●山火事【やまかじ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
山火事
やまかじ
forest fire
一般に森林火災のことをさすが,消防法 (昭和 23年法律 186号) では林野火災という。燃える部位により地中火,地表火,樹冠火,樹幹火と区別する。原因には落雷,火山噴火,摩擦などによる自然的なものもあるが,大部分は人為的な失火による。特に焚火,たばこ,火入れ,炭窯などの不注意によるものが多い。 1990年の出火件数は 2858,焼損面積 1333ha,損害額4億 7000万円となっているが,損害額は焼失した林木に限られており,土壌保全や風致上の被害は含まれていない。道路網の整備,レジャー人口の増加に伴い入林者による出火の機会が増大している。
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デジタル大辞泉
やま‐かじ〔‐クワジ〕【山火事】
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世界大百科事典 第2版
やまかじ【山火事 forest and wilderness fire】
森林火災,林野火災ともいい,森林,牧野,原野の火災をいう。農作業のたき火,ハイカーのタバコ,造林のための火入れなど,ほとんどが人為的な原因でおこる。また,昔多かった機関車からの飛火にかわって,自動車から捨てられたタバコによる火災が増している。季節的には,地表物が枯死して乾燥している時期が危険性が高く,四国,九州では3月,関東以南で4月,関東以北と北海道では5月に最も多い。出火しやすい時間は10時から16時の間である。
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精選版 日本国語大辞典
やま‐かじ ‥クヮジ【山火事】
〘名〙 山で起きた火事。山焼け。山び。山燃え。《季・冬》
※田舎教師(1909)〈田山花袋〉二三「赤城山なア、山火事だんべい」
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日本大百科全書(ニッポニカ)
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