義重(よししげ)の男義範(よしのり)で、上野国(こうずけのくに)多胡(たご)郡山名郷(群馬県高崎市山名町)に住し、山名三郎と称した。治承(じしょう)・寿永(じゅえい)の乱で活躍した義範は伊豆守(いずのかみ)に任じ、以後山名氏は幕府引付衆(ひきつけしゅう)などにも名を連ね、新田一族として重きをなした。義範7代後の時氏(ときうじ)は、南北朝内乱で足利尊氏(あしかがたかうじ)方に属し、山陰・山陽地方で活躍する。観応(かんのう)の擾乱(じょうらん)では足利直義(ただよし)方に属し、直義没後にいったんは南朝方となったが、1363年(正平18・貞治2)足利義詮(よしあきら)に帰順して、伯耆(ほうき)・丹後(たんご)など5か国の守護職に補されて大守護となり、子息らは侍所所司(さむらいどころしょし)などの要職についた。さらに山陰出雲(いずも)・畿内(きない)の守護職を得て、一族で11か国守護となり六分一殿(ろくぶんのいちどの)と称された。将軍義満(よしみつ)の大守護抑圧政策と一族争いが絡んで起こった1391年(元中8・明徳2)の明徳(めいとく)の乱の結果、但馬(たじま)・伯耆・因幡(いなば)以外の守護職は没収されたが、嘉吉(かきつ)の乱(1441)などで勢力を回復し、細川氏と並ぶ強勢となった。しかし応仁(おうにん)の乱(1467~77)後は下剋上(げこくじょう)により急速に衰えた。近世では交代寄合の格として6700石を与えられた。なお南北朝末期ごろ鎌倉府の有力者としてみえる山名氏が、時氏系統かどうか不詳である。明治になって男爵を与えられた。

[田沼 睦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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旺文社日本史事典 三訂版

山名氏
やまなし
室町時代の守護大名。室町幕府の侍所所司で,四職家の一つ
清和源氏の新田氏の一族。南北朝時代,足利氏に属し,時氏は因幡 (いなば) ・伯耆 (ほうき) (ともに鳥取県)の守護となり,一族で11カ国の守護職を有し「六分一衆」といわれた。足利義満挑発によって一族が争った1391年の明徳の乱で氏清らが討たれて,因幡・伯耆・但馬の3国を残すのみとなったが,持豊(宗全)のとき,嘉吉の乱(1441)のによって勢力を回復。応仁の乱(1467〜77)では細川勝元と対立し西軍の主将として活躍したが,乱後急速に没落した。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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