@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

山陰道【さんいんどう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

山陰道
さんいんどう
律令制における五畿七道の地方区分の一つ。丹波丹後但馬 (たじま) ,因幡 (いなば) ,伯耆 (ほうき) ,出雲石見隠岐の8ヵ国を総称する地方名。また,本州西部,ほぼ日本海の海岸沿いに通じていた街道。上古には丹波路ともいわれた。京都で北陸道とつながり,丹波山地を通り日本海へ出て,鳥取松江出雲大社,萩と海岸沿いに下関にいたる。出雲大社の参拝,江戸時代には参勤交代のための主要道路。現在はその大部分が国道9号線になっている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

朝日新聞掲載「キーワード」

山陰道
中央集権国家を築くため、地方との間に整備された官道「七道駅路」の一つ。最も重要な大路山陽道のほか、中路東海道と東山道、小路の北陸道、南海道、西海道山陰道がつくられた。約16キロごとに馬を置く駅家(うまや)が設けられ、平安時代の法令集「延喜式」には県内で柏尾、清水など9カ所の駅名が記されている。
(2012-10-26 朝日新聞 朝刊 鳥取全県 1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

さんいん‐どう〔‐ダウ〕【山陰道】
五畿七道の一。現在の近畿中国地方の日本海側。丹後丹波但馬(たじま)因幡(いなば)伯耆(ほうき)出雲(いずも)石見(いわみ)隠岐(おき)の8か国。また、この国々を結ぶ街道のこと。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

そとも‐の‐みち【山陰道】

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

さんいんどう【山陰道】
古代の地方行政区画の七道(五畿七道)の一つ。《西宮記》では〈ソトモノミチ〉〈カケトモノミチ〉と読んでいるが,後者は山陽道の読みの錯入と考えられる。丹波山地および中国山地の北斜面を占める。山陰道の成立時期は不明であるが,685年(天武14)山陰使者として巨勢粟持派遣のことが知られるので,その成立は天武朝末年のころとみられる。《延喜式》ではこの道所属の国として丹波,丹後,但馬,因幡,伯耆,出雲,石見,隠岐の8国を数えるが,このうち丹後は713年(和銅6)丹波より分立したものである。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

さんいんどう【山陰道】
律令制における七道の一。丹波・丹後・但馬・因幡いなば・伯耆ほうき・出雲・石見・隠岐おきの八国より成る。また、それらを縦貫する幹線道路をいう。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

そとものみち【山陰道】
山陰道さんいんどうの古名。 巨勢朝臣粟持を-の使者とす/日本書紀 天武下訓山陽道かげとものみち

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

国指定史跡ガイド

さんいんどう【山陰道】

鳥取県岩美郡岩美町と島根県鹿足(かのあし)郡津和野町にある峠道。指定名称は「山陰道 蒲生峠越(がもうとうげごえ) 徳城峠越(とくじょうとうげごえ) 野坂峠越(のさかとうげごえ)」。「山陰道」とは古代の行政区分の名称で、この行政区分中の国々をつなぐ官道のことを山陰道と呼ぶようになった。京を出発し、丹波、丹後、但馬(たじま)、因幡(いなば)、出雲(いずも)、伯耆(ほうき)、石見(いわみ)を貫く道であった。近世において、鳥取藩は山陰道を京へ通じる主要街道として整備し、鳥取を起点に一里塚を築き、宿駅を置いた。山陰道は岩美町浦富で海沿いに進むルートと蒲生峠へ向かうルートに分岐するが、蒲生峠越が本道とされていた。山陰道蒲生峠越は、岩美町塩谷で国道9号線から分かれて山道に入り、蒲生峠で県道千谷蕪島(ちだにかぶしま)線に合流する。現在でも峠付近には延命地蔵像の台座が残り、当時の往来の様子を今に伝えている。1892年(明治25)に現在の県道ルートに変更されたが、地域住民がこの道を利用し、石畳や水路などの遺存状態は比較的良好である。1998(平成10)~2000年(平成12)年にかけて岩美町教育委員会によって、石畳や道の修復などがなされた。2005年(平成17)に、山陰道のうち、境界の確定できた約2kmの古道と峠の守り仏の延命地蔵の敷地が、「山陰道 蒲生峠越」として国史跡に指定された。蒲生峠入口へは、JR山陰本線岩美駅から車で約20分。また、山陰道徳城峠越野坂峠越はいずれも島根県津和野町にあり、徳城峠越は津和野城下から浜田藩に行く途中までの延長約3kmが、野坂峠越は長州藩領から城下の入り口までの延長約1.4kmが、2009年(平成21)に追加指定された。中世の山陰道は現在の島根県益田市から津和野城下を経て野坂峠にいたるルートになり、近世には天領を避けるために徳城峠などの険しい難所を越えるルートになったと考えられている。徳城峠越は幅約3~4mの路面のほとんどを切り土で造成し、側溝が設けられている。野坂峠越は石見から山口に向かう主要な峠であり、旅人や通過する物資を見張った番所跡や石垣、石敷きなどが残っている。津和野藩が整備したこの道は長州藩との境にあり、幕末維新には長州の志士たちが往来に使ったといわれ、旧状がよく残っている。徳城峠越へは、国道9号小瀬洞門から徒歩約50分。野坂峠越へは、国道9号野坂峠から徒歩約20分。

出典:講談社
(C)Kodansha 2013.
この内容は執筆時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

日本大百科全書(ニッポニカ)

山陰道
さんいんどう
古代、律令(りつりょう)期における国の上部の地域単位である五畿(ごき)七道の一つ、およびそこに設定された官道の名称。『日本書紀』崇神(すじん)天皇条に、四道将軍の一人丹波道主命(たんばのみちぬしのみこと)を派遣したとする記事が初見。現在の近畿地方と中国地方の北部一帯にあたり、713年(和銅6)に丹後(たんご)国が設置されて、丹波、丹後、但馬(たじま)、因幡(いなば)(以上は『延喜式(えんぎしき)』では近国)、伯耆(ほうき)、出雲(いずも)(以上中国)、石見(いわみ)、隠岐(おき)(以上遠国(おんごく))の8か国が確定した。官道は小路であり、『延喜式』では合計37駅が所在したことが記されている。山陰道諸国では因幡国だけが、『延喜式』に海路の運漕功賃を記しており、敦賀(つるが)津を経て京へと物資が輸送されたとみられる。現在の山陰地方の2県は因幡以遠の5か国の範囲にあたる。[金田章裕]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

さんいん‐どう ‥ダウ【山陰道】
[一] 五畿七道の一つ。中国山地の北側、日本海に面する丹波(京都府、兵庫県)、丹後(京都府)、但馬(兵庫県)、因幡(鳥取県)、伯耆(鳥取県)、出雲(島根県)、石見(島根県)および日本海にある隠岐(島根県)の八か国。さんおんどう。せんおんどう。せんいんどう。そとものみち。山陰。
[二] (一)を貫く駅路。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

さんおん‐どう ‥ダウ【山陰道】
(「おん」は「陰」の呉音。連声(れんじょう)で「さんのんどう」とも) =さんいんどう(山陰道)

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

せんいん‐どう ‥ダウ【山陰道】
※日葡辞書(1603‐04)「Xenindǒ(センインダゥ)

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

せんおん‐どう ‥ダウ【山陰道】
五畿七道の一つ。山陰。さんいんどう。せんいんどう。
※太平記(14C後)一四「四国の御敵も近付きぬ、山陰(センヲン)道の朝敵も、只今大江山へ取りあがるなんど、聞へしかば」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社日本史事典 三訂版

山陰道
さんいんどう
律令制における五畿七道の一つ
現在の中国地方日本海沿岸地域をいう。丹波・丹後・但馬 (たじま) ・因幡 (いなば) ・伯耆 (ほうき) ・出雲 (いずも) ・石見 (いわみ) ・隠岐 (おき) の8カ国。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

山陰道」の用語解説はコトバンクが提供しています。

山陰道の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation