@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

山袴【やまばかま】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

山袴
やまばかま
もんぺ軽衫 (かるさん) ,ゆきなど地方によって多くの呼称のある労働着の一種。上袋の両脇を裂き,紐で結ぶようになっている。北海道,東北信越北陸などの積雪地帯で多く着用されるが,防寒より和服の労働着として重宝がられ,昭和の初期までは男も着用した。今日でも農山村では女性の労働着として着用されている。朝鮮半島や中国の山間部でもこれに似たものがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

やま‐ばかま【山×袴】
仕事着としてはく腰板のないカルサン裁(た)っ着け袴もんぺなどをいう。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

やまばかま【山袴】
主として地方農山村に住む農民が,男女にかかわらず日常生活あるいは農耕その他の労働に際して着用した(はかま)の一種。一方,都市にあっては,特殊な仕事に従事する職人が着用した下半総称。現在では一部の農民および職人に限られ,またまれに老人層に見られる程度である。しかし,日本での服装は古くより上下に分かれた二部式であったことから,下衣の袴は服装構成上重要なものであった。山袴はこれら袴類の起源系譜を解明するうえで,貴重な資料と考えられる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

やまばかま【山袴】
労働用の袴。腰ひもが前後に分かれ、腰板のつくものもある。もんぺ・たっつけの類。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

山袴
やまばかま
農山村の農民が仕事をする際に着用する袴の総称。座敷袴に対する語。この袴は地方により、もんぺ、かるさん、裁着(たっつけ)、裾細(すそぼそ)、でたち、またしゃれなど、さまざまのことばが使われている。いずれも4枚はぎと襠(まち)があるのが特色。材料は総じて木綿の縦縞(たてじま)が主で、絣(かすり)はその次である。だいたいは腰板がなく、袴をはく際には後ろをすこし引き下げて紐(ひも)で結ぶ。
 その被服構成にはそれぞれ相違があり、裁着は、武士の立付(たっつけ)から転じたもので、四幅(よの)袴の裾(すそ)に脛巾(はばき)を縫合させたところに特色があり、かるさんは、南蛮人の袴に類似しているところから名づけられたものである。裾細は、袴の裾にいくにつれて細くなった仕立て。でたちは、出て立つときに着用するという袴の意、またしゃれは、「ちょっとお待ちください」という語から出たもので、宮城・福島県境で用いられた。会津地方で、山袴をサルッペというのは、猿袴(さるばかま)のことで、猿回しの猿がはくような袴の意である。いずれも郷土色豊かな名称と形態をもつもので、その内容は複雑である。
 江戸時代伊賀者がはいた裁着は、伊賀袴といわれたり、幕末に農兵を率いて非常時に備えた江川太郎左衛門考案の江川袴も山袴の変型である。その郷土的特色をもちながら発達した服飾品の山袴は、名称だけでも数百に及ぶとされている。[遠藤 武]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

やま‐ばかま【山袴】
〘名〙 労働用の袴の一つ。腰板のないカルサン・もんぺなど。
※お絹とその兄弟(1918)〈佐藤春夫〉「鹿の皮でこしらへた山袴をはいた白髪のお爺さんが」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

山袴」の用語解説はコトバンクが提供しています。

山袴の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation